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この災害は、山間部の道路の山側斜面落石防護網を設置する工事中に発生した落石による災害である。災害発生時、作業は、道路面から高さ40mの上方の斜面途中にある水平な段(通称、犬走り)において行われていた。作業方法は、まず斜面を削岩機で削孔し、その跡に岩盤用アンカー、支柱および金網を取り付けるものであった。削孔作業終了後、水平な段上の山手側岩盤から高さ2m、幅最大1m、厚さ最大0.5mの逆三角錘形状の岩魂が抜け落ちるように崩壊し、2名の作業員に衝突した。被災した作業員の一人は水平段上において、落石が背中に衝突して岩とともに40m落下した。また、もう一人の被災者は斜面下方の道路上で作業中に、落下してきた岩が足に衝突したものである。
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この災害発生原因としては次のようなことが考えられる。
1 落石が頻発する危険な作業現場であったこと
2 安全な作業に必要な設備が不足していたこと
3 十分な事前調査と作業の安全対策が欠如していたこと
4 安全な作業計画が策定されていなかったこと
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この災害は、山間部の道路山側斜面落石防護網を設置する工事中に発生した落石による災害である。災害発生時、作業は、道路面から高さ40mの上方の斜面途中にある水平な段(通称、犬走り)において行われていた。作業方法は、まず斜面を削岩機で削孔し、その跡に岩盤用アンカー、支柱および金網を取り付けるものであった。削孔作業終了後に水平な段上の山手側岩盤から高さ2m、幅最大1m、厚さ最大0.5mの逆三角錘形状の岩魂が抜け落ちるように崩壊し、2名の作業員に衝突した。被災した作業員の一人は水平段上において、落石が背中に衝突して岩とともに40m落下した。また、もう一人の被災者は斜面下方の道路上で作業中に、落下してきた岩が足に衝突したものであるが、同種災害の再発防止のためには、次のような対策の徹底が必要であると考えられる。
安全のための作業設備が設けること
1 作業現場の事前調査を行うこと
2 安全管理体制の整備と安全衛生教育の実施
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