安全データシート
|
(R)‐1‐クロロ‐2,3‐エポキシプロパン
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
作成日 2008年3月31日
|
|
|
|
|
改定日 年月日
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1.化学物質等及び会社情報 |
|
|
化学物質等の名称: |
(R)‐1‐クロロ‐2,3‐エポキシプロパン |
|
|
製品コード: |
○○○ |
|
会社名: |
○○○○株式会社 |
|
|
住所: |
東京都△△区△△町△丁目△△番地 |
|
|
電話番号: |
03-1234-5678 |
|
|
緊急時の電話番号: |
03-1234-5678 |
|
|
FAX番号: |
03-1234-5678 |
|
|
メールアドレス: |
|
|
推奨用途及び使用上の制限: |
|
|
|
|
|
|
|
2.危険有害性の要約 |
|
|
GHS分類 |
|
|
|
物理化学的危険性 |
火薬類 |
分類対象外 |
|
|
|
|
可燃性・引火性ガス |
分類対象外 |
|
|
|
|
可燃性・引火性エアゾール |
分類対象外 |
|
|
|
|
支燃性・酸化性ガス |
分類対象外 |
|
|
|
|
高圧ガス |
分類対象外 |
|
|
|
|
引火性液体 |
区分3 |
|
|
|
|
可燃性固体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
自己反応性化学品 |
区分外 |
|
|
|
|
自然発火性液体 |
区分外 |
|
|
|
|
自然発火性固体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
自己発熱性化学品 |
分類できない |
|
|
|
|
水反応可燃性化学品 |
分類対象外 |
|
|
|
|
酸化性液体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
酸化性固体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
有機過酸化物 |
分類対象外 |
|
|
|
|
金属腐食性物質 |
分類できない |
|
|
健康に対する有害性 |
急性毒性(経口) |
区分3 |
|
|
|
|
急性毒性(経皮) |
区分3 |
|
|
|
|
急性毒性(吸入) |
(蒸気)区分2、(ミスト)分類できない |
|
|
|
|
皮膚腐食性・刺激性 |
区分1 |
|
|
|
|
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 |
区分1 |
|
|
|
|
呼吸器感作性 |
区分1 |
|
|
|
|
皮膚感作性 |
区分1 |
|
|
|
|
生殖細胞変異原性 |
区分2 |
|
|
|
|
発がん性 |
分類できない |
|
|
|
|
生殖毒性 |
区分2 |
|
|
|
|
特定標的臓器毒性(単回ばく露) |
区分1(腎臓)、区分2(肝臓、消化器系)、区分3(気道刺激性) |
|
|
|
|
特定標的臓器毒性(反復ばく露) |
区分1(消化器系、呼吸器、腎臓、肝臓) |
|
|
|
|
吸引性呼吸器有害性 |
分類できない |
|
|
環境に対する有害性 |
水生環境急性有害性 |
分類できない |
|
|
|
|
水生環境慢性有害性 |
分類できない |
|
ラベル要素 |
|
|
|
|
絵表示又はシンボル: |
|
|
|
注意喚起語: |
危険 |
|
|
危険有害性情報: |
引火性液体及び蒸気 |
|
|
|
|
飲み込むと有毒 |
|
|
|
|
皮膚に接触すると有毒 |
|
|
|
|
重篤な皮膚の薬傷、目の損傷 |
|
|
|
|
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
|
|
|
|
吸入すると生命に危険 |
|
|
|
|
吸入するとアレルギー、嘆息又は、呼吸困難を起こすおそれ |
|
|
|
|
呼吸器刺激を起こすおそれ |
|
|
|
|
遺伝性疾患のおそれの疑い |
|
|
|
|
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
|
|
|
|
腎臓の障害 |
|
|
|
|
肝臓、消化器系の障害のおそれ |
|
|
|
|
長期にわたる又は反復ばく露により、消化器系、呼吸器、腎臓、肝臓の障害 |
|
|
注意書き: |
【安全対策】 |
|
|
|
|
使用前に取扱説明書を入手すること。 |
|
|
|
|
すべての安全注意書きを読み、理解するまで取り扱わないこと。 |
|
|
|
|
適切な保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面、呼吸用保護具等、個人用保護具を使用すること。 |
|
|
|
|
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。 |
|
|
|
|
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
|
|
|
|
容器を密閉しておくこと。 |
|
|
|
|
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙 |
|
|
|
|
容器及び受器を接地すること。 |
|
|
|
|
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。静電気放電に対する予防措置を講ずること。 |
|
|
|
|
火災を発生しない工具を使用すること。 |
|
|
|
|
蒸気、ミストを吸入しないこと。 |
|
|
|
|
取扱い後はよく手を洗うこと。 |
|
|
|
|
【救急処置】 |
|
|
|
|
火災の場合には適切な消火方法をとること。 |
|
|
|
|
ばく露又はその懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
気分が悪い時は、医師に連絡すること。 |
|
|
|
|
飲み込んだ場合、直ちに医師の診断、手当てを受けること。口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 |
|
|
|
|
皮膚刺激又は発疹がおきた場合は、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。 |
|
|
|
|
皮膚にかかった場合、直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと。皮膚を流水、シャワーで洗うこと。 |
|
|
|
|
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯すること。 |
|
|
|
|
吸入した場合、被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。直ちに医師に連絡すること。 |
|
|
|
|
呼吸に関する症状が出た場合には、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。その後も洗浄を続けること。直ちに医師に連絡すること。 |
|
|
|
|
【保管】 |
|
|
|
|
施錠して保管すること。 |
|
|
|
|
涼しいところ、換気の良い場所で保管すること。 |
|
|
|
|
【廃棄】 |
|
|
|
|
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。 |
|
|
国・地域情報: |
|
|
|
|
|
|
3.組成、成分情報 |
|
|
化学物質 |
|
|
|
化学名又は一般名: |
(R)‐1‐クロロ‐2,3‐エポキシプロパン ((R)-1-Chloro-2,3-epoxypropan) |
|
|
別名: |
(R)‐エピクロロヒドリン ((R)-Epichlorohydrin) |
|
|
|
|
(R)‐(クロロメチル)オキシラン ((R)-(Chloromethyl)oxirane) |
|
|
化学式(分子量): |
C3H5ClO (92.5) |
|
|
化学特性(示性式又は構造式): |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
CAS番号: |
51594-55-9 |
|
|
官報公示整理番号(化審法・安衛法): |
(2)-275 (エピクロロヒドリン) |
|
|
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: |
UNではエピクロロヒドリン(106-89-8)として分類(UN No. 2023) |
|
|
濃度又は濃度範囲: |
|
|
|
|
|
|
4.応急措置 |
|
|
吸入した場合: |
被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 |
|
|
|
|
医師の診断、手当てを受けること。 |
|
皮膚に付着した場合: |
化学物質が除去されるまで、多量の水と石鹸で洗うこと。 |
|
|
|
|
医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
目に入った場合: |
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 |
|
|
|
|
眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
飲み込んだ場合: |
口をすすぐこと。 |
|
|
|
|
医師の診断、手当てを受けること。 |
|
予想される急性症状及び遅発性症状: |
エピクロロヒドリン(106-89-8)吸入した場合:灼熱感、咳、咽頭痛、頭痛、息苦しさ、吐き気、息切れ、嘔吐、振戦を生ずる。症状は遅れて現れることもある。肺水腫の症状は2〜3時間経過するまで現れない場合が多く、安静を保たないと悪化する。 1) |
|
|
|
|
エピクロロヒドリン(106-89-8)皮膚に付着した場合:皮膚吸収の可能性がある。発赤、重度の皮膚熱傷、痛み、水泡を伴うことがある。 1) |
|
|
|
|
エピクロロヒドリン(106-89-8)眼に入った場合:痛み、発赤、永久的な視力損失、重度の熱傷を伴うことがある。 1) |
|
|
|
|
エピクロロヒドリン(106-89-8)飲み込んだ場合:胃痙攣、咽頭と胸の灼熱感、下痢、頭痛、吐き気、咽頭痛、嘔吐、ショックまたは虚脱感を伴うことがある。 1) |
|
|
|
|
エピクロロヒドリン(106-89-8)遅延性の症状:発がん性のおそれ、遺伝性疾患のおそれ。 1) |
|
最も重要な兆候及び症状: |
データなし |
|
|
|
|
|
|
5.火災時の措置 |
|
|
消火剤: |
霧状の強化液、泡消火剤、二酸化炭素消火剤、ハロゲン化物消火剤、粉末消火剤、乾燥砂、膨張ひる石 |
|
使ってはならない消火剤: |
棒状注水、噴霧水、棒状の強化液放射 |
|
特有の危険有害性: |
火災時に刺激性、毒性、腐食性のガスを発生するおそれがある。 |
|
|
|
|
極めて燃えやすく、熱源、火炎等で容易に発火する。 |
|
|
|
|
加熱により容器が爆発するおそれがある。 |
|
|
|
|
火災に巻き込まれると、爆発的に重合するおそれがある。 |
|
|
|
|
屋内、屋外及び地下溝で蒸気爆発のおそれがある。 |
|
特有の消火方法: |
危険でなければ火災区域から容器を移動する。 |
|
|
|
|
消火活動は、可能な限り遠距離から、無人ホース保持具やモニター付きノズルを用いて消火する。 |
|
|
|
|
消火後、大量の水を用いて容器を十分に冷却する。 |
|
消火を行う者の保護: |
消火の際、適切な空気呼吸器、化学用保護衣(耐熱性)を着用する。 |
|
|
|
|
6.漏出時の措置 |
|
|
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: |
「8.ばく露防止及び保護措置」の項に示した適切な保護具を着用し、眼、皮膚への接触や粉じんの吸入を避ける。 |
|
|
|
|
適切な保護衣(不浸透性の保護衣)を着用していないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。 |
|
|
|
|
関係者以外の立入りを禁止する。 |
|
|
|
|
風上に留まる。 |
|
|
|
|
密閉された場所に入る前に換気する。 |
|
環境に対する注意事項: |
環境中に放出してはならない。 |
|
回収、中和: |
残留物は乾燥土、砂で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。 |
|
封じ込め及び浄化の方法・機材: |
危険でなければ漏れをとめる。 |
|
二次災害の防止策: |
排水溝、下水溝、地下室、あるいは閉鎖場所への流入を防ぐこと。 |
|
|
|
|
全ての発火源を速やかに取り除くこと。 |
|
|
|
|
7.取扱い及び保管上の注意 |
|
|
取扱い |
|
|
|
技術的対策: |
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 |
|
|
局所排気・全体換気: |
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行う。 |
|
|
安全取扱い注意事項: |
使用前に取扱説明書を入手すること。 |
|
|
|
|
眼との接触を避けること。 |
|
|
|
|
蒸気、ミストを吸入しないこと。 |
|
|
|
|
空気中濃度をばく露限界値以下に保つよう、局所排気装置等を設置し、換気を行うこと。 |
|
|
|
|
この製品を取扱う時には飲食又は喫煙を行わないこと。 |
|
|
|
|
取扱い後はよく手を洗うこと。 |
|
|
|
接触回避: |
「10.安定性及び反応性」を参照。 |
|
保管 |
|
|
|
技術的対策: |
保管場所は、不燃性の構造とすること。 |
|
|
|
|
保管場所の床は、床面に水が浸入又は浸透しない構造とすること。 |
|
|
|
|
熱、裸火等の着火源から遠ざけること。 |
|
|
|
|
照明設備、換気設備は防爆構造とすること。 |
|
|
混触危険物質: |
「10.安定性及び反応性」を参照。 |
|
|
保管条件: |
換気の良い場所で、冷所で保管すること。 |
|
|
|
|
酸化剤から離して保管すること。 |
|
|
|
|
施錠して保管すること。 |
|
|
容器包装材料: |
消防法、国際輸送規則で規定された容器等を使用すること。 |
|
|
|
|
|
|
8.ばく露防止及び保護措置 |
|
|
管理濃度: |
未設定 |
|
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標): |
|
|
|
日本産衛学会(2007年版) |
未設定 |
|
|
ACGIH(2007年版) |
エピクロロヒドリン(106-89-8):0.5ppm Skin:A3 |
|
設備対策: |
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 |
|
|
|
|
ばく露を防止するため、装置の密閉化又は局所排気装置を設置すること。 |
|
保護具 |
|
|
|
呼吸器の保護具: |
適切な呼吸用保護具を着用すること。 |
|
|
手の保護具: |
適切な保護手袋を着用すること。 |
|
|
眼の保護具: |
適切な眼の保護具(安全ゴーグル等)を着用すること。 |
|
|
皮膚及び身体の保護具: |
適切な保護衣を着用すること。 |
|
衛生対策: |
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
|
|
|
|
取扱い後はよく手を洗うこと。 |
|
|
|
|
9.物理的及び化学的性質 |
|
|
|
物理的状態、形状、色など: |
液体、無色 エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
臭い: |
データなし |
|
|
pH: |
データなし |
|
|
融点・凝固点: |
-48℃ エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
沸点、初留点及び沸騰範囲: |
116℃ エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
引火点: |
33℃ エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
爆発範囲: |
3.8〜21 vol % エピクロロヒドリン(106-89-8)(空気中) 2) |
|
|
蒸気圧: |
1.6 kPa(20℃) エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
蒸気密度(空気=1): |
3.19(計算値) 2) |
|
|
比重(密度): |
d = 1.2 エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
溶解度: |
データなし |
|
|
オクタノール/水分配係数: |
log Pow = 0.26 エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
自然発火温度: |
385℃ エピクロロヒドリン(106-89-8) 2) |
|
|
分解温度: |
データなし |
|
|
臭いのしきい(閾)値: |
データなし |
|
|
蒸発速度(酢酸ブチル=1): |
データなし |
|
|
燃焼性(固体、ガス): |
データなし |
|
|
粘度: |
データなし |
|
|
|
|
|
10.安定性及び反応性 |
|
|
安定性: |
エピクロロヒドリン(106-89-8):加熱、酸性又はアルカリ性物質と重合反応を誘発し、発熱、発泡することがある。 1) |
|
危険有害反応可能性: |
エピクロロヒドリン(106-89-8):アルミニュウム、亜鉛、アルコール、フェノール、アミン(特にアニリン)、有機酸と激しく反応し、火災や爆発をもたらすおそれがある。また、強力な酸化剤と激しく反応する。 1) |
|
避けるべき条件: |
エピクロロヒドリン(106-89-8):加熱、火源。 1) |
|
混触危険物質: |
エピクロロヒドリン(106-89-8):過酸化物、強酸化物、アルミニュウム、亜鉛、アルコール、フェノール、アミン(特にアニリン)、有機酸 1) |
|
危険有害な分解生成物: |
エピクロロヒドリン(106-89-8):有害な蒸気、ガス(ホスゲン、塩化水素、塩素、一酸化炭素)を発生するおそれがある。1) |
|
|
|
|
11.有害性情報 |
|
|
|
急性毒性: |
経口:R体でのデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)では、ラットによる経口投与試験でのLD50 = 90mg/kg 3) であり、区分3とした。 |
|
|
|
|
経皮:R体でのデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)では、ラットによる経皮投与試験でのLD50 = 754mg/kg 4) であり、区分3とした。 |
|
|
|
|
吸入(蒸気):R体でのデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)では、ラットによる吸入ばく露でのLC50 = 0.95mg/L(4時間) = 250ppm 3) から、区分2とした。 |
|
|
皮膚腐食性・刺激性: |
R体でのデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)ではウサギによる皮膚刺激性試験において、腐食性を有する 5) ことから、区分1とした。 |
|
|
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: |
R体でのデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)ではウサギによる眼刺激性試験において、腐食性を示した 5) 。また、皮膚腐食性に分類されていることから、区分1とした。 |
|
|
呼吸器感作性又は皮膚感作性: |
呼吸器感作性:R体でのデータはないが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)はヒトへの健康影響のデータ 3) の記述「慢性の喘息性気管支炎も認められている」との記述から、「呼吸器感作性がある」と考えられるため、区分1とした。 |
|
|
|
|
皮膚感作性:R体でのデータはないが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)はモルモットを用いた皮膚感作性試験で陽性であることから 3), 4), 5), 6) 、区分1とした。 |
|
|
生殖細胞変異原性: |
ネズミチフス菌を用いた復帰突然変異試験で陽性であった。 2) |
|
|
|
|
マウス体細胞での姉妹染色分対交換試験で陽性であった。 2) |
|
|
|
|
マウス骨髄において、染色体異常ならびに姉妹染色分体交換が見られていることから 7) 、区分2とした。なお、in vitro 復帰突然変異試験も陽性である 7) 。 |
|
|
発がん性: |
EUがCarc. Cat. 2に分類しているが、根拠データが確認できないため、分類できないとした。なお、本物質ではないが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)は、NTPがR 8) 、IARCがグループ2Aに分類している 9) (GHS区分1B相当)。 |
|
|
生殖毒性: |
本物質のデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)では、親動物への影響は明確ではないが、経口投与によりオスラットの生殖能に影響が見られ、不妊症状、受精卵、着床数の減少が見られたことから 5) 、区分2とした。 |
|
|
特定標的臓器毒性(単回ばく露): |
本物質のデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)では、経口投与での動物試験により、腎不全、肝臓の脂肪変性、胃腸管の壊死、気道への刺激性が見られている 5) 。腎臓への影響は区分1、肝臓と胃腸管への影響は区分2のガイダンス値に相当する用量でみられた。異常の結果から、区分1(腎臓)、区分2(肝臓、消化器系)、区分3(気道刺激性)とした。 |
|
|
特定標的臓器毒性(反復ばく露): |
本物質のデータは無いが、エピクロロヒドリン(CAS No. 106-89-8)では、経口投与での動物試験により、消化器系に炎症や変性、粘膜過形成、腎臓尿細管の変性が見られた。吸入ばく露での試験では、呼吸器の炎症、変性、肺のうっ血と水腫、肝臓のうっ血と壊死、腎臓の尿細管萎縮が見られた 5) 。これらの影響は区分1に相当する用量で見られたことから、区分1(消化器系、呼吸器、腎臓、肝臓)とした。 |
|
|
吸引性呼吸器有害性: |
データなし |
|
|
|
|
|
12.環境影響情報 |
|
|
生態毒性: |
水生環境急性有害性:データなし |
|
|
|
|
水生環境慢性有害性:データなし |
|
|
魚類: |
データなし。なお、エピクロロヒドリン(CAS No.106-89-8):魚類(ファットヘッドミノー)の96時間 LC50 = 10600 μg/L 1) |
|
|
甲殻類: |
|
|
|
藻類: |
|
|
|
その他の生物: |
|
|
残留性・分解性: |
データなし。なお、エピクロロヒドリン(106-89-8):急速分解性あり 1) |
|
生体蓄積性: |
データなし。なお、エピクロロヒドリン(106-89-8):BODによる分解度:67.9%、生物蓄積性は低い(log Pow = 0.45) 1) |
|
土壌中の移動性: |
データなし |
|
|
|
|
13.廃棄上の注意: |
|
|
残余廃棄物: |
廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。 |
|
|
|
|
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。 |
|
|
|
|
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。 |
|
汚染容器及び包装: |
容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 |
|
|
|
|
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
|
|
|
|
14.輸送上の注意 |
|
|
国際規則 |
|
|
|
IMDG(国際海上危険物規則)コード |
6.1 |
|
|
|
国連番号: |
2023 |
|
|
|
品名(国連輸送名): |
エピクロロヒドリン |
|
|
|
国連分類: |
6.1 |
|
|
|
容器等級: |
II |
|
|
|
海洋汚染物質: |
有害液体物質Y類 |
|
|
ICAO-TI(国際民間航空機関技術指針) |
|
|
|
|
国連番号: |
2023 |
|
|
|
品名(国連輸送名): |
エピクロロヒドリン |
|
|
|
国連分類: |
6.1 |
|
|
|
包装等級: |
Y609 |
|
国内規制 |
|
|
|
海上規制情報 |
船舶安全法の規定に従う。 |
|
|
航空規制情報 |
航空法の規制に従う。 |
|
|
陸上規制情報 |
消防法の規定に従う。 |
|
特別の安全対策 |
危険物又は当該危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。 |
|
|
|
|
危険物又は当該危険物を収納した容器が著しく摩擦または動揺を起こさないように運搬すること。 |
|
|
|
|
危険物の運搬中、危険物が著しく漏れる等、災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関連機関に通報すること。 |
|
|
|
|
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 |
|
|
|
|
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 |
|
|
|
|
重量物を上積みしない。 |
|
|
|
|
移送時にはイエロカードの保持が必要。 |
|
|
|
|
15.適用法令 |
|
|
労働安全衛生法: |
エピクロロヒドリン:名称等を通知すべき有害物、危険物・引火性物質、変異原性の認められた化学物質 |
|
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法): |
エピクロロロヒドリン:第1種指定物質 |
|
毒物及び劇物取締法: |
エピクロロヒドリン:劇物 |
|
消防法: |
エピクロロヒドリン:第4類引火性液体、第二類石油類非水溶性液体 |
|
船舶安全法: |
毒物類・毒物 【国連番号】2023 エピクロロヒドリン 【正副標札】6.1(3)(P) 【容器等級】II |
|
航空法 : |
毒物類・毒物 【国連番号】2023 エピクロロヒドリン 【正副ラベル】MG 【等級】2 |
|
|
|
|
16.その他の情報 |
|
|
参考文献 |
|
|
|
1) 物質安全データシート:エピクロロヒドリン、安全衛生情報センター (Access on Nov. 2007) |
|
|
2) ICSC (2007) |
|
|
3) 環境省リスク評価第1巻 (2002) |
|
|
4) EHC 33 (1984) |
|
|
5) CERI・NITE有害性評価書 No.74 (2004) |
|
|
6) ACGIH (7th, 2001) |
|
|
7) RTECS (Access on Nov. 2007) |
|
|
8) U.S. NTP (2005) |
|
|
9) IARC 71 (1999) |
|
|
|
|
災害事例 |
|
|
|
|
|
|
|