安全データシート
ジメチル−[2−(1−メチルベンジルオキシカルボニル)−1−メチルエチレン]ホスフェート
作成日 2008年10月30日
改訂日 2008年10月31日
1.化学物質等及び会社情報 | |
化学物質等の名称 | ジメチル−[2−(1’−メチルベンジルオキシカルボニル)−1−メチルエチレン]ホスフェイト (Dimethyl-[2-(1’-methylbenzyloxycarbonyl)-1-methylethylene]-phosphate) |
製品コード | 20B1251 |
会社名 | ○○○○株式会社 |
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 |
電話番号 | 03-1234-5678 |
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 |
FAX番号 | 03-1234-5678 |
メールアドレス | |
推奨用途及び使用上の制限 | 殺虫剤・防虫剤 コリンエステラーゼ阻害剤 |
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2.危険有害性の要約 | |
GHS分類 | |
分類実施日 | H18.11.20 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)、GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
物理化学的危険性 | 火薬類 | 分類対象外 |
| 可燃性・引火性ガス | 分類対象外 |
| 可燃性・引火性エアゾール | 分類対象外 |
| 支燃性・酸化性ガス類 | 分類対象外 |
| 高圧ガス | 分類対象外 |
| 引火性液体 | 分類できない |
| 可燃性固体 | 分類対象外 |
| 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
| 自然発火性液体 | 区分外 |
| 自然発火性固体 | 分類対象外 |
| 自己発熱性化学品 | 分類できない |
| 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
| 酸化性液体 | 分類できない |
| 酸化性固体 | 分類対象外 |
| 有機過酸化物 | 分類対象外 |
| 金属腐食性物質 | 分類できない |
健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分2 |
| 急性毒性(経皮) | 区分3 |
| 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
| 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
| 急性毒性(吸入:粉じん) | 分類対象外 |
| 急性毒性(吸入:ミスト) | 分類できない |
| 皮膚腐食性・刺激性 | 分類できない |
| 眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 | 分類できない |
| 呼吸器感作性 | 分類できない |
| 皮膚感作性 | 分類できない |
| 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
| 発がん性 | 分類できない |
| 生殖毒性 | 分類できない |
| 特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | 分類できない |
| 特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | 分類できない |
| 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
環境に対する有害性 | 水生環境急性有害性 | 区分1 |
| 水生環境慢性有害性 | 区分1 |
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ラベル要素 | |
絵表示又はシンボル | |
注意喚起語 | 危険 |
危険有害性情報 | 飲み込むと生命に危険 |
| 皮膚に接触すると有毒 |
| 水生生物に非常に強い毒性 |
| 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 |
注意書き | |
| 【安全対策】 |
| この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
| 適切な保護手袋、保護衣を着用すること。 |
| 取扱い後はよく手を洗うこと。 |
| 環境への放出を避けること。 |
| 【応急措置】 |
| 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。 |
| 飲み込んだ場合、直ちに医師に連絡すること。 |
| 皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。 |
| 皮膚についた場合、気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
| 皮膚に付着した場合、汚染された衣類を脱ぐこと。 |
| 汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。 |
| 漏出物は回収すること。 |
| 【保管】 |
| 施錠して保管すること。 |
| 【廃棄】 |
| 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。 |
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3.組成及び成分情報 | |
化学物質 | |
化学名又は一般名 | ジメチル−[2−(1−メチルベンジルオキシカルボニル)−1−メチルエチレン]ホスフェート |
別名 | クロトキシホス(Crotoxyphos)、1−フェニルエチル 3−(ジメトキシホスフィノイルオキシ)イソクロトナート(1-Phenylethyl 3-(dimethoxyphosphinoyloxy)isocrotonate) |
分子式(分子量) | C14H19O6P (314.274) |
化学特性(示性式又は構造式) | |
CAS番号: | 7700-17-6 |
官報公示整理番号(化審法・安衛法) | (3)-3440 |
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし |
濃度又は濃度範囲 | 100% |
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4.応急措置 | |
吸入した場合 | 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 |
皮膚に付着した場合 | 多量の水と石鹸で洗うこと。 |
| 気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 |
| 汚染された衣類を脱ぐこと。 |
| 汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。 |
目に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。 |
| 眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 |
飲み込んだ場合 | 口をすすぐこと。 |
| 直ちに医師に連絡すること。 |
予想される急性症状及び遅発性症状 | データなし |
最も重要な兆候及び症状 | データなし |
応急措置をする者の保護 | データなし |
医師に対する特別注意事項 | データなし |
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5.火災時の措置 | |
消火剤 | 泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 |
使ってはならない消火剤 | 水噴霧、棒状放水 |
特有の危険有害性 | 火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガスを発生するおそれがある。 |
| 熱、火花及び火炎で発火するおそれがある。 |
特有の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 |
| 消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。 |
消火を行う者の保護 | 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。 |
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6.漏出時の措置 | |
人体に対する注意事項、保護具および緊急措置 | 作業者は適切な保護具(『8.ばく露防止措置及び保護措置』の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。 |
| 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 |
| 関係者以外の立入りを禁止する。 |
| 立ち入る前に、密閉された場所を換気する。 |
環境に対する注意事項 | 環境中に放出してはならない。 |
回収・中和 | 物質を吸込み又は掃き取って廃棄用容器に入れること。 |
封じ込め及び浄化方法・機材 | 少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で覆い更にプラスチックシートで飛散を防止し、雨に濡らさない。 |
二次災害の防止策 | すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。 |
| 排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 |
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7.取扱い及び保管上の注意 | |
取扱い | |
技術的対策 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 |
局所排気・全体換気 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。 |
安全取扱い注意事項 | この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
| 飲み込まないこと。 |
| 皮膚との接触を避けること。 |
| 取扱い後はよく手を洗うこと。 |
| 環境への放出を避けること。 |
接触回避 | データなし |
保管 | |
技術的対策 | 消防法の規定に従う。 |
混触危険物質 | データなし |
保管条件 | 酸化剤から離して保管する。 |
| 施錠して保管すること。 |
容器包装材料 | データなし |
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8.ばく露防止及び保護措置 | |
管理濃度 | 未設定 |
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標) | |
日本産衛学会(2007年版) | 未設定 |
ACGIH(2007年版) | 未設定 |
設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 |
| 空気中の濃度を制御するには、一般適正換気で十分である。 |
| 特別な換気要求事項はない。 |
| 本製品を貯蔵又は使用する設備は、眼洗浄施設及び安全シャワーを設置したほうがよい。 |
保護具 | |
呼吸器の保護具 | 適切な呼吸器保護具を着用すること。 |
手の保護具 | 適切な保護手袋を着用すること。 |
眼の保護具 | 適切な眼の保護具を着用すること。 |
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣を着用すること。 |
衛生対策 | この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
| 取扱い後はよく手を洗うこと。 |
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9.物理的及び化学的性質 | |
物理的状態 | |
形状 | 液体 |
色 | 淡褐色 |
臭い | データなし |
pH | データなし |
融点・凝固点 | データなし |
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 135℃(0.03mmHg)(Merck Index, 14th ed.) |
引火点 | データなし |
自然発火温度 | データなし |
燃焼性(固体、ガス) | データなし |
爆発範囲 | データなし |
蒸気圧 | 1.4mmHg (20℃)(Merck Index, 14th ed.) |
蒸気密度 | データなし |
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし |
比重(密度) | データなし |
溶解度 | 0.1% (室温)(Merck Index, 14th ed.) |
オクタノール・水分配係数 | log Pow=3.3 : PHYSPROP Databas (2005) |
分解温度 | データなし |
粘度 | データなし |
粉じん爆発下限濃度 | データなし |
最小発火エネルギー | データなし |
体積抵抗率(導電率) | データなし |
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10.安定性及び反応性 | |
安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる |
危険有害反応可能性 | 加熱分解によりPOxの非常に有毒なガスを発生する。 |
避けるべき条件 | データなし |
混触危険物質 | データなし |
危険有害な分解生成物 | POx(加熱分解時) |
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11.有害性情報 | |
急性毒性 | |
経口 | ラット経口LD50 = 38.4 mg/kg (RTECS(2003))であることから、区分2とした。 |
経皮 | ラット経皮LD50 = 202 mg/kg、ウサギ経口LD50 = 385 mg/kg (いずれもRTECS(2003))のうち、毒性の強い値を採用し(202 mg/kg)、区分3とした。 |
吸入 | 吸入(ガス): | GHSの定義における液体である。 |
| 吸入(蒸気): | データなし |
| 吸入(ミスト): | データなし |
皮膚腐食性・刺激性 | データ不足のため分類できない。 |
眼に対する重篤な損傷・刺激性 | データなし |
呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性:データなし |
生殖細胞変異原性 | in vitro変異原性試験の1つであるマウスリンフォーマ試験での陽性報告がある(RTECS(2003))ものの、in vivoを含む他の試験結果がなく、データ不足で分類できない。 |
発がん性 | データなし |
生殖毒性 | データなし |
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | データ不足のため |
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | データ不足のため |
吸引性呼吸器有害性 | データなし |
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12.環境影響情報 | |
水生環境急性有害性 | 甲殻類(ヨコエビ科)の96時間LC50=11μg/L(AQUIRE、2003)から、区分1とした。 |
水生環境慢性有害性 | 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=3.3(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 |
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13.廃棄上の注意 | |
残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 |
| 廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 |
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 |
| 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
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14.輸送上の注意 | |
国際規制 | |
海上規制情報 | IMOの規制に従う。 |
航空規制情報 | ICAO/IATAの規制に従う。 |
UNNo. | 3017 |
ProperShippingName. | ORGANOPHOSPHORUS PESTICIDE, LIQUID, TOXIC, FLAMMABLE, |
Class | 6.1 |
| (注意:物質純度に応じて、複数の国連番号あり) |
国内規制 | |
陸上規制情報 | 消防法の規制に従う。 |
海上規制情報 | 船舶安全法の規制に従う。 |
航空規制情報 | 航空法の規制に従う。 |
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特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 |
| 食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 |
| 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 |
| 重量物を上積みしない。 |
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15.適用法令 | |
水質汚濁防止法 | 生活環境汚染項目(法第2条、施行令第3条、排水基準を定める省令第1条別表第2) |
消防法 | 危険物第4類(引火点不明) |
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16.その他の情報 | |
参考文献 | 各データ毎に記載した。 |