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労働災害事例

フォークリフト下部に潜って追加点検中、立合者が現場を離れた隙に、別の作業員がフォークリフトを発進させ、轢かれて死亡した。

フォークリフト下部に潜って追加点検中、立合者が現場を離れた隙に、別の作業員がフォークリフトを発進させ、轢かれて死亡した。
業種 その他の商業
事業場規模 30〜99人
機械設備・有害物質の種類(起因物) フォークリフト
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) 安全措置の不履行

No.101517

発生状況

 フォークリフトの修理点検依頼を受け、現地で修理作業を一旦終えたが、立合オペレーターから追加点検を求められ、前面下部に潜り込んで点検していた。立合オペレーターは追加修理依頼をした後に、現場を離れた。その間に点検中と知らされてない関連会社の社員が乗車し、エンジンを起動して発進させたため、点検作業をしていた被災者の上を進行し、左脇腹から右足にかけて轢かれ負傷し、病院へ搬送されたが死亡した。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 修理中であるのにも拘らずエンジンキーは入れたままで、フォークリフトが運転できる状態にあったこと。
2 オペレーターが追加修理依頼した後、他オペレーターに監視を頼まずに現場を離れたこと。
3 関連会社社員は事情を知らされていなくても、フォークリフトを発進させる際には周囲(死角部分)を良く確認して起動するべきであったこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 フォークリフトの点検中は、起動エンジンキーを抜き、管理を徹底すること。
2 立会者は基本的には点検中は現場を離れないこと。やむをえず現場を離れる場合には、「点検中」の表示をして別のオペレーターに監視・管理対応を依頼すること。
3 フォークリフトは重量車両であり、動物を含めて「いるかもしれない」概念を常に持ち、起動時は、前後・左右・下部まで確認をしてからエンジンを起動すること。