類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 |
1 | 作業開始時に作業者の健康状態を確認し、体調不良時には、就業場所の変更、作業の転換等の適切な措置を講じること。また、作業者に健康診断における異常所見があれば、医師等の意見に基づく就業上の措置を徹底すること。 |
2 | 水分、塩分の定期的な摂取の程度を把握し、不足する場合は摂取させること。 |
3 | 作業中の巡視若しくは同僚間での相互確認を通じ、熱中症の兆候(めまい、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛、不快感、吐き気等)の早期発見に努めること。 |
4 | 熱を吸収し、保熱し易い服装を避け、通気性、透湿性の良い服装を着用させること。また、直射日光下では、通気性、遮熱性の良い保護帽子等を着用させること。 |
5 | WBGT値を測定し、身体作業強度の区分に応じた作業となるよう活用すること。 |
6 | 休憩場所に体温計や体重計を常備し、必要に応じて身体の状況を確認すること。 |
7 | 計画的に、暑さへの順化期間(3日から1週間程度)を設けること。 |
8 | 氷、冷たいおしぼり、水風呂等の「身体を適度に冷やすことのできる」物品や設備を設けるとともに、塩及び飲料水の備え付けを徹底すること。 |