マンション外壁の吹付塗装作業中にコンプレッサーの排気により一酸化炭素中毒
業種 | 建築工事業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
建設業のみ | 工事の種類 | |||||
災害の種類 | ||||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業環境の欠陥 | |||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) | 安全措置の不履行 |
No.101431
発生状況
被災者は、鉄筋コンクリート造りのマンション新築工事現場内で外壁の吹付塗装作業中、使用していた内燃機関を有するコンプレッサーの動作が停止した。そのためコンプレッサーを使用していた室内へ行き給油作業を行っていた際、室内に充満した排気ガスに含まれる一酸化炭素を吸引し、意識を失って倒れた。別の作業者が発見したとき、被災者が使用していたコンプレッサーは停止しており、燃料タンクのキャップが外され、燃料計は満となっていた。被災者は救急搬送されたが一酸化炭素中毒によりまもなく死亡が確認された。 |
原因
1 | 完全に密閉された室内で、1時間以上コンプレッサーの運転を続けていたため、室内の一酸化炭素濃度は1200ppmを超える高濃度であったと推測される。被災者はその場に倒れたまま20分程度経過したことで、蘇生できなかったものと推測される。 |
2 | 自然換気が不十分な室内で、内燃機関を有するコンプレッサーを使用したこと。 |
3 | 作業者の一酸化炭素中毒に関する認識が低かったこと。 |
4 | 当該作業に関して、リスクアセスメントが実施されていなかったこと。 |
対策
1 | 内燃機関を有するコンプレッサーを室内で使用させないこと。やむをえずに使用する場合には、送風機を設置する等により十分な換気を行うこと。 |
2 | 建設業における一酸化炭素中毒予防のためのガイドラインに基づき、労働者に対して安全衛生教育を行うこと。 |
3 | リスクアセスメントを実施して、リスク低減措置を講ずること。 |