看板作成のため有機溶剤塗装作業中にペットボトルの有機溶剤誤飲によりシンナー中毒
業種 | その他の事業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101492
発生状況
本災害は、事業所の敷地内で看板作成のため有機溶剤塗装作業中に発生した。 有機溶剤塗装作業を2名の作業者が行っていた。うち1名が清涼飲料水と有機溶剤をそれぞれ500mLペットボトルに入れて作業場に持ち込んでいたが、清涼飲料水のはいったペットボトルと誤認して有機溶剤(ペイント薄め液)を飲んだ。現場で直ちに水1.5L程度飲ませた後、病院へ搬送した。診察の結果、シンナー中毒と診断され入院した。 |
原因
1 | 有機溶剤の小分け用容器として飲料のペットボトルを使用し、外観から飲料と誤認しやすい状態であったこと。 |
2 | 有機溶剤作業場所と飲食を行う場所の分離を行っておらず、有機溶剤と清涼飲料水を同一場所に置いていたこと。 |
3 | 移し替えた容器に内容物の表示を行っていなかったこと。 |
対策
1 | 有機溶剤の小分け容器について、誤認のおそれのない専用容器とすること。 |
2 | 有機溶剤作業を行う場所と飲食を行う場所を分け、有機溶剤と飲料は置き場所を別にすること。 |
3 | 有機溶剤の小分け容器について、内容物、有害性、取扱上の注意事項を明確に表示すること。 |