ホーム > GHSモデル SDS情報 |
1.化学物質等及び会社情報 | |||
---|---|---|---|
化学物質等の名称 | ベンゾグアナミン、(Benzoguanamine) | ||
製品コード | 20A2017 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
メールアドレス | |||
推奨用途及び使用上の制限 | メラミン樹脂の耐水性,耐衝撃性等の改質材。尿素樹脂の耐熱性,成形加工性の改質材.ジフェニルカルボナートと縮合して主鎖にトリアジン環を含む線状耐熱ポリマーとして利用、熱硬化樹脂、農薬(殺虫剤)、医薬、染料の原料 | ||
2.危険有害性の要約 | |||
---|---|---|---|
GHS分類 | |||
分類実施日 | H21.3.27、政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)を使用 |
物理化学的危険性 | 火薬類 | 分類対象外 |
---|---|---|
可燃性・引火性ガス | 分類対象外 | |
可燃性・引火性エアゾール | 分類対象外 | |
支燃性・酸化性ガス類 | 分類対象外 | |
高圧ガス | 分類対象外 | |
引火性液体 | 分類対象外 | |
可燃性固体 | 分類できない | |
自己反応性化学品 | 分類対象外 | |
自然発火性液体 | 分類対象外 | |
自然発火性固体 | 分類できない | |
自己発熱性化学品 | 分類できない | |
水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | |
酸化性液体 | 分類対象外 | |
酸化性固体 | 分類対象外 | |
有機過酸化物 | 分類対象外 | |
金属腐食性物質 | 分類できない | |
健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
急性毒性(経皮) | 分類できない | |
急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | |
急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | |
急性毒性(吸入:粉じん) | 区分4 | |
急性毒性(吸入:ミスト) | 分類対象外 | |
皮膚腐食性・刺激性 | 区分外 | |
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 | 区分2B | |
呼吸器感作性 | 分類できない | |
皮膚感作性 | 分類できない | |
生殖細胞変異原性 | 区分外 | |
発がん性 | 分類できない | |
生殖毒性 | 区分2 | |
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | 分類できない | |
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | 分類できない | |
吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | |
環境に対する有害性 | 水生環境急性有害性 | 区分3 |
水生環境慢性有害性 | 区分外 |
ラベル要素 | |||
---|---|---|---|
絵表示又はシンボル | |||
注意喚起語 | 警告 | ||
危険有害性情報 | 飲み込むと有害 | ||
吸入すると有害 | |||
眼刺激 | |||
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い | |||
水生生物に有害 | |||
注意書き | |||
【安全対策】 | |||
使用前に取扱説明書を入手すること。 | |||
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | |||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
粉じん、蒸気、スプレー、ヒュームの吸入を避けること。 | |||
適切な個人用保護具を着用すること。 | |||
環境への放出を避けること。 | |||
【応急措置】 | |||
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。 | |||
飲み込んだ場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。 | |||
吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 | |||
吸入した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。 | |||
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | |||
眼に入った場合、眼の刺激が持続する場合は医師の診断、手当てを受けること。 | |||
ばく露又はその懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
【保管】 | |||
施錠して保管すること。 | |||
【廃棄】 | |||
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。 | |||
国・地域情報 | |||
3.組成及び成分情報 | |||
---|---|---|---|
化学物質 | |||
化学名又は一般名 | ベンゾグアナミン | ||
別名 | 2,4‐ジアミノ‐6‐フェニル‐1,3,5‐トリアジン、(2,4-Diamino-6-phenyl-1,3,5-triazine)、6‐フェニル‐1,3,5‐トリアジン‐2,4‐ジイルジアミン、(6-Phenyl-1,3,5-triazine-2,4-diyldiamine)、6‐フェニル‐1,3,5‐トリアジン‐2,4‐ジアミン、(6-Phenyl-1,3,5-triazine-2,4-diamine) | ||
分子式 (分子量) | C9H9N5(187.20) | ||
化学特性 (示性式又は構造式) | |||
CAS番号 | 91-76-9 | ||
官報公示整理番号(化審法・安衛法) | (5)-1028 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
4.応急措置 | |||
---|---|---|---|
吸入した場合 | 気分が悪い時は、医師に連絡すること。 | ||
空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 | |||
皮膚に付着した場合 | 水と石鹸で洗うこと。 | ||
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
目に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
飲み込んだ場合 | 気分が悪い時は、医師に連絡すること。 | ||
口をすすぐこと。 | |||
予想される急性症状及び遅発性症状 | 眼:発赤 | ||
最も重要な兆候及び症状 | 眼を軽度に刺激する。 | ||
応急措置をする者の保護 | データなし | ||
医師に対する特別注意事項 | データなし | ||
5.火災時の措置 | |||
---|---|---|---|
消火剤 | 水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状放水 | ||
特有の危険有害性 | 不燃性であり、それ自身は燃えないが、加熱されると分解して、腐食性及び/又は毒性の煙霧を発生するおそれがある。 | ||
火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。 | |||
特有の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 | ||
消火を行う者の保護 | 適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
---|---|---|---|
人体に対する注意事項、保護具および緊急措置 | 全ての着火源を取り除く。 | ||
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 | |||
関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
密閉された場所に立入る前に換気する。 | |||
環境に対する注意事項 | 環境中に放出してはならない。 | ||
回収・中和 | 漏洩物を掃き集めて空容器に回収し、後で廃棄処理する。 | ||
封じ込め及び浄化方法・機材 | 水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。 | ||
二次災害の防止策 | プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。 | ||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
---|---|---|---|
取扱い | |||
技術的対策 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 | ||
局所排気・全体換気 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。 | ||
安全取扱い注意事項 | 使用前に使用説明書を入手すること。 | ||
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | |||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
粉じん、蒸気、スプレー、ヒュームをの吸入を避けること。 | |||
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。 | |||
眼に入れないこと。 | |||
飲み込まないこと。 | |||
接触回避 | 『10.安定性及び反応性』を参照。 | ||
保管 | |||
技術的対策 | 特別に技術的対策は必要としない。 | ||
混触危険物質 | 『10.安定性及び反応性』を参照。 | ||
保管条件 | 容器を密閉して冷乾所で保管すること。 | ||
施錠して保管すること。 | |||
容器包装材料 | データなし | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
---|---|---|---|
管理濃度 | 未設定 | ||
許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標) | |||
日本産衛学会(2007年版) | 未設定 | ||
ACGIH(2007年版) | 未設定 | ||
設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 | ||
ばく露を防止するため、装置の密封または局所排気設備を設置すること。 | |||
保護具 | |||
呼吸器の保護具 | 適切な呼吸器保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 適切な保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 適切な眼の保護具を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣を着用すること。 | ||
衛生対策 | この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | ||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
9.物理的及び化学的性質 | |||
---|---|---|---|
物理的状態 | |||
形状 | 固体(結晶) | ||
色 | 白色 | ||
臭い | データなし | ||
pH | 6.5 | ||
融点・凝固点 | 228℃ : ICSC (J) (2006) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | データなし | ||
引火点 | 不燃性 : ICSC(J) (2006) | ||
自然発火温度 | データなし | ||
燃焼性(固体、ガス) | データなし | ||
爆発範囲 | データなし | ||
蒸気圧 | 7.52*10^(-7)mmHg (25℃) : Howard (1997) | ||
蒸気密度 | データなし | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし | ||
比重(密度) | 1.40 : Merck (14th,2006) | ||
1.42g/cm3 : ICSC(J) (2006) | |||
溶解度 | 水 : 0.03g/100ml (20℃) : ICSC(J) (2006) | ||
酸性水、エタノール、DMF、THF : 易溶 : Merck (14th,2006) | |||
アセトン、クロロフォルム、エチルアセテート : 不溶 : Merck (14th,2006) | |||
オクタノール・水分配係数 | log P = 1.38 : ICSC(J) (2006) | ||
分解温度 | >350℃ : ICSC(J) (2006) | ||
粘度 | データなし | ||
粉じん爆発下限濃度 | データなし | ||
最小発火エネルギー | データなし | ||
体積抵抗率(導電率) | データなし | ||
10.安定性及び反応性 | |||
---|---|---|---|
安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる | ||
危険有害反応可能性 | 加熱すると分解し、有毒ガスや刺激性ヒュームを生じる。強力な酸化剤と反応する。 | ||
避けるべき条件 | 加熱 | ||
混触危険物質 | 強力な酸化剤 | ||
危険有害な分解生成物 | 有毒ガスや刺激性ヒューム | ||
11.有害性情報 | |||
---|---|---|---|
急性毒性 | |||
経口 | ラットLD50値=933mg/kg(SIDS(2001)は区分4に該当する。 | ||
経皮 | データなし | ||
吸入 | 吸入(ガス): | GHSの定義における固体である。 | |
吸入(蒸気): | データなし | ||
吸入(粉じん): | ラットLC50値=2.932 mg/L(SIDS(2001))は区分4に該当する。なお、飽和蒸気圧濃度は75.8×10E-7 mg/Lであり、試験は粉じん(ミスト)で試験されたと考えられる。 | ||
皮膚腐食性・刺激性 | ウサギの刺激性試験でnot irritation(SIDS(2001))と言う結果により区分外。 | ||
眼に対する重篤な損傷・刺激性 | ウサギの眼の刺激性試験でmildという結果(SIDS(2001))により区分2Bとした。 | ||
呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:データなし | ||
皮膚感作性:データなし | |||
生殖細胞変異原性 | マウスを用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性の結果に基づき区分外とした。なお、in vitro変異原性試験ではAmes testで陰性、染色体異常試験で陽性、陰性という結果がある。 | ||
発がん性 | マウスおよびラットを用いた18ヶ月間の経口投与試験で陰性〔SIDS(2001)〕の報告があるが、現在の試験ガイドラインに比べ不十分な試験プロトコールを使用しているため発がん性を評価するのに不十分〔SIDS(2001)〕との記述があり、分類できない。 | ||
生殖毒性 | ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422 GLP対応)において、親動物の生殖機能に関しては、性周期,交尾率,授胎率,交尾所要日数,黄体数および着床痕数に当該物質の影響は認められず、また、妊娠期間、出産児数および出産率にも影響は認められなかった。一方、母動物の分娩時の観察では、分娩直後の哺育行動の不良が認められ、また、哺育期間の観察においても、児の回集、授乳、保温などに哺育行動の不良が認められた。これらのことから、当該物質の周産期投与による分娩および哺育行動への影響が示唆された。母動物の哺育行動の不良に起因した死産率の増加及びそれに伴う出生率の減少がみられ、また新生児の4日の生存率の減少、新生児の体重では、雌雄とも出生時の体重が低く、哺育4日においても増加抑制がみられたことから、胎生期および哺育期の当該物質による胎児および出生児の発育に及ぼす影響が示唆された(厚労省報告 (access on 5.2008))。以上の記述があり、区分2とした。 | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | データなし | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | ラットを用いた90日間の反復経口投与試験(OECD TG 408 GLP対応)において、NOAELは19mg/kg/dayであり、173mg/kg/dayで血液学的検査では血漿アラニンアミノトランスフェラーゼ、ビリルビンの増加、病理組織学検査では小葉中心性の肝細胞肥大、重度の脾臓の髄外造血、腎臓の球状帯細胞の空胞形成と肥大、炎症性の細胞浸潤を伴った膵臓の外分泌細胞の変性、腎臓と脾臓の重度のヘモジデリン沈着が認められたとの記述がある(SIDS(2001))。以上の所見は区分2のガイダンス値を超えており区分外に相当するが、区分2のガイダンス値上限付近の用量で試験が行われていないため明確に区分外とはいえず、また経皮及び吸入の経路でのデータがないため分類できない。 | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし | ||
12.環境影響情報 | |||
---|---|---|---|
水生環境急性有害性 | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=52 mg/L(環境省生態影響試験, 1998)から区分3とした。 | ||
水生環境慢性有害性 | 急性毒性区分3であり、急速分解性がない(難分解、BODによる分解度:2%(既存点検データ, 1979))が、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC=1.9 mg/L(環境省生態影響試験, 1998)から区分外とした。 | ||
13.廃棄上の注意 | |||
---|---|---|---|
残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | |||
---|---|---|---|
国際規制 | |||
海上規制情報 | IMOの規制に従う。 | ||
航空規制情報 | ICAO/IATAの規制に従う。 | ||
UN No. | 2763 | ||
Proper Shipping Name. | TRIAZINE PESTICIDE, SOLID, TOXIC | ||
Class | 8 | ||
国内規制 | |||
陸上規制情報 | 該当しない | ||
海上規制情報 | 船舶安全法の規制に従う。 | ||
航空規制情報 | 航空法の規制に従う。 | ||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | ||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | |||
漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行うこと。 | |||
重量物を上積みしない。 | |||
緊急時応急措置指針番号 | |||
15.適用法令 | |||
---|---|---|---|
船舶安全法 | 毒物類・毒物(危規則第3条危険物告示別表第1) | ||
航空法 | 毒物類・毒物(施行規則第194条危険物告示別表第1) | ||
港則法 | 毒物類(法第21条2、則第12条、昭和54告示547別表二ハ) | ||
16.その他の情報 | |||
---|---|---|---|
参考文献 | 各データ毎に記載した。 |