職場のあんぜんサイト

安全データシート
ウンデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム(C11)
作成日 2008年11月19日
改訂日
1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称ウンデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム(C11) (Ammonium undecan-1-ylbenzenesulfonate)
製品コード20B0343
会社名○○○○株式会社
住所東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号03-1234-5678
緊急時の電話番号03-1234-5678
FAX番号03-1234-5678
メールアドレス    
推奨用途及び使用上の制限洗濯用洗剤
 

2.危険有害性の要約
GHS分類
分類実施日H18.10.23 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)、GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用
物理化学的危険性火薬類 分類対象外
 可燃性・引火性ガス 分類対象外
 可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
 支燃性・酸化性ガス類 分類対象外
 高圧ガス 分類対象外
 引火性液体 分類できない
 可燃性固体 分類できない
 自己反応性化学品 分類できない
 自然発火性液体 分類できない
 自然発火性固体 分類できない
 自己発熱性化学品 分類できない
 水反応可燃性化学品 分類対象外
 酸化性液体 分類できない
 酸化性固体 分類できない
 有機過酸化物 分類対象外
 金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性急性毒性(経口) 区分4
 急性毒性(経皮) 分類できない
 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
 急性毒性(吸入:粉じん) 分類できない
 急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない
 皮膚腐食性・刺激性 区分2
 眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A
 呼吸器感作性 分類できない
 皮膚感作性 区分1
 生殖細胞変異原性 分類できない
 発がん性 分類できない
 生殖毒性 分類できない
 特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 分類できない
 特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 分類できない
 吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性水生環境急性有害性 分類できない
 水生環境慢性有害性 分類できない
 
ラベル要素
絵表示又はシンボル感嘆符
注意喚起語警告
危険有害性情報飲み込むと有害
 皮膚刺激
 強い眼刺激
 アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ
注意書き
 【安全対策】
 この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
 適切な保護手袋を着用すること。
 適切な保護眼鏡、保護面を着用すること。
 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
 粉じん、蒸気、ヒューム、スプレーの吸入を避けること。
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 【応急措置】
 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。
 飲み込んだ場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。
 皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。
 直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと、又は取り除くこと。
 皮膚に付着した場合、皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、手当てを受けること。
 汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。
 眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
 眼に入った場合、眼の刺激が持続する場合は医師の診断、手当てを受けること。
 【保管】
 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報
 

3.組成及び成分情報
化学物質
化学名又は一般名ウンデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム(C11)
別名アンモニウム=ウンデカン−1−イルベンゼンスルホナート (Ammonium undecan-1-ylbenzenesulfonate)
分子式(分子量)C17H28O3S.H3N (329.50)
化学特性(示性式又は構造式)
CAS番号:61931-75-7
官報公示整理番号(化審法・安衛法)化審法:
安衛法:
分類に寄与する不純物及び安定化添加物データなし
濃度又は濃度範囲100%
 

4.応急措置
吸入した場合気分が悪い時は、医師の診断、手当を受けること。
皮膚に付着した場合多量の水と石鹸で洗うこと。
 皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、手当てを受けること。
目に入った場合水で数分間注意深く洗うこと。
 眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合口をすすぐこと。
 気分が悪い時は、医師に連絡すること。
予想される急性症状及び遅発性症状データなし
最も重要な兆候及び症状データなし
応急措置をする者の保護データなし
医師に対する特別注意事項データなし
 

5.火災時の措置
消火剤水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類
使ってはならない消火剤棒状放水
特有の危険有害性火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガスを発生するおそれがある。
 摩擦、熱、火花及び火炎で発火するおそれがある。
 激しく加熱すると燃焼する。
特有の消火方法危険でなければ火災区域から容器を移動する。
 消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。
 

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具および緊急措置データなし
環境に対する注意事項環境への放出を避けること。
回収・中和漏洩物を掃き集めて密閉できる空容器に回収し、後で廃棄処理する。
封じ込め及び浄化方法・機材水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
二次災害の防止策すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
 プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。
 

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 粉じん、蒸気、ヒューム、スプレーの吸入を避けること。
 飲み込みを避けること。
 眼、皮膚に付けないこと。
接触回避データなし
保管
技術的対策特別に技術的対策は必要としない。
混触危険物質データなし
容器包装材料データなし
 

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度未設定
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標)
日本産衛学会(2007年版)未設定
ACGIH(2007年版)未設定
設備対策空気中の濃度を制御するには、一般適正換気で十分である。
 本製品を貯蔵又は使用する設備は、眼洗浄施設及び安全シャワーを設置したほうがよい。
保護具
呼吸器の保護具適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具適切な保護衣を着用すること。
衛生対策取扱い後はよく手を洗うこと。
 

9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状固体
データなし
臭いデータなし
pHデータなし
融点・凝固点データなし
沸点、初留点及び沸騰範囲データなし
引火点データなし
自然発火温度データなし
燃焼性(固体、ガス)データなし
爆発範囲データなし
蒸気圧データなし
蒸気密度データなし
蒸発速度(酢酸ブチル=1)データなし
比重(密度)データなし
溶解度データなし
オクタノール・水分配係数データなし
分解温度データなし
粘度データなし
粉じん爆発下限濃度データなし
最小発火エネルギーデータなし
体積抵抗率(導電率)データなし
 

10.安定性及び反応性
安定性法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる
危険有害反応可能性データなし
避けるべき条件データなし
混触危険物質データなし
危険有害な分解生成物データなし
 

11.有害性情報
急性毒性 
経口本物質のデータはないが、LAS混合物 (アルキル鎖の炭素数10-14)のデータ:ラットを用いた経口投与試験のLD50=404 mg/kg (雄)、409 mg/kg (雌)、659 mg/kg (雄)、670 mg/kg (雌)、760 mg/kg (雌)、873 mg/kg (雄) (CERI・NITE 有害性評価書 No.5 (2005)) 、に基づき、計算式を適用して得られた 502 mg/kg から、区分4とした。
経皮データなし
吸入吸入(ガス):GHSの定義による液体または固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
 吸入(蒸気):データなし
 吸入(粉じん):データなし
 吸入(ミスト):データなし
皮膚腐食性・刺激性本物質のデータはないが、LAS混合物(アルキル基の炭素数が10-14)のデータとして、CERI・NITE有害性評価書 No.5 (2005) のヒト疫学事例に、「1%LAS水溶液の24時間適用で中等度の刺激がみられた」という記述があり、中等度の刺激性を有すると考えられ、区分2とした。
眼に対する重篤な損傷・刺激性本物質のデータはないが、LAS (C11-13)混合物のデータとして、CERI・NITE有害性評価書 No.5 (2005) のウサギを用いた眼刺激性試験の結果の記述に「5%溶液の適用で強度の充血や強度の浮腫が観察された」とあり、強度の刺激性を有すると考えられ、区分2Aとした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:  本物質のデータはないが、CERIハザードデータ集2001-20(2002)、CERI・NITE 有害性評価書 No.5 (2004)の記述に、Cの数は不明であるが、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩の場合、モルモットを用いた皮膚感作性試験結果、「皮膚感作性がある」ことから、区分1とした。
生殖細胞変異原性本物質自身の明確なデータがなく、データ不足により分類できない。なお、NTP DB (Access on June, 2006)、CERI・NITE有害性評価書 No.5 (2005)、EHC 169 (1996) に記述されている直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)及びその塩 [アルキル基の炭素数が10 から14 までのもの及びその混合物に限る]に関するデータでは、経世代変異原性試験 (優性致死試験) で陰性、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験 (小核試験、染色体異常試験) で陰性、Ames試験陰性とされている。
発がん性既存分類がなく、本物質自身の明確なデータもないため、専門家判断に従い、分類できないとした。なお、CERI・NITE有害性評価書 No.5 (2005) には、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)及びその塩 [アルキル基の炭素数が10 から14 までのもの及びその混合物に限る]の発がん性試験データが記述されている。
生殖毒性本物質自身の明確なデータがなく、データ不足により分類できない。なお、CERI・NITE有害性評価書 No.5 (2005)、EHC 169 (1996) に記述されている直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)及びその塩 [アルキル基の炭素数が10 から14 までのもの及びその混合物に限る]に関するデータによれば、経口経路では親動物および次世代に影響はみられていないが、経皮経路で、親動物に一般毒性影響 のみられる用量で、受胎率の低下や次世代に奇形がみられている。
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)本物質としてのデータはないため、分類できない。【注記】なお、本物質としての情報はないが、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩[アルキル基の炭素数が10 から14 までのもの及びその混合物に限る]の情報では「症状として、錯乱、嘔吐、咽頭および口腔内疼痛、血圧低下の傾向が認められた。」(NITE初期リスク評価書 No.5 (2005))という報告がある。
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)データは全てアルキル基の鎖長が10-14のものの混合物であることから、分類できない。
吸引性呼吸器有害性データなし
 

12.環境影響情報
水生環境急性有害性データがなく分類できない。
水生環境慢性有害性データがなく分類できない。
 

13.廃棄上の注意
残余廃棄物廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
 廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
汚染容器及び包装容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
 

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報該当しない
航空規制情報該当しない
UNNo.該当しない
国内規制
陸上規制情報該当しない
海上規制情報該当しない
航空規制情報該当しない
 
特別安全対策移送時にイエローカードの保持が必要。
 食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
 重量物を上積みしない。
 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
 

15.適用法令
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)(政令番号:1-24)
 

16.その他の情報
参考文献各データ毎に記載した。