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安全データシート
亜塩素酸ナトリウム
作成日2002年01月25日
改定日2006年05月15日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: 亜塩素酸ナトリウム
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急連絡電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: 繊維、食品の漂白、抜洗剤、半導体表面処理剤

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 区分外
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 分類対象外
可燃性固体 区分外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 分類対象外
自然発火性固体 区分外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 区分外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 区分2
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分3
急性毒性(経皮) 区分2
急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん) 区分2
急性毒性(吸入:ミスト) 分類対象外
皮膚腐食性・刺激性 区分2
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A-2B
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 区分2
発がん性 区分外
生殖毒性 区分外
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露)
区分2(呼吸器系、腎臓)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露)
区分2(心臓、血液)
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分1
水生環境慢性有害性 区分1
ラベル要素
絵表示又はシンボル: 円上の炎 どくろ 健康有害性 環境
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 火災助長のおそれ;酸化性物質
飲み込むと有毒(経口)
皮膚に接触すると生命に危険(経皮)
吸入すると生命に危険(粉じん)
皮膚刺激
強い眼刺激
遺伝性疾患のおそれの疑い
呼吸器系、腎臓の障害のおそれ
長期又は反復ばく露による心臓、血液の障害のおそれ
  水生生物に非常に強い毒性
長期的影響により水生生物に非常に強い毒性
注意書き: 【安全対策】
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
可燃物、その他の禁忌物質から離して保管すること。
熱から遠ざけること。
個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
眼、皮膚、又は衣類に付けないこと。
粉じん、ヒュームを吸入しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
環境への放出を避けること。
【応急措置】
火災の場合には適切な消火方法をとること。
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合:水で数分間、注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。
皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。
衣類にかかった場合:直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと、取り除くこと。
汚染された保護衣を再使用する場合には洗濯すること。
ばく露又はその懸念がある場合:医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合:直ちに医師の診断、手当てを受けること。口をすすぐこと。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
吸入した場合:直ちに医師の診断、手当てを受けること。
皮膚に付着した場合:直ちに医師の診断、手当てを受けること。
皮膚刺激があれば、医師の診断、手当てを受けること。
漏出物は回収すること。
【保管】
可燃物、その他の禁忌物質から離して保管すること。
容器を密閉して換気の良いところで施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国/地域情報

3.組成、成分情報
物質
化学名又は一般名: 亜塩素酸ナトリウム (Sodium chlorite)
別名: 亜塩素酸ソーダ (Chlorous acid, sodium salt)
亜塩曹
ピクロ硝酸 (Picronitric acid)
化学式: NaClO2
化学特性 (化学式又は構造式):  
CAS番号: 7758-19-2
官報公示整理番号
(化審法・安衛法):
(1)-238
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報なし
濃度又は濃度範囲: 75±1%以上 又は86±1%以上

4.応急措置
吸入した場合: 被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
直ちに医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合: 直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、又は取り去ること。
多量の水と石鹸で洗うこと。
直ちに医師に連絡すること。
汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。
目に入った場合: 水で数分間、注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
医師の手当、診断を受けること。
飲み込んだ場合: 直ちに医師を呼ぶこと。
口をすすぐこと。
予想される急性症状及び遅発性症状: 吸入:咳、咽頭痛。
皮膚:発赤、痛み。
眼:発赤、痛み。
経口摂取:腹痛、嘔吐。
最も重要な兆候及び症状:
応急措置をする者の保護: 救助者は、状況に応じて適切な保護具を着用する。
医師に対する特別注意事項: 安静と医学的な経過観察が必要。

5.火災時の措置
消火剤: 小火災:大量の水。
大火災:大量の水。
使ってはならない消火剤: 二酸化炭素
特有の危険有害性: 火災によって刺激性又は毒性のガス及びヒュームを発生するおそれがある。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
火災に巻き込まれると、燃焼を加速する。
特有の消火方法: 危険でなければ火災区域から容器を移動する。
容器内に水をいれない。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。
関係者以外の立入りを禁止する。
風上に留まる。
低地から離れる。
密閉された場所に入る前に換気する。
環境に対する注意事項: 環境中に放出してはならない。
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
回収、中和: 漏洩区域を大量の水で洗い流す。
漏出物を取り除いたり廃棄するのは専門家の指示による。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
蒸発を抑え、蒸気の拡散を防ぐため散水を行う。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
可燃物(木、紙、油等)を漏洩物から隔離する。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行なう。
安全取扱い注意事項: 使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
周辺での高温物の使用を禁止する。
可燃物や酸化されやすい物質との混触を避けること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
眼に入れないこと。
粉じん、ミストを吸入しないこと。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
取扱い後はよく手を洗うこと。
接触回避: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策: 保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。
保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
保管条件: 容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
可燃物及び指定された禁忌物質から離して保管すること。
熱から離して保管すること。
火源の近くに保管しない。
施錠して保管すること。
混触危険物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
容器包装材料: 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 設定されていない。
許容濃度(ばく露限界値、生物学的
ばく露指標):
日本産業衛生学会(2005年版) 設定されていない。
ACGIH(2005年版) 設定されていない。
設備対策: 工程の密閉化、局所排気その他の設備対策を使用する。
高熱工程で粉じん、ヒュームが発生するときは換気装置を設置する。
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
保護具
呼吸器の保護具: 適切な呼吸用保護具を着用すること。
ばく露の可能性のあるときは、送気マスク、空気呼吸器、又は酸素呼吸器を着用する。
手の保護具: 製造業者又は当局が指定する保護手袋を着用すること。
二トリルゴム及び塩ビは適切な保護材料ではない。ネオプレンが推奨される。
眼の保護具: 適切な眼の保護具を着用すること。
保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
皮膚及び身体の保護具: 適切な顔面用の保護具、衣類及び防護靴等を着用すること。
衛生対策: この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: わずかに吸湿性のある白色結晶又は薄片 1) ,5) ,7)
臭い: データなし
pH: データなし
融点・凝固点: 融点以下180〜200℃で分解する。 1) ,5) ,6)
沸点、初留点及び沸騰範囲: データなし
引火点: データなし
爆発範囲: データなし
蒸気圧: データなし
蒸気密度(空気 = 1): データなし
比重(密度): 2.468g/cm3 (結晶)(密度) 6)
溶解度: 390g/L 水 (17℃) 5) 460g/L 水 (30℃) 1) 
オクタノール/水分配係数: データなし
自然発火温度: データなし
分解温度: 180-200℃ 1) ,5) ,6)
臭いのしきい(閾)値: データなし
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): データなし
燃焼性(固体、ガス):  不焼性 5)
粘度: データなし
GHS分類   
酸化性固体: 物質固有の国連番号(1496)により、UNRTDGが5.1、II に分類されており、区分2とした。
火災助長のおそれ;酸化性物質(区分2)

10.安定性及び反応性
安定性: 加熱、衝撃・摩擦により爆発する。
危険有害反応可能性: 酸と接触すると有毒で爆発性のガス(二酸化塩素)を生成する。
可燃物と混合すると発火、爆発する。
避けるべき条件: 加熱、衝撃・摩擦、可燃物、火花・裸火、混触危険物質との接触。
混触危険物質: 還元剤、強酸。
危険有害な分解生成物: 二酸化塩素。

11.有害性情報
急性毒性: 経口 ラット LD50 350mg/kg 2)
165mg/kg 2)
  上記において、毒性の強い165mg/kgを採用して、区分3とした。
飲み込むと有害(区分3)
経皮 ラット LD50 157.5mg/kg 3)
  ウサギ LD50 107.2mg/kg 3)
  上記において、毒性が強く純度が高い107.2mg/kgを採用して区分2とした。
皮膚に接触すると生命に危険(区分2)
吸入(ガス) GHSの定義における固体
吸入(ガス) データなし
吸入(粉じん、ミスト) ラットのLC50値が0.23mg/L2) (原文は230mg/m3 ) 及び純度換算値0.235mg/L3) (=0.29*0.809)の2つであるため、毒性が強い0.23mg/Lを採用して区分2とした。
吸入すると生命に危険(区分2)
皮膚腐食性・刺激性: ウサギを用いた皮膚刺激試験で、弱い刺激性あり、8) ヒトへの健康影響データで、皮膚刺激及び化学火傷 4) 及び強い刺激性が報告されている。6) 区分2とした。
皮膚刺激(区分2)
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: ヒトへの影響における記述(刺激性あり)5) ,4) ,6) 及びウサギのデータ2つ(刺激性あり)3) から刺激性が明らかである。IUCLIDのデータに細区分の指標となる記載がないため、区分2A-2Bとした。
表示:細区分を行う必要がある場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。
重篤な眼への刺激(区分2A-2B)
呼吸器感作性又は皮膚感作性: 呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:データなし
生殖細胞変異原性: マウスの in vivo 小核試験における腹腔内投与の結果は、陽性(経口投与では陰性)10), 11) から区分2とした。
遺伝性疾患のおそれの疑い(区分2)
発がん性: IARCはグループ3(ヒト発がん性に分類できない物質)。EPAはグループD:I(ヒト発がん性評価には証拠が不十分な物質)。に分類している。区分外とした。
生殖毒性: ラット及びマウスで、軽微な生殖への影響がみられた。11) ウサギでいくらかの所見が見られたものの、直接投与に関連したものと考えられない。9) ラットにおける生殖毒性の証拠はなかった。2) ,12) 等の報告がある。区分外とした。
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露):
ヒトで、経口ばく露による呼吸器系起因のチアノーゼ、腎不全、2) 吸入ばく露による肺水腫、呼吸困難 4) 気道刺激性 4), 5) が報告されている。区分2(呼吸器、腎臓)とした。
呼吸器系、腎臓の障害のおそれ(区分2)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露):
ラットで、投与に伴う有意な血液への影響、9)心筋症 3) が報告されている。区分2(心臓、血液)とした。
長期又は反復ばく露による心臓、血液の障害のおそれ(区分2)
吸引性呼吸器有害性: データなし

12.環境影響情報
水生環境急性有害性: 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 0.0146ppm 23) から、区分1とした。
  水生生物に非常に強い毒性
水生環境慢性有害性: 急性毒性が区分1、水中での挙動及び生物蓄積性が不明であるため、区分1とした。
  長期的影響により水生生物に非常に強い毒性

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
還元法 還元剤(例えばチオ硫酸ナトリウム等)の水溶液に希硫酸を加えて酸性にし、この中に亜塩素酸ナトリウムを少量ずつ投加え、反応させる。反応終了後、反応液を中和し、大量の水で希釈処理する。一度に大量の亜塩素酸ナトリウムを加えると、有害で爆発性の二酸化塩素が発生するので注意すること。
汚染容器及び包装: 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 IMOの規定に従う。
UN No.: 1496
Proper Shipping Name: SODIUM CHLORITE
Class: 5.1
Sub Risk:
Packing Group: II
Marine Pollutant: Not applicable
UN No.: 1908
Proper Shipping Name: CHLORITE SOLUTION
Class: 8
Sub Risk:
Packing Group: II , III
Marine Pollutant: Not applicable
航空規制情報 ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.: 1496
Proper Shipping Name: Sodium chlorite
Class: 5.1
Sub Risk:
Packing Group: II
UN No.: 1908
Proper Shipping Name: Chlorite solution
Class: 8
Sub Risk:
Packing Group: II , III
国内規制
陸上規制情報 消防法、物劇物取締法の規定に従う。
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
国連番号: 1496
品名: 亜塩素酸ナトリウム
クラス: 5.1
副次危険:
容器等級: II
海洋汚染物質: 非該当
国連番号: 1908
品名: 亜塩素酸塩類(水溶液)
クラス: 8
副次危険:
容器等級: II , III
海洋汚染物質: 非該当
航空規制情報 航空法の規定に従う。
国連番号: 1496
品名: 亜塩素酸ナトリウム
クラス: 5.1
副次危険:
容器等級: II
国連番号: 1908
品名: 亜塩素酸塩類(水溶液)
クラス: 8
副次危険:
容器等級: II , III
特別の安全対策 危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
危険物の運搬中、危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
重量物を上積みしない。
移送時にイエローカードの保持が必要。

15.適用法令
労働安全衛生法: 危険物・酸化性の物
(施行令別表第1第3号)
毒物劇物取締法: 劇物
(指定令第2条)(25%以下を含有するもの・爆発薬を除く)
発火性又は爆発性のある劇物
(施行令第32条の3)(30%以上を含有するもの)
消防法: 第1類酸化性固体、亜塩素酸塩類
(法第2条第7項危険物別表第1)
船舶安全法: 酸化性物質類・酸化性物質
(危規則第2,3条危険物告示別表第1)
腐食性物質
(危規則第2,3条危険物告示別表第1)(水溶液)
航空法: 酸化性物質類・酸化性物質
(施行規則第194条危険物告示別表第1)
腐食性物質
(施行規則第194条危険物告示別表第1)(水溶液)

16.その他の情報
参考文献
1) Merck (13th, 2001)
2) RTECS (2003)
3) IUCLID (2000)
4) HSFS (2000)
5) ICSC (J) (2000)
6) HSDB (2002)
7) Sax (11th, 2004)
8) ECETOC TR66 (1995)
9) ATSDR (2004)
10) IRIS (2000)
11) IARC52 (1991)
12) JAT (2000)
13) CERIハザードデータ集 98-30 (1999)
14) 化学物質の危険・有害性便覧 中央災害防止協会 (1992)
15) 環境省リスク評価第3巻 (2004)
16) 通産省公報「既存化学物質の安全性点検結果」 (1979.12.20)
17) 発がん性物質の分類とその基準第6版 日本化学物質安全・情報センター (2004)
18) GHS分類結果 (NITE)
19) 日化協「緊急時応急措置指針、容器イエローカード(ラベル方式)」
20) 日化協「化学物質法規制検索システム」(CD-ROM) (2005)
21) 日本ケミカルデータベース(株)「化学品総合データベース」 (2005)
22) 環境省生態毒性試験報告 (2002)
23) AQUIRE (2003)
災害事例
(1) 化学工場で、鉄製のかく拌槽(直径73cm、高さ84cm)に、亜塩素酸ナトリウムとソーダ灰及び蛍光材料を入れ、かく拌のため、スイッチを入れた直後に、かく拌機内で爆発が起こった。
(2) 尿素系接着剤を小出しする際に、その少量が、亜塩素酸ナトリウムの入った容器内にこぼれ落ちたところ、まもなく発火した。
(3) 染料工場の薬品置場で亜塩素酸ナトリウムとシュウ酸の取出し作業の際、一部が床に散乱し、両者の混触により発火して薬品工場の一部を焼損した。
(4) 捺染工場の薬品秤量用ポリエチレン製ボールにて硫酸エステルを秤量し、その後同一ボールに亜塩素酸ナトリウムを入れたため、両者の混触により発火した。
(5) 酸性の消臭剤を硬質ポリ容器に移し替える作業において、亜塩素ナトリウムを主成分とする消臭剤が容器に残っていたため、化学反応を起こしてガスが発生、容器が破裂し、作業員に消臭剤がかかり、2名が熱傷を負った。