類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 |
1 | 焼成室の熱気が室内にこもらないよう外部に排気するとともに、焼成室全体を冷却する冷房装置の温度設定を適切に行い、室温を下げること。 |
2 | 体感温度の低減のため、パン焼き監視業務の立ち位置に、冷房装置からの冷風が届くように冷風配管の延長、送風機の設置、又は発熱体と労働者の間に遮蔽壁を設けること。 |
3 | 労働者に発汗を伴う作業を行わせる場合は、現場責任者が中心となって、「労働者が水分、塩分を補給しているかどうか」こまめに確認すること。また、労働者間で協力し「熱中症予防を呼びかけ合う」体制を確立すること。 |
4 | 事業者は、高温環境下で作業を行う労働者の健康状態について、常に注意を払い、少しでも異常を認めた場合は、直ちに作業を中断させること。 |
5 | 作業場所の気温条件、作業内容等を考慮して休憩時間の確保に努めること。 |
6 | 熱中症予防に関する安全衛生教育を適宜実施すること。また、厚生労働省による、熱中症に関するホームページを参照のこと。 |