揚げ物用フライヤーに点火中、フライヤー内にガスが充満し爆発的に火が吹き出し、両手の肘から下を火傷した。
業種 | 一般飲食店 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | その他の装置、設備 | |||||
災害の種類(事故の型) | 高温・低温の物との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 物自体の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 不安全な放置 |
No.101513
発生状況
レストランのランチタイム開店準備のため、厨房で天ぷら等の揚げ物を調理するためにガス式フライヤーを加熱しようとした。被災者はフライヤーの点火口の前で身体をかがめて点火しようとしていた。チャッカマンで点火したが上手く着火しなかった。何回も点火作業を繰り返している途中、フライヤーの中にガスが充満し、突然、フライヤーの中で爆発的に着火し、火が点火口から吹き出し被災者は両腕の肘から先を火傷した。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
チャッカマンに不具合が生じていたが、対策を取らずにそのまま使い続けたこと。また、点火を繰り返している間にガスがフライヤーの中に流れ続けて、ガスがフライヤー内に充満したこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | チャッカマンの残存燃料の量や火花発生部分の劣化具合等を確認し、作動テストをすること。 |
2 | 点火しても着火しない時は、先ずチャッカマンの点検を行い、原因を突き止めること。また、この間にガスがフライヤー内に滞留するので再点火前にフライヤー内や煙道内の換気を十分に実施すること。 |