台車に足を乗せたところ台車が動き出し、バランスを崩し、軸足の足首を骨折した
業種 | 水産食料品製造業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 人力運搬機 | |||||
災害の種類(事故の型) | 転倒 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業方法の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | その他の不安全な行為 |
No.101446
発生状況
被災者は、加工室にて、番重(食品や食材を入れて運ぶ、浅く、蓋のない箱)を運ぶためのドーリー台車(車輪があり、手押しのためのハンドルがない台車。以下「ドーリー」という。)を動かすため、ドーリーに足を乗せたところ、ドーリーが動き出し、バランスを崩し転倒。軸足の足首を骨折した。 尚、加工室にて作業する労働者は、食品を取り扱うため食品衛生の観点から、通常ドーリーには手を触れず、足でドーリーを操作し、移動させていた。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | 食品衛生の観点から、ドーリーを足で動かそうとしたこと。また、それが事業場内の慣習となっていたこと。 |
2 | 番重を運ぶ際、ハンドル付きの台車(手押し台車)ではなく、ハンドルが付いていないドーリーを使用していたこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | 加工室内で使用するドーリーは、足で操作することがないように、ハンドル付きの台車(手押し台車)の使用が望ましいこと。 |
2 | ドーリーの使用の際、食品衛生等の観点から手を使えない時は、ドーリーに足を乗せず、靴のつま先や側面を利用して移動させること。 |
3 | 加工室内における番重の運搬に係る、作業手順書を作成すること。 |