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労働災害事例

かご台車での納品作業の際、腰と肩を痛めた

かご台車での納品作業の際、腰と肩を痛めた
業種 貨物取扱業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 人力運搬機
災害の種類(事故の型) 動作の反動、無理な動作
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) その他及び不安全な行動のないもの

No.101391

発生状況

 被災者は、納品先でかご台車を使用し納品作業を行っていた。通常は2名で納品作業を行うところ、その日は一人での作業であったため、かご台車を押した際、肩と腰を痛めた。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 かご台車を押した際、前屈やひねり等の不自然な姿勢をとってしまったこと。
2 通常2名で行う納品作業を一人で行っていたため、腰部に作業による負荷がかかっていたこと。また、十分な小休止・休息をとることができなかったこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 重量物を積載したかご台車等を使用する際は、急激な身体の移動をなくし、前屈やひねり等の不自然な姿勢はとらず、身体の重心を少なくする等、できるだけ腰部に負担をかけない姿勢とすること。
2 取扱物の重量、取り扱い頻度、運搬距離、運搬速度等、作業による負荷に応じて、小休止・休息をとり、また他の軽作業と組み合わせる等により、連続した重量物取り扱い時間を軽減すること。
3 かご台車に積載する重量物の重量は、できるだけ明示すること。また、著しく重心が偏っている重量物は、その旨を明示すること。
4 重量物取り扱い作業の際は、作業前、中、後に、腰痛予防体操を取り入れること。