同種災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 |
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炎天下で作業を行わせるときは、作業場所の近隣に日陰などの涼しい休憩場所を確保し、気温、作業内容、作業者の年齢・健康状態などを考慮して、作業休止時間や休憩時間の確保に努めること。
特に、高齢者の1人作業は注意が必要である。
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2 |
チェーンソーを使わない他の作業と計画的に組み合わせ、チェーンソーの操作時間は1日2時間以内とし、連続操作時間は10分以内とするなどの作業標準を策定し、作業管理を徹底すること。
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3 |
炎天下で作業を行うときは、作業場所にスポーツドリンクを備え付けるなど水分や塩分を容易に補給できるようにすること。
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4 |
作業場所に温度計や湿度計を設置し、作業中の温湿度の変化に留意すること。なお、環境温度を総合的に評価する指標を示す測定器の備え付けも効果的であること。
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5 |
休憩場所に体温計を備え付け、休憩時間などに体温を測定させることが望ましいこと。 |
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熱中症の症状、熱中症の予防方法、緊急時の救急措置、熱中症の事例などについて労働衛生教育を実施すること。 |