厚生労働省入浴介助中、入居者を立位にして支えようとしたところ、支えきれず、入居者を抱えたまま倒れ、壁に激突した
| 業種 | 社会福祉施設 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業場規模 | 30〜99人 | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | その他の起因物 | |||||
| 災害の種類(事故の型) | 転倒 | |||||
| 被害者数 |
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| 発生要因(物) | 作業方法の欠陥 | |||||
| 発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
| 発生要因(管理) | その他の不安全な行為 | |||||
No.101455
発生状況
| 入浴の介助中、入居者の臀部を洗浄する為、前方より抱え、入居者を立位にして支えようとしたところ、支えきれず、入居者を抱えたまま倒れ、壁に激突し、頭部、肩等を打撲した。 |
原因
| この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
| 1 | 入居者の様態に合わせ、複数で入浴介助を行わず、一人で介助を行ったこと。 |
| 2 | 浴室内手すり、リフト、シャワーチェア、入浴ベルト等の介助器具が設置されていなかったこと。 |
対策
| 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
| 1 | 浴室内手すり、リフト、シャワーチェア等を設置し、被介助者の安全及び残存機能維持に配慮した介助を行うこと。 |
| 2 | 入浴介助の際は、被介助者の介助必要度に応じ、複数の介助者で介助を行うこと。尚、立位姿勢を支える場合、被介助者自身で姿勢を保持できるようであれば、適正な姿勢が保てるように、被介助者を指導すること。 |
| 3 | 臀部を洗浄する際、被介助者の介助必要度に合わせて入浴ベルトを使用して被介助者を抱え、もう一人の介助者が洗浄すること。 |
| 4 | 災害報告のための様式を整備し、事業場で発生した災害とその分析を通した改善策について、労働者に周知徹底を図ること。 |
| 5 | 転倒災害防止のための委員会等を組織し、職場における安全衛生教育や研修を定期的に実施すること。 |