太陽光パネルの設置工事に伴い屋根瓦の撤去作業中、はしごから転落
| 業種 | 屋根工事業 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業場規模 | 5〜15人 | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | はしご等 | |||||
| 災害の種類(事故の型) | 墜落、転落 | |||||
| 建設業のみ | 工事の種類 | |||||
| 災害の種類 | ||||||
| 被害者数 |
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| 発生要因(物) | 防護措置・安全装置の欠陥 | |||||
| 発生要因(人) | 生理的原因 | |||||
| 発生要因(管理) | 保護具、服装の欠陥 | |||||
No.101296
発生状況
| 太陽光パネルの設置工事に伴い屋根瓦の撤去作業中、被災者がはしごを高さ2メートルほど登り、屋根上で作業を行っていた同僚に声をかけた後、地面に降りる途中で何らかの原因ではしごから転落したもの。被災者は、左側頭部を強打し、4月28日に急性硬膜下血種で死亡した。 |
原因
| この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
| 1 | はしごを握る右手の中指が欠損しており、不安定であったこと。 |
| 2 | はしごに転位を防止する措置がなされておらず不安定であったこと。 |
| 3 | 保護帽のあごヒモが劣化していたこと。 |
対策
| 同災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | ||
| 1 | 高所作業がある場合は、専用昇降階段の設置を検討し、困難であれば作業床のある踏台・作業台を使用すること。 | |
| 2 | はしごに転位を防止する措置を講ずること。はしごについて点検を行い、著しい破損を認めた場合は使用しないこと。 | |
| 3 | 墜落による危害を防止するため保護帽を着用させ、保護帽については定期的に点検すること。 | |
| 4 | 作業手順書等を整備し、安全性に問題がないか検討すること。 | |
厚生労働省