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安全データシート
トルイジン
作成日2002年 12月15日
改定日2006年5月14日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: トルイジン
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急連絡電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: アゾ系及び硫化系染料、有機合成、溶剤、サッカリン、中間物、ゴム薬品、添加剤、色素(塗料、顔料) 13) 、写真薬品原料、有機合成原料、染料製造用の特殊溶剤

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分4
可燃性固体 分類対象外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 区分外
自然発火性固体 分類対象外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類対象外
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 区分外
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 分類できない
急性毒性(経皮) 分類できない
急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん) 分類対象外(粉じん)
急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない(ミスト)
皮膚腐食性・刺激性 分類できない
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 分類できない
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 分類できない
発がん性 区分1B
生殖毒性 分類できない
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露)
区分1(全身毒性)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露)
区分1(全身毒性)
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 分類できない
水生環境慢性有害性 分類できない
絵表示又はシンボル: 健康有害性
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 可燃性液体
発がんのおそれ 
全身毒性の障害
長期又は反復ばく露による全身毒性の障害
注意書き: 【安全対策】
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
炎及び高温のものから遠ざけること。
個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
【応急措置】
火災の場合には適切な消火方法をとること。
ばく露又はその懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
【保管】
涼しく換気の良い場所で施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報:

3.組成、成分情報
化学物質
化学名又は一般名: トルイジン(Toluidine)
別名: トルイジン(異性体混合物)(Toluidine (Mixed isomers))
メチルアニリン(Methylaniline)
アミノトルエン(Aminotoluene)
化学式: C7H9N
化学特性(化学式又は構造式): 化学式又は構造式
CAS番号: 26915-12-8
官報公示整理番号
(化審法・安衛法):
化審法:(3)-186、安衛法:4-(12)-293、4-(12)-412
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報なし
濃度又は濃度範囲: 情報なし

4.応急措置
吸入した場合: 被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
皮膚に付着した場合: 皮膚を速やかに洗浄すること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
目に入った場合: 水で数分間注意深く洗うこと。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
飲み込んだ場合: 口をすすぐこと。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
予想される急性症状及び遅発性症状: 吸入した場合:紫色(チアノーゼ)の唇や爪、紫色(チアノーゼ)の皮膚、錯乱、めまい、頭痛、息切れ、脱力感。
皮膚に付着した場合:吸収される可能性あり。 発赤、紫色(チアノーゼ)の唇や爪、紫色(チアノーゼ)の皮膚。他の症状については「吸入」参照。
眼に入った場合:発赤、痛み。
飲み込んだ場合:紫色(チアノーゼ)の唇や爪、紫色(チアノーゼ)の皮膚、めまい、頭痛、息苦しさ。他の症状については「吸入」参照。
最も重要な兆候及び症状:
医師に対する特別注意事項: この物質により中毒を起こした場合は特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。

5.火災時の措置
消火剤: 小火災:二酸化炭素、粉末消火剤、散水
大火災:散水、噴霧水、通常の泡消火剤
使ってはならない消火剤: 棒状注水
特有の危険有害性: 火災によって刺激性、毒性、又は腐食性のガスを発生するおそれがある。
可燃性物質:燃えるが、容易に発火しない。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
可燃性液体
特有の消火方法: 引火点が極めて低い:消火の効果がないおそれがある場合は散水する。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
風上に留まる。
低地から離れる。
密閉された場所に入る前に換気する。
環境に対する注意事項: 河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
環境中に放出してはならない。
回収、中和: 乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。後で廃棄処理する。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
プラスチックシートで覆いし、散乱を防ぐ。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気・全体換気を行う。
安全取扱い注意事項: 使用前に使用説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
火気注意。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
接触回避: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策: 保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。
保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。
保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。
保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
混触危険物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管条件: 炎及び熱表面から離して保管すること。
冷所、換気の良い場所で保管すること。
酸化剤から離して保管する。
施錠して貯蔵すること。
容器包装材料: 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 設定されていない。
許容濃度(ばく露限界値、生物学的
ばく露指標):
日本産業衛生学会(2005年版) 1ppm 4.4mg/m3 皮(o-トルイジン)
ACGIH (2005年版) TLV-TWA 2ppm skin;A4;BEI M (o-Toluidine, m-Toluidine, p-Toluidine)
設備対策: この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
空気中の濃度をばく露限度以下に保つために排気用の換気を行なうこと。
高熱工程でミストが発生するときは、空気汚染物質を管理濃度以下に保つために換気装置を設置する。
保護具
呼吸器用の保護具: 適切な呼吸器保護具を使用すること。
手の保護具: 保護手袋を着用すること。
眼の保護具: 眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具: 顔面用の保護具を着用すること。
衛生対策: 取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 無色〜黄色の液体 14)
臭い: データなし
pH: データなし
融点・凝固点: (o-) ; -14.7℃,(m-) ; -30.4℃,(p-) ; 44.0℃ 39)
沸点、初留点及び沸騰範囲: (o-) ; 200.2℃,(m-) ; 203.3℃,(p-) ; 200.5℃ 39)
引火点: (o-) ; 85℃,(p-) ; 86℃(開放式) 2)
爆発範囲: データなし
蒸気圧: (o-) ; 0.20kPa (50℃), (m-) ; 0.13kPa (41℃), (p-) ; 0.13kPa (42℃) 39)
蒸気密度(空気 = 1): データなし
比重(密度): (o-) ; 1.008 (20℃/20℃), (m-) ; 0.990 (25℃/25℃), (p-) ; 1.046 (20℃/4℃) 2)
溶解度: (o-) ,(m-) ; 微溶,(p-) ; 約 1.35 部 (水) 2)
(o-) ,(m-) ; アルコール、エーテルに可溶,(p-) ; アルコール、エーテル、アセトン、メタノール、二硫化炭素に可溶 2)
オクタノール/水分配係数: データなし
自然発火温度: (o-) ,(m-) ,(p-) ; 482℃ 39)
分解温度: データなし
臭いのしきい(閾)値 データなし
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): データなし
燃焼性(固体、ガス):  該当しない
粘度: データなし
GHS分類
引火性液体: 60℃<引火点≦93℃、区分4とした。
可燃性液体(区分4)

10.安定性及び反応性
安定性: 空気や光にばく露すると赤味がかった茶色になる。
加熱や燃焼により分解して、窒素酸化物などの有毒なヒュームを生じる。
危険有害反応可能性: 強酸化剤、特に硝酸と反応する。
避けるべき条件: 空気、光、加熱。
混触危険物質: 強酸化剤、強酸。
危険有害な分解生成物: 燃焼の際は、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などが生成される。

11.有害性情報
急性毒性: 経口 情報なし
経皮 情報なし
吸入(蒸気) 情報なし
皮膚腐食性・刺激性: 情報なし
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: 情報なし
呼吸器感作性又は皮膚感作性: 呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:データなし
生殖細胞変異原性: データなし
発がん性: p-トルイジンに対してはACGIH(2001)でA3、EU(2005)ではカテゴリー3に分類されていることから区分2、m-トルイジンに対してはACGIH(2001)でA4に分類されていることから区分外、o-トルイジンに対してはACGIH(2001)でA3に分類されているものの、IARC(Suppl.7,1987)でグループ2A、日本産業衛生学会(産衛学会勧告,2005)で2A、EU(2005)でカテゴリー2に分類されていることから区分1Bとなることから、異性体混合物トルイジンについては、3異性体のうち最も厳しい分類となるo-トルイジンと同じ区分1Bに分類した。
発がんのおそれ(区分1B)
IARC グループ2A(ヒトに対しておそらく発がん性がある)
ACGIH A3(動物発がん性物質)
生殖毒性: 情報なし
特定標的臓器・全身毒性-単回ばく露: ヒトへの影響として40ppmの60分ばく露で重度の毒性が認められる 10) との記述から、標的臓器は特定できないため、区分1とした。
全身毒性の障害(区分1)
特定標的臓器・全身毒性-反復ばく露: ヒトへの影響として10ppmの長期ばく露により疾患を引き起こすとの記述 10) から、標的臓器は特定できないため、区分1(全身毒性)とした。
長期又は反復ばく露による全身毒性の障害(区分1)
吸引性呼吸器有害性: データなし

12.環境影響情報
水生環境急性有害性: データ不足のため分類できない
水生環境慢性有害性: データ不足のため分類できない

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を依託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
本製品を含む廃液及び洗浄排水を直接河川等に排出したり、そのまま埋め立てたり投棄することは避ける。
汚染容器及び包装: 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 IMOの規定に従う。
UN No.: 1708
Proper Shipping Name: TOLUIDINES, LIQUID
Class: 6.1
Packing Group: II
Marine Pollutant: Not applicable
航空規制情報 ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.: 1708
Proper Shipping Name: Toluidines, liquid
Class: 6.1
Packing Group: II
国内規制
陸上規制情報 消防法の規定に従う。
毒劇法の規定に従う。
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
国連番号: 1708
品名: トルイジン(液体)
クラス: 6.1
容器等級: II
海洋汚染物質: 非該当
航空規制情報 航空法の規定に従う。
国連番号: 1708
品名: トルイジン(液体)
クラス: 6.1
等級: II
特別の安全対策 危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
危険物の運搬中危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
重量物を上積みしない。
移送時にイエローカードの保持が必要。

15.適用法令
労働安全衛生法: 名称等を表示すべき危険有害物(法第57条、施行令第18条別表第9)
名称等を通知すべき危険有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)
リスクアセスメントを実施すべき危険有害物(法第57条の3)
労働基準法: 疾病化学物質
(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号)
化審法: 第2種監視化学物質
(法第2条第5項)
化学物質管理促進法: 第1種指定化学物質
(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)
(政令番号 第225号)
毒物及び劇物取締法: 劇物
(法第2条別表第2)
消防法: 第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体
(法第2条第7項危険物別表第1)
船舶安全法: 毒物類・毒物
(危規則第2,3条危険物告示別表第1)
航空法 : 毒物類・毒物
(施行規則第194条危険物告示別表第1)

16.その他の情報
参考文献
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災害事例
情報なし