同種災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 |
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機関室への立ち入りについては、エンジンを停止し、機関室内の温度が確実に低下したことを確認した後に機関室へ立ち入ること、機関室内を換気することなどの措置に関するマニュアル類を整備すること。
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船内に温度計および湿度計を備え付けること。 |
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船内にスポーツドリンクを備え付けるなど水分や塩分を容易に補給できるようにすること。 |
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冷却水の補給は、少なくとも、航行中に行う必要のないものとし、日常および定期的な点検を実施し、異常を認めたときは補修を確認してから操船すること。
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操船は、複数の乗船員により行われることが望ましいこと。 |
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その日の、作業スケジュールを作成し、連絡網を確立して、異常事態を早期に把握するための無線連絡を密に行うこと。
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魚船員の健康状態を把握するなど適切な健康管理を行うこと。 |
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漁船員に対して、熱中症の症状、熱中症の予防方法、緊急時の救急措置、熱中症の事例などについて労働衛生教育を実施すること。
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