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労働災害事例

トイレの洗浄作業中に一酸化炭素中毒となった事例

トイレの洗浄作業中に一酸化炭素中毒となった事例
業種 ビルメンテナンス業
事業場規模 16〜29人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 有害物
災害の種類(事故の型) 有害物等との接触
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:2人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業環境の欠陥
発生要因(人)
発生要因(管理) 安全措置の不履行

No.101484

発生状況

 本災害は、ビルの地下にあるトイレの洗浄作業中に発生した。
 被災者2名は、ビルの地下のトイレが詰まったため直してほしいとの依頼を受け、ガソリンエンジン付きの高圧洗浄機を使用して、2名で作業を行った。作業終了間際、別のトイレについても作業の要請があり、移動して洗浄作業を開始した。ガソリンエンジン付きの高圧洗浄機をトイレ内に設置し作業を行っていたところ、1名が作業中に意識を失い、もう1名も体がふらふらする等の不調を訴えた。医療機関を受診し、一酸化炭素中毒と診断された。

原因

1 通気が不十分な地下のトイレの中で、送風機等の換気設備を持ち込むことなく内燃機関を有する洗浄機を使用したこと。
2 防毒マスク、空気呼吸器等の呼吸用保護具を着用していなかったこと。

対策

1 ガソリンエンジン付きの機器は、屋内では使用しないこと。
2 やむを得ずガソリンエンジン付きの機器を屋内で使用する場合には、専用の換気設備を設けて排気を直接外部大気中に排出し、排気を屋内に拡散させないこと。