チョッパー(大豆をすり潰す機械)の詰まりを直そうとして、手がスクリューフィーダに巻き込まれた
業種 | 製造業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 食品加工用機械 | |||||
災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 防護措置・安全装置の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 運転中の機械、装置等の掃除、注油、修理、点検等 |
No.101404
発生状況
味噌醸造の仕込み工程において、被災者を含む作業者は、蒸し煮した大豆をベルトコンベアでチョッパー(大豆をすり潰す機械)に自動投入していた。 その際、チョッパーに投入した大豆が詰まったので、被災者はこれを解消しようと、チョッパーの運転を停止しないまま、チョッパー最上部に設けられているホッパーの大豆を手で取り除こうとしたところ、思いのほか深く手が入り、ホッパーの内部に設けられているスクリューフィーダに触れ、巻き込まれた。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | ホッパーからスクリューフィーダに手が届く距離であったこと |
2 | 被災者が、チョッパーの動力を停止しないまま調整作業を行ったこと。 |
3 | 管理者不在の時間が多く、現場の作業状況を十分に把握した安全管理が行われていなかったこと。 |
4 | 食品機械の危険性に関する教育が不十分であったこと。 |
5 | 調整作業の作業標準が定められていなかったこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | ホッパーの上部に、安全スイッチの付いた格子状のふたを取り付け、ふたを開いたらチョッパーが停止するようにする等、安全装置を採用すること |
2 | チョッパーの清掃・調整作業を行う場合は、機械の運転を停止させること。 |
3 | 管理者は現場の作業状況を十分に把握し、これに基づいた安全管理を行うこと。 |
4 | 取り扱う食品機械の危険性について、安全教育を実施すること。 |
5 | 調整作業等非定常作業に係る作業標準を定めること。 |