食品加工用混合機内のそば粉等の原材料を掻き落とそうとして、腕が攪拌軸に巻き込まれた
業種 | その他の食料品製造業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 食品加工用機械 | |||||
災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 防護措置・安全装置の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 運転中の機械、装置等の掃除、注油、修理、点検等 |
No.101463
発生状況
被災者は、食品加工用混合機(ミキサー)を用いてそばの生地を製造作業中、機械内に飛び散り、側壁に張り付いたそば粉等の原材料を掻き落としていたところ、腕が攪拌軸に巻き込まれた。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | 食品加工用混合機の運転を停止させず、同機械の内部では攪拌軸が回転している状態で、機械内の側壁に付着した原材料の掻き落とし作業を行ったこと。 |
2 | 食品加工用混合機の扉が開けられた際、労働者が自ら停止ボタンを押さないと停止しない構造であったこと。 |
3 | 食品加工用混合機を用いたそばの生地の製造作業を行うにあたり、作業手順書の作成及び労働者への周知を行っていなかったこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | 食品加工用混合機械の蓋を開けて作業を行う際は、当該機械の運転を停止させること。 |
2 | 定常時作業手順書及び非定常時作業手順書を作成するとともに、機械を使用して作業を行う労働者全員に手順書を配布するなどして、安全教育を徹底すること。また、安全衛生教育を行った記録を作成し、保存すること。 |
3 | 食品加工用混合機の扉を開けた場合、当該機械の運転が止まるインターロック構造であることが望ましいこと。 |