耐震補強工事現場において、足場の上でコンクリート壁を手持ち式のコンクリートブレーカーで斫る作業中、バランスを崩し墜落

業種 | 建築工事業 | |||||
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事業場規模 | 16~29人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 足場 | |||||
災害の種類(事故の型) | 墜落、転落 | |||||
建設業のみ | 工事の種類 | |||||
災害の種類 | ||||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 防護措置・安全装置の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 分類不能 | |||||
発生要因(管理) | 安全措置の不履行 |
No.101299
発生状況
小学校の耐震補強工事現場において、校舎2階西側にある理科準備室のコンクリート壁を1段だけ組み立てた枠組足場の上で手持ち式のコンクリートブレーカーを使用して斫る作業中、被災者がバランスを崩したが、その足場には手すり等の墜落防止措置がとられていなかったため、約1.7mの高さから後ろ向きに床へ墜落して、頸部を負傷した。 被災者は災害発生当初、生命の別状はないものと判断された中で入院していたが、その後、容体が急変し、死亡した。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | 足場の上でコンクリートブレーカーを両手で持って作業するにも関わらず、足場に手すり等の墜落防止措置が設けられていなかったこと。 |
対策
同災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | ||
1 | 2m未満の高さであっても、墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場に手すり等の墜落防止措置を設けること。 |