倉庫で「はい」が崩れ下敷きとなる
業種 | プラスチック製品製造業 | |||||
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事業場規模 | 16〜29人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 荷姿の物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 崩壊、倒壊 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業箇所の間隔空間の不足 | |||||
発生要因(人) | 危険感覚 | |||||
発生要因(管理) | 不意の危険に対する措置の不履行 |
No.100105
発生状況
この災害は、プラスチック製品を製造している工場の倉庫において、「はい」(プラスチックの原料であるペレットの袋)が崩壊し、その下敷きとなったものである。災害発生当日、被災者は、倉庫から工場へペレットの袋を運搬するため、工場長が運転するフォークリフト作業を手伝っていた。
作業の途中で工場長は、他の用事があり事務所に行ったが、そのとき被災者に工場まで運んだペレットの袋をフォークリフトから荷下ろしするよう命じた。
午後4時頃になって、いつもは事務所に来る時刻であり、また、命じた作業もそれほど時間が必要ではないはずなのに被災者の姿が見えないので、不審に思った工場長が倉庫に行って見ると、被災者はペレットの袋の下敷きとなっていた。
直ちに救急車を手配し、病院に移送したが、内蔵破裂でほとんど即死状態であった。
原因
この災害の原因としては、次のことが考えられる。1 ペレット入り袋の積み方が不安定な状態であったこと
2 「はい」の崩壊防止措置を講じていなかったこと
3 フォークリフトを用いる作業の作業計画がなかったこと
4 無資格者にフォークリフトの運転をさせていたこと
対策
この災害は、プラスチック製品を製造している工場の倉庫において、プラスチックの原料であるペレットの袋の「はい」が崩壊し、その下敷きとなったものであるが、同種災害の防止のためには次のような対策の徹底が必要である。1 荷の崩壊を防止する措置を講じること
2 立入禁止の措置を講じること
3 安全衛生教育を実施すること
4 作業計画を作成し、作業を行うこと
5 作業の指揮者を選任すること
6 有資格者にフォークリフトの運転をさせること