安全衛生のキーワードで関心が高いものについて解説しています。
管理濃度とは、労働安全衛生法第65条の2第2項に基づき定められる作業環境評価基準別表に示す数値であり、作業環境管理を進める上で、有害物質に関する作業環境の状態を評価するために、作業環境測定基準に従って実施した作業環境測定の結果から作業環境管理の良否を判断する際の管理区分を決定するための指標です。この数値は、学術団体が示すばく露限界及び各国のばく露規制のための基準等の動向を参考に、作業環境管理技術の実用可能性を考慮して設定されたものです。個々の労働者のばく露濃度と対することを前提として設定されているばく露限界(日本産業衛生学会の「許容濃度」、米国産業衛生専門家会議(ACGIH)の「TLV」など)とは異なります。
なお、厚生労働省では、労働安全衛生法第65条の2第2項に基づき、「作業環境評価基準」を定めています。