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労働災害事例

鋼製橋梁の建設工事で、橋梁下部に潜り込みつり足場の作業床を解体していた時、作業床の下を流れる水深3mの川に落水し溺死した。

鋼製橋梁の建設工事で、橋梁下部に潜り込みつり足場の作業床を解体していた時、作業床の下を流れる水深3mの川に落水し溺死した。
業種 その他の建築工事業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 足場
災害の種類(事故の型) 墜落、転落
建設業のみ 工事の種類
災害の種類
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 防護措置・安全装置の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) 安全措置の不履行

No.101523

発生状況

 橋長35mの鋼製橋梁の新設工事において、4名の作業員で橋梁下部のつり足場の解体作業を行っていた。被災者は橋の下部に潜り込みつり足場の作業床を解体していたが、作業床の開口部(0.7m×0.9m)から下を流れる水深3mの川に落水した。1.5時間後落水箇所から100m下流の川の中から発見されたが、溺水により死亡した。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
 つり足場の解体作業において、労働者の墜落災害を防止するための落下防止網の設置等の措置が実施されていなかったこと。また、川への落水などによる溺水を防止するための労働者のライフジャケット(救命胴衣)着用などの対策が講じられていなかったこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
 墜落災害を防止するための落下防止網の設置及び移動時に安全帯を掛け替えないよう親綱を連続させる等、つり足場からの墜落災害を防止するための措置を講ずること。また、川への落水などによる溺水を防止するため、労働者にライフジャケットを着用させ、落水に備えて救命浮環などを現場に配備すること。