薄鉄板のコイル巻きを中腰の状態で抱えた際、背中から腰部にかけて痛みが生じた
業種 | 製造業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 荷姿の物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 動作の反動、無理な動作 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 物の置き方、作業場所の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | その他及び不安全な行動のないもの |
No.101382
発生状況
被災者は、作業場で資材の整理を行っていた。薄鉄板のコイル巻き(約30kg)を、指定場所に移動するため中腰の状態で抱えた際、背中から腰部にかけて痛みが生じた。病院を受診したところ、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | 膝を曲げ、腰を十分に下ろすことなく、腰部に負担がかかる中途半端な姿勢で重量物を持ち上げようとしたこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | 重量物の取り扱い作業では、自動化及び省力化を図り、できるだけ人力の負担を軽減するように努めること。 |
2 | 腰部に過度な負担がかかるような重量物の取り扱いは、複数の作業者で行うこと。 |
3 | コンベアや台車、二輪台車(ねこ車、てこ車)、及びジグやフック等、重量物の取り扱いを補助する道具やツールを活用すること。 |
4 | 重量物を取り扱う際は、急激な身体の移動をなくし、身体の重心の移動を少なくするなど、できるだけ腰部に負担をかけない姿勢で行うこと。 |
5 | 人力で取り扱う場合は、作業者の性別及び体重に応じて、重量を制限し、標準化若しくは規格化を行うこと。 |
6 | 取り扱う重量物の特性や重量等を、予め表示しておくこと。 |
7 | 重量物取り扱い作業の際は、作業前、中、後に、腰痛予防体操を取り入れること。 |