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労働災害事例

歩道の塗装工事において、被災者が墨出し作業を行っていた際、後退してきたドラグ・ショベルのクローラー部に巻き込まれた

歩道の塗装工事において、被災者が墨出し作業を行っていた際、後退してきたドラグ・ショベルのクローラー部に巻き込まれた
業種 土木工事業
事業場規模 30〜99人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 掘削用機械
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
建設業のみ 工事の種類
災害の種類
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業環境の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) 安全措置の不履行

No.101297

発生状況

 被災者は、歩道の塗装工事を行うため、縁石の下側0.05mの位置に墨出し作業を行っていた際、後退してきたドラグ・ショベルのクローラー部に、肩から巻き込まれ、全身を轢かれた。
 その後、ドクターヘリで病院へ搬送されたが、7時間30分後に死亡した。被災者は、墨出しを行った後、墨が確実に付いているか確認するため屈んでいたとのこと。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1  車両系建設機械(ドラグ・ショベル)の作業半径内に被災者がいるにもかかわらず、ドラグ・ショベルが後退したこと。
2  車両系建設機械(ドラグ・ショベル)の作業半径内について立入禁止区域としておらず、また、誘導員を配置していなかったこと。

対策

 同災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1  後退させる場合は、十分に後方確認を行った上で後退させること。また、作業半径内に労働者を立ち入らせる場合には、誘導員を配置させ、オペレーターは誘導員の指示に従うこと。
2  作業半径内については、立入禁止とすること。また、作業の必要上立入る場合には、誘導員を配置すること。