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携帯用グラインダーのといしを交換後、試運転中にといしが割れて被災

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発生状況
 この災害は、農機具や建設機械の鋳物部品を製造する事業場で発生した。
 災害発生当日は、農業用運搬機械の鋳物部品のバリ取り及び仕上げ研磨作業を行うことになっており、朝から作業者Aは、圧縮空気で駆動する携帯用の空気グラインダーを用いてこの作業に従事していた。
 午前の作業を終え、昼休みの後、午後の作業を開始してまもなく、グラインダーのといしが磨耗してきたので、といしを交換することにした。
 Aは、使用していたといしをはずし、廃棄物保管場所の容器の中に捨てようとした際、容器周辺の床の上に別のといしが落ちているのを見つけ、このといしを拾って観察したところ、まだ使える状態だと判断し、このといしをグラインダーに取付けた。
 Aは、引き続き作業を行う準備のため、グラインダーの試運転を行っていたところ、突然といしが破裂し被災したものである。
 なお、このといしは、オフセット形の外径100mm、厚さ6mmのものであり、フランジの取付け状態に異常はなく、また災害発生時の使用空気圧、使用周速度も許容範囲内であったが、別の作業者が以前に廃棄物保管場所の容器の中に捨てたものが飛び出し床に落ちていたものであった。この容器には蓋はなく、廃棄されたといしにも廃棄品であることを示す表示等はされていなかった。
 また、グラインダーのといし周面には厚さ1.5mmの鋼製覆いが設けられていたが、約240度の開口部があった。
 なお、Aは、研削といしの取替えまたは取替え時の試運転の業務についての特別教育を受けたことはなかった。
原因
 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1  磨耗したといしを交換する際に、新品のものではなく、廃棄物保管場所の容器周辺の床に落ちていたものを取り付けて試運転を行ったこと
 Aがグラインダーに取り付けたといしは、別の作業者が以前に廃棄し、放置されていたものであった。
2  廃棄物保管場所の容器に蓋がなく、廃棄されたといしにも廃棄品であることを示す表示等が行われていなかったこと
3  グラインダーには、鋼製の覆いが設けられていたが、覆いの範囲が狭く、約240度にわたって、開口部となっていたこと
4  Aに対して、といしの取替え及び取替え時の試運転の業務についての特別教育を行っていなかったこと
対策
 同種災害防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1  磨耗したといしを交換する際には、必ず新品を使用するとともに、といしに表示された最高使用周速度がグラインダーの回転数に適合していることを確認して取付けること
2  廃棄物保管場所の廃棄物は、長期間放置することのないように整理、整とんを徹底しておくこと
 廃棄物を入れる容器は、この中から廃棄されたものが飛出すことのないように蓋付きのものとし、廃棄物自体にも表示を行う等により、誤って使用されることがない措置を講じる。
3  グラインダーの鋼製覆いは、研削盤等構造規格に適合し、できるだけ開口部が小さくなるものを設けること
4  といしの取替え及び取替え時の試運転の業務を行う作業者には、法定の特別教育を行い、外観検査や打音検査また安全な試運転の方法等についての知識を習得させること
業種 鋳物業
事業場規模 30〜99人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 研削盤、バフ盤
災害の種類(事故の型) 飛来、落下
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 老朽、疲労、使用限界
発生要因(人) 憶測判断
発生要因(管理) 工具、用具、材料、くず等を不安全な場所に置く
NO.101178
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