被災者がトレーラーを路肩フェンスすれすれに停車し左側ドアから降りたところ、路肩フェンスを越えて高架下約20mに墜落し死亡。
業種 | 一般貨物自動車運送業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | トラック | |||||
災害の種類(事故の型) | 墜落、転落 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 部外的、自然的不安全な状態 | |||||
発生要因(人) | 心理的原因 | |||||
発生要因(管理) | その他の不安全な行為 |
No.101531
発生状況
本件災害は片側2車線の高速道路で、①接触、②追突、③墜落の3つの事象が複合して生じた。 | |
① | 被災者の運転するトレーラー(路肩側車線)と相手側のトレーラー(中央分離帯車線)が並走中、両者が接触事故を起こした。 |
② | 相手側のトレーラーが右側から追い越して被災者のトレーラーの前方路肩側に寄り停車した際に、被災者のトレーラーが相手側の車に追突し、路肩フェンスすれすれのところに停車した。 |
③ | 被災者は運転台側ドア(右側)が①の接触事故のため損傷して開かないため、左側(路肩側)ドアから降りたところ、路肩フェンスを乗り越えて高架下約20メートルの遊歩道に墜落し、死亡した。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | 接触事故の原因は不明であるが、車両については事故当日の点検結果の記録は存在しないものの、前日の点検記録によれば車両の不具合は認められていない。 |
2 | 追突事故については、相手側トレーラーが被災者の予想に反して、被災者のトレーラーの前方に進出して本線上の路肩に停車したことが原因の可能性がある。 |
3 | 墜落については、被災者が運転台から路肩フェンス側に降りた際に、誤って路肩フェンスを乗り越えたことによるが、接触と追突という連続した事故のために被災者が動揺していたことが影響しているものと思われる。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
会社は、事故を起こした時の運転手の対応と行動について定期的に教育すること。 |