5のリスクの見積もりの結果、「リスク低減措置内容の優先順位」の順にリスク低減措置内容を検討します。
検討した複数のリスク低減措置案それぞれについて、実施した時のリスク低減効果を予測し、最良の案を採用します。この時、リスク低減措置の実施が作業性、生産性や品質などにどのような影響を及ぼすのか、作業者に確認し、必要があればリスク低減措置の見直しをしてください。
実施担当者がリスク低減措置を実施します。リスク低減措置実施後には、作業者の意見を求め、再度、リスクの見積りを行い、リスク低減措置の効果と作業性、生産性などに及ぼす影響を確認する必要があります。
また、措置後に新たなリスクが生じていないかを確認することも大切です。万が一、新たなリスクが生じた場合には、実施したリスク低減措置を再検討します。
リスク低減措置を実施しても、技術上の問題などで、やむを得ず大きなリスクが残留してしまうことがあります。リスクが低減されていないものは、そのままリスクアセスメント実施記録に記載し、その内容を作業者に周知するとともに、必要な保護具の使用、安全な作業手順の徹底など、管理手法を決定します。