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原水ピット内にアニリンを含む汚泥が流入し中毒

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発生状況
 本災害は、有機顔料の製造工場で、工程上発生する汚水、雨水等を原水ピットにためているが、詰まり具合を見て作業員がバケツで汚泥を外に搬出した際に発生したものである。
 10時50分頃汚泥が溜まっているのが確認されたため、被災者Aを含む3名で汚泥の搬出作業を実施した。Aは1階原水ピット内で、バケツで汚泥をすくい原水ピット外にいる2名に渡し、2名はスラッジ箱に入れる作業を行った。ピット内の換気は工業用扇風機を使用し、開口部の上部に設置した。Aは途中休憩を取りながら作業をしていたが、並行して14時40分頃に2階では、アニリン計量槽からアニリンを取り出してバケツに入れ、計量器で測定する作業が行われ、その作業後床にこぼれたアニリンを水洗いする作業が行われた。この水洗い時の排水は、被災者が作業している1階原水ピットに流入した。
 15時15分頃、Aは息苦しさを感じたため、呼吸を整えるためにピットのタラップを上がり、マンホールから頭部を出し、数回深呼吸をしていたところ、意識が薄れて原水ピット内に転落したが、その後同僚により救出されて救急搬送された。
原因
1 Aが原水ピット内で汚泥処理作業をしていた際、他の作業者が原料仕込作業場においてアニリンを計量器で測定する作業を行った後、床にこぼれたアニリンを水洗いし、アニリンを含む汚水が原水ピット内に流れ込み、その結果Aが暴露したこと。
2 原水ピット内の汚泥処理作業と、原料仕込作業場床にこぼれたアニリンの水洗い作業が同時に行われ、アニリンを含む汚水が原水ピット内に流れ込んだこと。
対策
1 汚水については、酸等の化学物質が汚水に含有されている場合、それらの物質が混合することで、新たな化学反応等の危険防止のため、回収物と、処理方法を明確にすること。
2 原水ピット内の作業については、危険有害物質がピット内に流入する危険があるか把握し、内容物に応じた作業方法、安全対策等につきあらかじめ作業計画をたてること。
3 アニリン等化学物質に係る作業につき、安全対策を含めた手順書を作成し、周知徹底すると共に、手順書やSDS等により安全教育を実施して化学物質の適正使用、保護具の着用等安全作業の徹底を図ること。
業種 無機・有機化学工業製品製造業
事業場規模 16〜29人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 有害物
災害の種類(事故の型) 有害物等との接触
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物)
発生要因(人)
発生要因(管理)
NO.101321
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