ホーム > GHSモデル SDS情報 |
1.化学物質等及び会社情報 | |||
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化学物質等の名称 | クロム酸ナトリウム・10水和物 (Sodium chromate decahydrate) | ||
製品コード | 20B1168 | ||
会社名 | ○○○○株式会社 | ||
住所 | 東京都△△区△△町△丁目△△番地 | ||
電話番号 | 03-1234-5678 | ||
緊急時の電話番号 | 03-1234-5678 | ||
FAX番号 | 03-1234-5678 | ||
メールアドレス | |||
推奨用途及び使用上の制限 | 工業用として酸化剤、試薬 | ||
2.危険有害性の要約 | |||
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GHS分類 | |||
分類実施日 | H18.8.22 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)、GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用 |
物理化学的危険性 | 火薬類 | 分類対象外 |
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可燃性・引火性ガス | 分類対象外 | |
可燃性・引火性エアゾール | 分類対象外 | |
支燃性・酸化性ガス類 | 分類対象外 | |
高圧ガス | 分類対象外 | |
引火性液体 | 区分外 | |
可燃性固体 | 分類対象外 | |
自己反応性化学品 | 分類対象外 | |
自然発火性液体 | 区分外 | |
自然発火性固体 | 分類対象外 | |
自己発熱性化学品 | 区分外 | |
水反応可燃性化学品 | 区分外 | |
酸化性液体 | 分類対象外 | |
酸化性固体 | 分類できない | |
有機過酸化物 | 分類対象外 | |
金属腐食性物質 | 分類できない | |
健康に対する有害性 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
急性毒性(経皮) | 区分5 | |
急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | |
急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | |
急性毒性(吸入:粉じん) | 分類対象外 | |
急性毒性(吸入:ミスト) | 区分2 | |
皮膚腐食性・刺激性 | 区分1A-1C | |
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 | 区分1 | |
呼吸器感作性 | 区分1 | |
皮膚感作性 | 区分1 | |
生殖細胞変異原性 | 区分2 | |
発がん性 | 区分1A | |
生殖毒性 | 分類できない | |
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | 区分1(呼吸器系、腎臓、肝臓) | |
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | 区分1(呼吸器系、腎臓、肝臓) | |
吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | |
環境に対する有害性 | 水生環境急性有害性 | 分類できない |
水生環境慢性有害性 | 分類できない |
ラベル要素 | |||
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絵表示又はシンボル | |||
注意喚起語 | 危険 | ||
危険有害性情報 | 飲み込むと有毒 | ||
皮膚に接触すると有害のおそれ | |||
吸入すると生命に危険 | |||
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 | |||
重篤な眼の損傷 | |||
吸入するとアレルギー、ぜん(喘)息又は呼吸困難を起こすおそれ | |||
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ | |||
遺伝性疾患のおそれの疑い | |||
発がんのおそれ | |||
呼吸器系、腎臓、肝臓の障害 | |||
長期にわたる、または、反復ばく露により呼吸器系、腎臓、肝臓の障害 | |||
注意書き | |||
【安全対策】 | |||
使用前に取扱説明書を入手すること。 | |||
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。 | |||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | |||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。 | |||
換気が十分でない場合には、呼吸用保護具を着用すること。 | |||
指定された個人用保護具を使用すること。 | |||
保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用すること。 | |||
適切な呼吸用保護具を着用すること。 | |||
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 | |||
【応急措置】 | |||
皮膚又は毛に付着した場合、直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。皮膚を流水又はシャワーで洗うこと。 | |||
飲み込んだ場合、直ちに医師に連絡すること。 | |||
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。 | |||
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。 | |||
皮膚に付着した場合、気分が悪い時は、医師に連絡すること。 | |||
汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。 | |||
ばく露した場合、医師に連絡すること。 | |||
吸入した場合、被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 | |||
吸入した場合、直ちに医師に連絡すること。 | |||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 | |||
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | |||
飲み込んだ場合、皮膚(または髪)に付着した場合、吸入した場合、眼に入った場合は、ただちに医師に連絡すること。 | |||
吸入した場合、呼吸が困難な場合には、新鮮な空気のある場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 | |||
呼吸に関する症状が出た場合には、医師に連絡すること。 | |||
皮膚に付着した場合、皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
ばく露又はその懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
【保管】 | |||
施錠して保管すること。 | |||
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。 | |||
【廃棄】 | |||
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。 | |||
国・地域情報 | データなし | ||
3.組成及び成分情報 | |||
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化学物質 | |||
化学名又は一般名 | クロム酸ナトリウム(10水塩) | ||
別名 | クロム酸二ナトリウム十水和物 (Disodium chromate decahydrate)、クロム酸ソーダ (Sodium chromate) | ||
分子式(分子量) | CrNa2O4・10(H2O)(342.13) | ||
化学特性(示性式又は構造式) | |||
CAS番号: | 13517-17-4 | ||
官報公示整理番号(化審法・安衛法) | 化審法: 安衛法: | ||
分類に寄与する不純物及び安定化添加物 | データなし | ||
濃度又は濃度範囲 | 100% | ||
4.応急措置 | |||
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吸入した場合 | 呼吸が困難な場合には、新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 | ||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
呼吸に関する症状が出た場合には、医師に連絡すること。 | |||
直ちに医師に連絡すること。 | |||
皮膚に付着した場合 | 直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、又は取り去ること。皮膚を流水、シャワーで洗うこと。 | ||
汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。 | |||
気分が悪い時は、医師に連絡すること。 | |||
多量の水と石鹸で洗うこと。 | |||
直ちに医師に連絡すること。 | |||
皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
目に入った場合 | 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 | ||
直ちに医師に連絡すること。 | |||
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
飲み込んだ場合 | 直ちに医師に連絡すること。 | ||
口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 | |||
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 | |||
予想される急性症状及び遅発性症状 | データなし | ||
最も重要な兆候及び症状 | データなし | ||
応急措置をする者の保護 | データなし | ||
医師に対する特別注意事項 | データなし | ||
5.火災時の措置 | |||
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消火剤 | 水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類 | ||
使ってはならない消火剤 | 棒状放水 | ||
特有の危険有害性 | 火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガスを発生するおそれがある。 | ||
不燃性であり、それ自身は燃えないが、加熱されると分解して、腐食性及び/又は毒性の煙霧を発生するおそれがある。 | |||
特有の消火方法 | 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 | ||
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。 | |||
消火を行う者の保護 | 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。 | ||
6.漏出時の措置 | |||
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人体に対する注意事項、保護具および緊急措置 | 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 | ||
関係者以外の立入りを禁止する。 | |||
作業者は適切な保護具(『8.ばく露防止措置及び保護措置』の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。 | |||
立ち入る前に、密閉された場所を換気する。 | |||
環境に対する注意事項 | 環境中に放出してはならない。 | ||
回収・中和 | 不活性材料(例えば、乾燥砂又は土等)で流出物を吸収して、化学品廃棄容器に入れる。 | ||
封じ込め及び浄化方法・機材 | 危険でなければ漏れをとめる。 | ||
少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で覆い更にプラスチックシートで飛散を防止し、雨に濡らさない。 | |||
二次災害の防止策 | 少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で覆い更にプラスチックシートで飛散を防止し、雨に濡らさない。 | ||
7.取扱い及び保管上の注意 | |||
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取扱い | |||
技術的対策 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 | ||
局所排気・全体換気 | 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。 | ||
安全取扱い注意事項 | 使用前に使用説明書を入手すること。 | ||
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。 | |||
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。 | |||
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | |||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
飲み込まないこと。 | |||
皮膚との接触を避けること。 | |||
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 | |||
眼に入れないこと。 | |||
皮膚と接触しないこと。 | |||
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 | |||
接触回避 | データなし | ||
保管 | |||
技術的対策 | 特別に技術的対策は必要としない。 | ||
混触危険物質 | データなし | ||
保管条件 | 容器を密閉して換気の良いところで保管すること。 | ||
施錠して保管すること。 | |||
容器包装材料 | データなし | ||
8.ばく露防止及び保護措置 | |||
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管理濃度 | 0.05mg/m3(Crとして) | ||
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標) | |||
日本産衛学会(2007年版) | 0.01mg/m3(ある種の6価クロム化合物として)0.05mg/m3(6価クロム化合物として) | ||
ACGIH(2007年版) | TWA 0.05mg/m3(水溶性6価クロム化合物として) | ||
設備対策 | この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 | ||
空気中の濃度を制御するには、一般適正換気で十分である。 | |||
保護具 | |||
呼吸器の保護具 | 適切な呼吸器保護具を着用すること。 | ||
手の保護具 | 適切な保護手袋を着用すること。 | ||
眼の保護具 | 適切な眼の保護具を着用すること。 | ||
皮膚及び身体の保護具 | 適切な保護衣を着用すること。 | ||
衛生対策 | この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 | ||
取扱い後はよく手を洗うこと。 | |||
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 | |||
9.物理的及び化学的性質 | |||
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物理的状態 | |||
形状 | 液体 | ||
色 | 黄色 | ||
臭い | データなし | ||
pH | データなし | ||
融点・凝固点 | <19.9℃ (結晶水に溶解) : 毒物劇物取扱の手引 (1998) | ||
沸点、初留点及び沸騰範囲 | データなし | ||
引火点 | データなし | ||
自然発火温度 | データなし | ||
燃焼性(固体、ガス) | データなし | ||
爆発範囲 | 不燃性 : ICSC(J) (2001) | ||
蒸気圧 | データなし | ||
蒸気密度 | データなし | ||
蒸発速度(酢酸ブチル=1) | データなし | ||
比重(密度) | データなし | ||
溶解度 | 水 : 79.2g/100mL (20℃) : 毒物劇物取扱の手引 (1998) | ||
オクタノール・水分配係数 | データなし | ||
分解温度 | データなし | ||
粘度 | データなし | ||
粉じん爆発下限濃度 | データなし | ||
最小発火エネルギー | データなし | ||
体積抵抗率(導電率) | データなし | ||
10.安定性及び反応性 | |||
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安定性 | 法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる | ||
危険有害反応可能性 | データなし | ||
避けるべき条件 | データなし | ||
混触危険物質 | データなし | ||
危険有害な分解生成物 | データなし | ||
11.有害性情報 | |||
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急性毒性 | |||
経口 | クロム酸ナトリウム無水物(CAS: 7775-11-3)に対する雄ラットLD50 = 87 mg/kg、雌ラットLD50 = 40 mg/kg(いずれもEU-RAR(2005))である。10水和物では分子量(約342)が無水物(約162)の約2倍であるため、換算により雄ラットLD50 = 約175 mg/kg、雌ラットLD50 = 約80 mg/kgとなり、区分3とした。 | ||
経皮 | クロム酸ナトリウム無水物(CAS: 7775-11-3)に対するウサギLD50 = 1330 mg/kg (EU-RAR(2005))である。10水和物では分子量(約342)が無水物(約162)の約2倍であるため、換算によりウサギLD50 = 約2800 mg/kgとなり、区分5とした。 | ||
吸入 | 吸入(ガス): | GHSの定義における液体である。なお、本物質は潮解性のある黄色結晶だが、融点が19.9℃以下(結晶水に溶解)である。 | |
吸入(蒸気): | データなし | ||
吸入(ミスト): | ミスト状態で実施されたクロム酸ナトリウム無水物(CAS: 7775-11-3)に対するラットLC50 = 0.104 mg/L/4h(EU-RAR(2005))である。10水和物では分子量(約342)が無水物(約162)の約2倍であるため、換算によりLC50 = 約0.2 mg/L/4hとなり、区分2とした。 | ||
皮膚腐食性・刺激性 | 本物質の無水物(Sodium chromate (CAS: 7775-11-3)では、ヒトの皮膚に対して腐食性、重度の刺激性を示す、深部潰瘍を起こすとの記述がある(ICSC(2005); SITTIG(4th, 2002))。さらに、EUリスク警句では、腐食性(C; R34)と分類されている(EU-Annex I (Access on June 2006))ことから、区分1A−1Cとした。なお、本データからの細区分は困難である。 | ||
眼に対する重篤な損傷・刺激性 | 本物質の無水物(Sodium chromate (CAS: 7775-11-3)では、ヒトの眼に対して腐食性を示す、重度の深部熱傷や視力障害を生じるとの記述がある(ICSC(2005); SITTIG(4th, 2002))ことから区分1とした。 | ||
呼吸器感作性又は皮膚感作性 | "呼吸器感作性:本物質の無水物(Sodium chromate (CAS: 7775-11-3)について、ヒトへの反復あるいは長期の吸入ばく露により喘息を引き起こすことがある(ICSC(2005))ことに加え、EUリスク警句では「R42(吸入により感作を引き起こすことがある)」に分類されている。また、日本産業衛生学会では、クロム及びクロム化合物を「第2群(人間に対しておそらく感作性があると考えられる物質)」、日本職業・環境アレルギー学会特設委員会ではクロムを呼吸器感作性がある物質に分類していることから、本物質は呼吸器感作性を有すると考えられ、区分1とした。 皮膚感作性:本物質の無水物(Sodium chromate (CAS: 7775-11-3)について、ヒトの皮膚に対して感作性を示すとの記述がある(ICSC(2005), SITTIG(4th, 2002))ことに加え、EUリスク警句では「R43(皮膚接触により感作を引き起こすことがある)」に分類されている。また、DFGでは六価のクロム化合物を「Sh(皮膚感作の危険性)」、日本産業学会ではクロム及びクロム化合物を「第1群(人間に対して明らかに感作性がある物質)」に分類していることから、本物質は皮膚感作性を有すると考えられ、区分1とした。" | ||
生殖細胞変異原性 | 本物質(クロム酸ナトリウム無水物(CAS: 7775-11-3)を含む)のデータとしてはin vitro変異原性試験(Ames、染色体異常)における陽性(IARC 49, 1990)のみであるが、高水溶性六価クロム化合物については、in vivoにおける変異原性知見が示されている(NTP RoC(11th, 2005), IARC49(1990), EU-RAR (2005))ことから、区分2とした。二クロム酸カリウム(ID262, CAS: 7778-50-9)を参照のこと。 | ||
発がん性 | 六価のクロム化合物として、NTP(2005)でK(Chromium hexavalent (VI) compoundsとして)、IARC(1990)でgroup 1(Chromium (VI)として)、EPA(1986)でA(Chromium (VI), Inhalation routeとして)と分類されていることから、区分1Aとした。 | ||
生殖毒性 | 本物質としての具体的なデータがなく、データ不足のため分類できない。なお、六価のクロム化合物の生殖毒性については、二クロム酸カリウム(ID262, CAS: 7778-50-9)を参照のこと。 | ||
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) | Priority 1の文書に記載されているラットに対する吸入試験(ミストと推察)では、クロム酸ナトリウム無水物(CAS: 7775-11-3)の0.028 mg/L/24hで肺水腫、炎症、気管上皮の壊死が見られている(EU-RAR(2005))。この用量は0.17mg/L/4hに相当し、10水和物の量に換算(約0.34 mg/L/4h)した場合区分1のガイダンス値に含まれる。また、ACGIH-TLV(2005)において、水溶性六価クロム化合物は肝臓、腎臓、呼吸器に影響を与えるとあること、さらにPriority 2の文書中、「ヒトの気道に腐食性がある、経口摂取による腐食性を示す、腎臓及び肝臓に影響を与え、組織を損傷する」との記述がある(ICSC(2005))ことから、区分1(呼吸器系、腎臓、肝臓)とした。 | ||
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) | Proiority 1の文書中、水溶性六価クロム化合物は肝臓、腎臓、呼吸器に影響を与えるとあること(ACGIH-TLV(2005))、さらにPriority 2の文書中、「ヒトの呼吸器に影響を与え、鼻中隔穿孔を引き起こす、腎臓に障害を与える」との記述がある(ICSC(2005), SITTIG(4th, 2002))ことから、区分1(呼吸器系、腎臓、肝臓)とした。 | ||
吸引性呼吸器有害性 | データなし | ||
12.環境影響情報 | |||
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水生環境急性有害性 | データがなく分類できない。 | ||
水生環境慢性有害性 | データがなく分類できない。 | ||
13.廃棄上の注意 | |||
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残余廃棄物 | 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 | ||
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 | |||
汚染容器及び包装 | 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 | ||
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 | |||
14.輸送上の注意 | |||
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国際規制 | |||
海上規制情報 | 該当しない | ||
航空規制情報 | 該当しない | ||
UNNo. | 該当しない | ||
国内規制 | |||
陸上規制情報 | 毒劇法の規制に従う。 | ||
海上規制情報 | 該当しない | ||
航空規制情報 | 該当しない | ||
特別安全対策 | 移送時にイエローカードの保持が必要。 | ||
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 | |||
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 | |||
重量物を上積みしない。 | |||
15.適用法令 | |||
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労働安全衛生法 | 名称等を表示すべき危険有害物(法第57条、施行令第18条別表第9) 名称等を通知すべき危険有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9) リスクアセスメントを実施すべき危険有害物(法第57条の3) | ||
毒物及び劇物取締法 | 劇物(指定令第2条) (政令番号:26) | ||
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) | 第1種指定化学物質、特定第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1、施行令第4条)(政令番号:1-69) | ||
16.その他の情報 | |||
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参考文献 | 各データ毎に記載した。 |