共同作業者が、目視確認を行わずにプレスブレーキを作動させ、被災者の腕がプレスブレーキの金型にはさまれた
業種 | 構築用金属製品製造業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | プレス機械 | |||||
災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 防護措置・安全装置の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 不意の危険に対する措置の不履行 |
No.101466
発生状況
スチール製の材料をプレスブレーキで曲げる際、被災者は、危険限界内において材料を腕で保持していたところ、共同作業者が被災者の状態の目視確認を行わず、プレスブレーキを作動させ、被災者の腕がプレスブレーキの金型にはさまれた。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | プレスブレーキについて、作業を行う労働者の安全を確保するための安全装置(プレスブレーキ用レーザー式安全装置)を取り付ける等、必要な安全措置を講じていなかったこと。 |
2 | プレスブレーキ作業の安全に係る作業標準を作成しておらず、作業標準に基づく指導、教育を実施していなかったこと。 |
3 | リスクアセスメントが実施されていなかったこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | 安全囲い、プレスブレーキ用レーザー式安全装置の設置等、必要な安全措置を講じること。 |
2 | 2人作業である時には、2人の労働者が同時にフットスイッチを踏み込んだ時にのみ、スライドが閉じ動作を行う二人操作装置を設置し、補助作業者がはさまれてしまうリスクの低減を図ること。 |
3 | プレス機械及び安全装置の誤作動による災害を防止するため、作業標準の作成、安全衛生教育を実施すること。 |
4 | リスクアセスメントを実施し、リスクを特定(同定)すること。 |