除雪のため移動した自家用車内で一酸化炭素中毒となり死亡
業種 | 宿泊業 | |||||
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事業場規模 | 16〜29人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業環境の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | その他の不安全な行為 |
No.101419
発生状況
本災害は、大雪の日に宿泊施設周辺の除雪作業を行う中で発生した。被災者は自分の自家用車が除雪作業の邪魔にならないよう移動させようとスコップを2本持って、駐車場に出て行った。 その後、除雪のため重機が来て作業を開始したが、被災者の車が邪魔になるため携帯に電話をしたが、応答がなかった。車を移動できないか確認にいったところ、車内にいる被災者を発見した。このときエンジンは止まっており、ドアは半ドアの状態であった。被災者をたたいて起こそうとしたが、手が冷たくなっていた。救急車を呼んだが、すでに死亡していたため搬送されなかった。 被災当日の積雪は1メートルを越えており、積雪により排気ガスが車両下に流れ込んだと推定される。 |
原因
1 | 豪雪であるのに、単独で除雪作業を行ったこと。 |
2 | 車両内で待機してしまったこと。 |
対策
1 | 豪雪時は除雪を延期する、または複数で行う。 |
2 | 車両で待機することなく、近くの建物に避難する。 |
3 | 一酸化炭素中毒についての教育を十分に行うこと。 |