類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 |
1 | 現場における荷役作業においては、リフター等の昇降装置やローラーコンベヤー、台車等の補助機器を使用すること。 |
2 | 人力による重量物取り扱い作業の場合は、作業速度、取扱物の重量等の調整等により、腰部に負担がかからないようにすること。また、必要に応じ「腰部保護ベルト」を着用すること。 |
3 | 満18歳以上の男子労働者が、人力のみにより取り扱う物の重量は、体重の概ね40%以下となるように努めること。また、満18歳以上の女子労働者では、更に男子労働者が取り扱うことのできる重量の60%程度までとすること。 |
4 | 上記3の重量を超える重量物を取り扱わせる場合、適切な姿勢にて、身長差の少ない労働者2名以上にて行わせるように努めること。また、この場合、各々の労働者に重量が均一にかかるようにすること。 |
5 | 荷物は、適切な材料で包装したうえで、かさばらないようにし、できるだけ確実に把握することのできる手段を講じ、取り扱いを容易にすること。 |
6 | 立ち作業を行う場合は、概ね1時間につき1、2回程度の小休止、休息をとらせ、下肢の屈伸運動やマッサージ等を行わせることが望ましいこと。 |