ホーム > GHSモデル SDS情報 |
1.化学物質等及び会社情報 | |||
---|---|---|---|
化学物質等の名称 | テトラクロロジフルオロエタン (Tetrachlorodifluoroethane) | ||
製品コード | 20B0438 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
メールアドレス | |||
推奨用途及び使用上の制限 | |||
2.危険有害性の要約 | |||
---|---|---|---|
GHS分類 | |||
分類実施日 | H18.11.20 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)、GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用 |
物理化学的危険性 | 火薬類 | 分類対象外 |
---|---|---|
可燃性・引火性ガス | 分類対象外 | |
可燃性・引火性エアゾール | 分類対象外 | |
支燃性・酸化性ガス類 | 分類対象外 | |
高圧ガス | 分類対象外 | |
引火性液体 | 分類対象外 | |
可燃性固体 | 区分外 | |
自己反応性化学品 | 分類対象外 | |
自然発火性液体 | 分類対象外 | |
自然発火性固体 | 区分外 | |
自己発熱性化学品 | 区分外 | |
水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | |
酸化性液体 | 分類対象外 | |
酸化性固体 | 分類対象外 | |
有機過酸化物 | 分類対象外 | |
金属腐食性物質 | 分類できない | |
健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
急性毒性(経皮) | 分類できない | |
急性毒性(吸入:ガス) | 分類できない | |
急性毒性(吸入:蒸気) | 区分5 | |
急性毒性(吸入:粉じん) | 分類できない | |
急性毒性(吸入:ミスト) | 分類対象外 | |
皮膚腐食性・刺激性 | 区分3 | |
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 | 区分2B | |
呼吸器感作性 | 分類できない | |
皮膚感作性 | 区分外 | |
生殖細胞変異原性 | 区分外 | |
発がん性 | 分類できない | |
生殖毒性 | 分類できない | |
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | 区分2 (呼吸器、心血管系、中枢神経系) | |
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | 分類できない | |
吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | |
環境に対する有害性 | 水生環境急性有害性 | 分類できない |
水生環境慢性有害性 | 分類できない |
ラベル要素 | |||
---|---|---|---|
絵表示又はシンボル | |||
注意喚起語 | 警告 | ||
危険有害性情報 | 皮膚刺激 | ||
眼刺激 | |||
注意書き | |||
【安全対策】 | |||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
適切な保護手袋を着用すること。 | |||
【応急措置】 | |||
皮膚に付着した場合、汚染された衣類を脱ぐこと。 | |||
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。 | |||
皮膚に付着した場合、皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを求めること。 | |||
汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。 | |||
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | |||
眼に入った場合、眼の刺激が持続する場合は医師の診断、手当てを受けること。 | |||
【保管】 | |||
データなし | |||
【廃棄】 | |||
データなし | |||
国・地域情報 | |||
3.組成及び成分情報 | |||
---|---|---|---|
化学物質 | |||
化学名又は一般名 | テトラクロロジフルオロエタン | ||
別名 | |||
分子式(分子量) | C2Cl4F2 (203.83) | ||
化学特性(示性式又は構造式) | |||
CAS番号: | |||
官報公示整理番号(化審法・安衛法) | (2)-96 | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
4.応急措置 | |||
---|---|---|---|
吸入した場合 | 気分が悪い時は、医師の診断、手当を受けること。 | ||
皮膚に付着した場合 | 汚染された衣類を脱ぐこと。 | ||
多量の水と石鹸で洗うこと。 | |||
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。 | |||
目に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
飲み込んだ場合 | 口をすすぐこと。 | ||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
予想される急性症状及び遅発性症状 | データなし | ||
最も重要な兆候及び症状 | データなし | ||
応急措置をする者の保護 | データなし | ||
医師に対する特別注意事項 | データなし | ||
5.火災時の措置 | |||
---|---|---|---|
消火剤 | 水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状放水 | ||
特有の危険有害性 | 不燃性であり、それ自身は燃えないが、加熱されると分解して、腐食性及び/又は毒性の煙霧を発生するおそれがある。 | ||
加熱により容器が爆発するおそれがある。 | |||
化学的危険性:高温面や炎に触れると分解して塩化水素、フッ化水素、ホスゲンなどの有毒なヒュームが生成。アルカリ金属、粉末状アルミニウム、マグネシウム、亜鉛と反応する。プラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。 | |||
特有の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 | ||
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。 | |||
消火を行う者の保護 | 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
---|---|---|---|
人体に対する注意事項、保護具および緊急措置 | 漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。 | ||
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 | |||
関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
風上に留まる。 | |||
作業者は適切な保護具(『8.ばく露防止措置及び保護措置』の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。 | |||
低地から離れる。 | |||
密閉された場所は換気する。 | |||
環境に対する注意事項 | 環境中に放出してはならない。 | ||
回収・中和 | 漏洩物を掃き集めて密閉できる空容器に回収し、後で廃棄処理する。 | ||
封じ込め及び浄化方法・機材 | 水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。 | ||
二次災害の防止策 | プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。 | ||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
---|---|---|---|
取扱い | |||
技術的対策 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 | ||
局所排気・全体換気 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。 | ||
安全取扱い注意事項 | 眼、皮膚との接触を避けること。 | ||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
接触回避 | データなし | ||
保管 | |||
技術的対策 | 特別に技術的対策は必要としない。 | ||
混触危険物質 | データなし | ||
保管条件 | 冷所、換気の良い場所で保管すること。 | ||
容器を密閉して保管すること。 | |||
容器包装材料 | データなし | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
---|---|---|---|
管理濃度 | 未設定 | ||
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標) | |||
日本産衛学会(2007年版) | 未設定 | ||
ACGIH(2007年版) | TWA : 500 ppm | ||
設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 | ||
空気中の濃度を制御するには、一般適正換気で十分である。 | |||
保護具 | |||
呼吸器の保護具 | 適切な呼吸器保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 適切な保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 適切な眼の保護具を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣を着用すること。 | ||
衛生対策 | 取扱い後はよく手を洗うこと。 | ||
9.物理的及び化学的性質 | |||
---|---|---|---|
物理的状態 | |||
形状 | 固体 | ||
色 | 無色〜白色 | ||
臭い | データなし | ||
pH | データなし | ||
融点・凝固点 | 24.8℃: NITE(Access on Nov.2008) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | 92.8℃: NITE(Access on Nov.2008) | ||
引火点 | 不燃性: NITE(Access on Nov.2008) | ||
自然発火温度 | データなし | ||
燃焼性(固体、ガス) | データなし | ||
爆発範囲 | 不燃性: NITE(Access on Nov.2008) | ||
蒸気圧 | 22000 mm Hg: NITE(Access on Nov.2008) | ||
蒸気密度 | データなし | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし | ||
比重(密度) | 1.6447: NITE(Access on Nov.2008) | ||
溶解度 | 0.016%: NITE(Access on Nov.2008) | ||
オクタノール・水分配係数 | 3.41: NITE(Access on Nov.2008) | ||
分解温度 | データなし | ||
粘度 | データなし | ||
粉じん爆発下限濃度 | データなし | ||
最小発火エネルギー | データなし | ||
体積抵抗率(導電率) | データなし | ||
10.安定性及び反応性 | |||
---|---|---|---|
安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる | ||
危険有害反応可能性 | 化学的危険性:高温面や炎に触れると分解して塩化水素、フッ化水素、ホスゲンなどの有毒なヒュームが生成。アルカリ金属、粉末状アルミニウム、マグネシウム、亜鉛と反応する。プラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。 | ||
避けるべき条件 | データなし | ||
混触危険物質 | データなし | ||
危険有害な分解生成物 | データなし | ||
11.有害性情報 | |||
---|---|---|---|
急性毒性 | |||
経口 | 1,1,1,2-テトラクロロ-2,2-ジフルオロエタンでは、ラットを用いた経口投与試験のLD50 >8,000 mg/kg (HSDB (2006)) に基づき、区分外となる。また、1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、マウスを用いた経口投与試験の LD50 800 mg/kg (HSDB (2006)) に基づき、区分4となる。これらのデータのうち、低い方の値 800 mg/kgを用いて区分4とした。 | ||
経皮 | データなし | ||
吸入 | 吸入(ガス): | GHS定義による固体 | |
吸入(蒸気): | 1,1,1,2-テトラクロロ-2,2-ジフルオロエタンでは、ラットを用いた吸入ばく露試験の LC50 125.04mg/L (4時間) (ACGIH (7th, 2001)) から、区分5に該当する。また、1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、マウスを用いたばく露試験の LC50 50 mg/L(2時間)(RTECS(2006))を換算して得られたLC50 25 mg/L(4時間換算)から、区分5に該当する。 | ||
吸入(粉じん): | データなし | ||
皮膚腐食性・刺激性 | 1,1,1,2-テトラクロロ-2,2-ジフルオロエタンでは、EHC(1990) のウサギを用いた皮膚刺激性試験において「皮膚筋肉組織の組織学的変化(histological changes in skin musculature)」との記述がある。1,1,1,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、EHC(1990) のウサギを用いた皮膚刺激性試験において「組織的あるいは組織学的影響ではない皮膚紅斑がみられた。これらのデータに基づき、軽度の刺激性を有すると判断し、区分3とした。 | ||
眼に対する重篤な損傷・刺激性 | 1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、HSDB (2006)のウサギを用いた眼刺激性試験において「軽度の結膜刺激(mild conjunctival irritation)」、HSDB (2006)ではヒトへの影響について「眼を軽度に刺激する」と記述していることから、軽度の刺激性を有すると判断し、区分2Bとした。 | ||
呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:データなし 皮膚感作性: 1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、EHC (1990) のモルモットを用いた皮膚感作性試験において「no sensitization」との記述があったが、本陰性報告1つのみでは区分外とし難いため、分類できないとした。 | ||
生殖細胞変異原性 | EHC 113 (1990)、DFGOTvol.1(1990)、NTP DB (Access on July 2006)の記述から、経世代変異原性試験(優性致死試験)で陰性、であることから「区分外」とした。 | ||
発がん性 | EHC 113(1990)、DFGOTvol.1 (1990)に毒性試験データの記載があるが、既存分類がないため、専門家の判断に従い、分類できないとした。 | ||
生殖毒性 | データなし | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | ヒトについては、「高濃度を吸入すると、肺水腫を起こすことがある。心血管系、中枢神経系に影響を与え、心臓障害、中枢神経の抑制を生じることがある。意識が低下することがある。」(ICSC (J) (2003)) 等の記述があることから、中枢神経系、呼吸器、心血管系が標的臓器と考えられた。ただし、Priority 2のデータであるため区分2とした。 | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | データ不足のため、分類できない。 | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし | ||
12.環境影響情報 | |||
---|---|---|---|
水生環境急性有害性 | データがなく分類できない。 | ||
水生環境慢性有害性 | データがなく分類できない。 | ||
13.廃棄上の注意 | |||
---|---|---|---|
残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | |||
---|---|---|---|
国際規制 | |||
海上規制情報 | IMOの規制に従う。 | ||
航空規制情報 | ICAO/IATAの規制に従う。 | ||
UNNo. | 1078 | ||
ProperShippingName. | Refrigerant gas, n.o.s. | ||
Class | 2.2 | ||
国内規制 | |||
陸上規制情報 | 該当しない | ||
海上規制情報 | 船舶安全法の規制に従う。 | ||
航空規制情報 | 航空法の規制に従う。 | ||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | ||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | |||
重量物を上積みしない。 | |||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | |||
緊急時応急措置指針番号 | 126 | ||
15.適用法令 | |||
---|---|---|---|
労働安全衛生法 | 名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)(政令番号:9-361) | ||
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) | 第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)(政令番号:1-201) | ||
船舶安全法 | 高圧ガス・非引火性非毒性高圧ガス | ||
航空法 | 高圧ガス・非引火性非毒性高圧ガス | ||
港則法 | 高圧ガス・非引火性非毒性高圧ガス | ||
16.その他の情報 | |||
---|---|---|---|
参考文献 | 各データ毎に記載した。 |