アンケートにご協力お願いします。

ドラグショベルの解体作業中、バケットと機体の間に挟まれる

  労働災害事例イラスト イラストをクリックすると拡大表示されます
発生状況  この災害は、治山事業のため谷あいに2箇所のコンクリート製の堰堤を建設する工事に使用していたドラグ・ショベルを解体中に発生したものである。
 工事現場では、ドラグ・ショベルを使用する作業が終了したので、元方業者は、リース業者に対して、ドラグ・ショベルを解体して引き取るように依頼した。
 災害発生当日、リース業者の労働者3名が解体作業を行い、運搬作業は元方業者が手配した下請けの3名の労働者がケーブルクレーンで行った。
 解体作業は、午前中は旋回装置のねじを緩める作業などを行い、午後2時頃から本格的な解体作業に取り掛かった。
 被災者は、バケットのブーム付け根部分のピンをハンマーで叩いて取り外す作業を行っていたが、ブーム付け根部分のピンは直ぐに抜けたものの、ブームシリンダーのピンは固くてなかなか抜くことが出来なかった。
 そこで、ケーブルクレーンでドラグショベルのブームを吊り上げた状態にして、ブームシリンダーのピンをハンマーで叩いたところようやくピンは抜けたが、付け根の支点を失ったブームが玉掛けワイヤーロープを支点にして回転し、バケットの部分が機体の方向に移動しブームの付け根部分に激突した。
 このとき、ブームの付け根付近でピンを叩いていた被災者は、逃げ遅れてバケットと機体の間に挟まれ、肝臓破裂により死亡した。
原因  この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 シリンダーピンを抜くときのブームの吊り上げ方が適切でなかったため、ピンが外れたときブームが回転したこと
2 シリンダーピンを抜く作業をしていた被災者の作業位置が適切でなかったこと
3 ドラグショベルの解体作業を行うときに、作業指揮者を定めないで作業を行わせたこと
4 資格のない者にケーブルクレーンの玉掛けの作業を行わせたこと
対策  この災害は、治山事業のため谷あいに2箇所のコンクリート製の堰堤を建設する工事に使用していたドラグ・ショベルを解体中に発生したものであるが、同種災害の防止のためには次のような対策の徹底が必要と考えられる。
1 ドラグ・ショベル等の解体作業は、作業手順書に基づいて行うこと
2 ドラグ・ショベル等の解体作業を行わせるときは、危険がない位置で作業を行わせること
3 ドラグ・ショベル等の解体は、作業指揮者を定め、その者の指揮により作業を行うこと
4 クレーン等の玉掛け作業は、資格を有する者に行わせること
業種 その他の商業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 掘削用機械
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 整備不良
発生要因(人) 危険感覚
発生要因(管理) 不意の危険に対する措置の不履行
NO.100146
このページのトップへ戻ります
アンケートにご協力お願いします。