発電所の消石灰ホッパー建屋でホッパーから消石灰が噴き出す
業種 | 建築設備工事業 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
事業場規模 | 30〜99人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
建設業のみ | 工事の種類 | |||||
災害の種類 | ||||||
被害者数 |
|
|||||
発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101327
発生状況
本災害は、発電所の消石灰ホッパーの建屋内部で発生した。 消石灰を供給するサービスホッパーのモーターの定期点検を実施後、試運転を行ったところ、消石灰を計量する計量フィーダに不具合があり、不具合を調査するために点検口を開け、点検口から消石灰を手で掻き出していたところ、一気に点検口から消石灰が噴出した。 建屋内にいた作業員8名中7名が目や喉に異常を感じ、病院に搬送された。 |
原因
1 | 計量フィーダの不良原因調査のため点検口を開けて作業をする際に、上部のホッパーから計量フィーダに消石灰が落下して、点検口から消石灰が噴出するおそれがあるにもかかわらず、点検口上部の仕切板を挿入し、消石灰が大量に落下することを防止するための措置を講じていなかったこと。 |
2 | 作業手順として、点検口上の仕切板を挿入し消石灰が大量に落下することを防止することとなっているにもかかわらず、仕切板の代わりに流量調整弁の閉止のみで対応したこと。 |
3 | 消石灰を取り扱う作業において、保護メガネ等の目の保護具を着用させていなかったこと。 |
対策
1 | 計量フィーダの点検口を開けて作業を行うに際し、作業手順に基づき、消石灰が大量に落下することを防止するための仕切板を挿入した上で、点検口を開けて作業を行わせること。 | |
2 | 作業手順を作成した場合は、作業手順の目的と必要性を労働者に理解させた上で、作業手順を遵守するよう安全教育を徹底すること。 | |
3 | 消石灰ホッパー内での作業において、必ず保護メガネを含む保護具等の着用を徹底させること。 |