4-クロロアニリンの粉砕作業中、アニリン中毒となり入院
業種 | その他の各種化学製品製造業 | |||||
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事業場規模 | 100〜299人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業環境の欠陥 | |||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) | 安全措置の不履行 |
No.101423
発生状況
本災害は、粉砕機を使用して、4-クロロアニリンの粉砕作業中に発生した。 被災者は、粉砕機を使用して結晶状の4-クロロアニリンを粉砕する作業を行っていた。粉砕作業終了後、被災者は控室にて休憩を取っていたが、その後、気分が悪くなり、めまいをおこし倒れてしまった。被災者は救急車で病院に搬送され、診察の結果、アニリン中毒、中毒性メトヘモグロビン血症と診断された。 被災者は、4日間入院加療後に回復し、退院した。 |
原因
1 | 不適切な保護具の使用などばく露防止措置が十分でなかったこと。 |
2 | 局所排気装置の吸気能力が低下していた可能性があること。 |
3 | 事業場で、化学物質に対するリスクアセスメントの実施とそれに基づく作業手順書の作成がされていなかったこと。 |
対策
1 | 4-クロロアニリンのSDSにより、必要なばく露防止及び保護措置について確認し、適切に実施すること。 |
2 | 4-クロロアニリンを取り扱う作業において適切な呼吸用保護具の選択、使用等について、呼吸用保護具の製造者から具体的な指導を受けること。 |
3 | 局所排気装置の定期自主検査項目に、吸気・排気口フィルターの目詰まりが起きていないかの確認を追加すること。 |
4 | 事業場で取り扱う化学物質のリスクアセスメントを行い、それに基づく作業手順書を作成し、労働者に教育を実施すること。 |