安全データシート
|
臭化エチル
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
作成日2002年3月 12日
|
|
|
|
|
改定日2006 年 7月 29日
|
|
1.化学物質等及び会社情報 |
|
|
|
|
|
化学物質等の名称: |
臭化エチル |
|
|
製品コード: |
○○○ |
|
会社名: |
○○○○株式会社 |
|
|
住所: |
東京都△△区△△町△丁目△△番地 |
|
|
電話番号: |
03−1234−5678 |
|
|
緊急連絡電話番号: |
03−1234−5678 |
|
|
FAX番号: |
03−1234−5678 |
|
|
メールアドレス: |
|
|
推奨用途及び使用上の制限: |
有機合成原料、医薬品、冷凍剤原料、農薬原料 |
|
2.危険有害性の要約 |
|
|
|
|
|
GHS分類 |
|
|
|
|
|
|
物理化学的危険性 |
火薬類 |
分類対象外 |
|
|
|
|
可燃性・引火性ガス |
分類対象外 |
|
|
|
|
可燃性・引火性エアゾール |
分類対象外 |
|
|
|
|
支燃性・酸化性ガス |
分類対象外 |
|
|
|
|
高圧ガス |
分類対象外 |
|
|
|
|
引火性液体 |
区分2 |
|
|
|
|
可燃性固体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
自己反応性化学品 |
分類対象外 |
|
|
|
|
自然発火性液体 |
区分外 |
|
|
|
|
自然発火性固体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
自己発熱性化学品 |
分類できない |
|
|
|
|
水反応可燃性化学品 |
分類対象外 |
|
|
|
|
酸化性液体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
酸化性固体 |
分類対象外 |
|
|
|
|
有機過酸化物 |
分類対象外 |
|
|
|
|
金属腐食性物質 |
分類できない |
|
|
人健康有害性 |
急性毒性(経口) |
区分4 |
|
|
|
|
急性毒性(経皮) |
分類できない |
|
|
|
|
急性毒性(吸入:気体) |
分類対象外 |
|
|
|
|
急性毒性(吸入:蒸気) |
区分5 |
|
|
|
|
急性毒性(吸入:粉じん) |
分類対象外 |
|
|
|
|
急性毒性(吸入:ミスト) |
分類できない |
|
|
|
|
皮膚腐食性・刺激性 |
区分3 |
|
|
|
|
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 |
区分2A-2B |
|
|
|
|
呼吸器感作性 |
分類できない |
|
|
|
|
皮膚感作性 |
分類できない |
|
|
|
|
生殖細胞変異原性 |
分類できない |
|
|
|
|
発がん性 |
区分2 |
|
|
|
|
生殖毒性 |
区分2 |
|
|
|
|
特定標的臓器・全身毒性 (単回ばく露) |
区分1(神経系、呼吸器系) |
|
|
|
|
|
区分3(麻酔作用) |
|
|
|
|
特定標的臓器・全身毒性 (反復ばく露) |
区分2(中枢神経系) |
|
|
|
|
吸引性呼吸器有害性 |
分類できない |
|
|
環境有害性 |
水生環境急性有害性 |
分類できない |
|
|
|
|
水生環境慢性有害性 |
分類できない |
|
|
絵表示又はシンボル: |
|
|
|
注意喚起語: |
危険 |
|
|
危険有害性情報: |
引火性の高い液体及び蒸気 |
|
|
|
|
飲み込むと有害(経口) |
|
|
|
|
吸入すると有害のおそれ(蒸気) |
|
|
|
|
軽度の皮膚刺激 |
|
|
|
|
強い眼刺激 |
|
|
|
|
発がんのおそれの疑い |
|
|
|
|
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
|
|
|
|
神経系、呼吸器系の障害 |
|
|
|
|
眠気又はめまいのおそれ |
|
|
|
|
長期又は反復ばく露による中枢神経系の障害のおそれ |
|
|
注意書き: |
【安全対策】 |
|
|
|
|
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 |
|
|
|
|
使用前に取扱説明書を入手すること。 |
|
|
|
|
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
|
|
|
|
容器を密閉しておくこと。 |
|
|
|
|
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 |
|
|
|
|
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。静電気放電や火花による引火を防止すること。 |
|
|
|
|
個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。 |
|
|
|
|
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 |
|
|
|
|
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 |
|
|
|
|
取扱い後はよく手を洗うこと。 |
|
|
|
|
【応急措置】 |
|
|
|
|
火災の場合には適切な消火方法をとること。 |
|
|
|
|
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。 |
|
|
|
|
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。 |
|
|
|
|
衣類にかかった場合、直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと、取り除くこと。 |
|
|
|
|
ばく露又はその懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
飲み込んだ場合:気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。口をすすぐこと。 |
|
|
|
|
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
皮膚刺激があれば、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
|
【保管】 |
|
|
|
|
涼しく換気の良い場所で施錠して保管すること。 |
|
|
|
|
【廃棄】 |
|
|
|
|
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。 |
|
|
国・地域情報: |
|
|
3.組成、成分情報 |
|
|
|
|
|
化学物質 |
|
|
|
|
|
|
化学名又は一般名: |
臭化エチル(Ethyl bromide) |
|
|
別名: |
ブロモエタン(Bromoethane) |
|
|
化学式: |
C2H5Br |
|
|
化学特性(化学式又は構造式): |
|
|
|
CAS番号: |
74-96-4 |
|
|
官報公示整理番号 (化審法・安衛法): |
(9)-518 |
|
|
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: |
情報なし |
|
|
濃度又は濃度範囲: |
99%以上 |
|
4.応急措置 |
|
|
|
|
|
吸入した場合: |
被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 |
|
|
|
医師の手当、診断を受けること。 |
|
|
|
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
|
皮膚に付着した場合: |
皮膚を速やかに洗浄すること。 |
|
|
|
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
医師の手当、診断を受けること。 |
|
|
|
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
|
目に入った場合: |
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 |
|
|
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 |
|
|
|
医師の手当、診断を受けること。 |
|
|
|
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
|
飲み込んだ場合: |
直ちに医師に連絡すること。 |
|
|
|
口をすすぐこと。 |
|
|
|
医師の手当、診断を受けること。 |
|
|
|
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
|
予想される急性症状及び遅発性症状: |
吸入した場合:し眠、意識喪失。 |
|
|
眼に入った場合:痛み、発赤。 |
|
最も重要な兆候及び症状: |
|
|
5.火災時の措置 |
|
|
|
|
|
消火剤: |
小火災:粉末消火剤、二酸化炭素、散水、耐アルコール性泡消火剤 |
|
|
大火災:散水、噴霧水、耐アルコール性泡消火剤 |
|
使ってはならない消火剤: |
棒状注水 |
|
特有の危険有害性: |
加熱により容器が爆発するおそれがある。 |
|
|
極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。 |
|
|
火災によって刺激性、腐食性又は毒性のガスを発生するおそれがある。 |
|
|
加熱により蒸気が空気と爆発性混合気を生成するおそれがある。:屋内、屋外又は下水溝で爆発の危険がある。 |
|
特有の消火方法: |
引火点が極めて低い:散水以外の消火剤で消火の効果がない大きな火災の場合には散水する。 |
|
|
|
危険でなければ火災区域から容器を移動する。 |
|
|
|
消火活動は、有効に行える最も遠い距離から、無人ホース保持具やモニター付きノズルを用いて消火する。 |
|
|
|
大火災の場合、無人ホース保持具やモニター付きノズルを用いて消火する。これが不可能な場合には、その場所から避難し、燃焼させておく。 |
|
|
|
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。 |
|
消火を行う者の保護: |
消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。 |
|
6.漏出時の措置 |
|
|
|
|
|
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: |
漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。 |
|
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 |
|
|
|
関係者以外の立入りを禁止する。 |
|
|
|
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。 |
|
|
|
漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。 |
|
|
|
風上に留まる。 |
|
|
|
低地から離れる。 |
|
|
|
密閉された場所は換気する。 |
|
環境に対する注意事項: |
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。 |
|
|
環境中に放出してはならない。 |
|
回収、中和: |
少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。 |
|
|
少量の場合、吸収したものを集めるとき、清潔な帯電防止工具を用いる。 |
|
|
大量の場合、盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いて回収する。 |
|
|
大量の場合、散水は、蒸気濃度を低下させる。しかし、密閉された場所では燃焼を抑えることが出来ないおそれがある。 |
|
封じ込め及び浄化の方法・機材: |
危険でなければ漏れを止める。 |
|
|
漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。 |
|
|
蒸気抑制泡は蒸発濃度を低下させるために用いる。 |
|
二次災害の防止策: |
すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。 |
|
|
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 |
|
7.取扱い及び保管上の注意 |
|
|
|
|
|
取扱い |
|
|
|
|
|
|
技術的対策: |
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 |
|
|
局所排気・全体換気: |
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行う。 |
|
|
安全取扱い注意事項: |
使用前に使用説明書を入手すること。 |
|
|
|
|
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。 |
|
|
|
|
周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。 |
|
|
|
|
容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの取扱いをしてはならない。 |
|
|
|
|
接触、吸入又は飲み込まないこと。 |
|
|
|
|
空気中の濃度をばく露限度以下に保つために排気用の換気を行うこと。 |
|
|
|
|
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
|
|
|
|
取扱い後はよく手を洗うこと。 |
|
|
|
|
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。 |
|
|
|
接触回避: |
「10.安定性及び反応性」を参照。 |
|
保管 |
|
|
|
技術的対策: |
保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。 |
|
|
|
保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。 |
|
|
|
保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。 |
|
|
|
保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。 |
|
|
|
保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。 |
|
|
混触危険物質: |
「10.安定性及び反応性」を参照。 |
|
|
保管条件: |
熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。−禁煙。 |
|
|
|
酸化剤から離して保管する。 |
|
|
|
容器は直射日光や火気を避けること。 |
|
|
|
容器を密閉して換気の良い冷所で保管すること。 |
|
|
|
施錠して保管すること。 |
|
|
容器包装材料: |
国連輸送法規で規定されている容器を使用する。 |
|
8.ばく露防止及び保護措置 |
|
|
|
|
|
管理濃度: |
設定されていない。 |
|
許容濃度(ばく露限界値、生物学的 ばく露指標): |
|
|
|
日本産業衛生学会(2005年版) |
設定されていない。 |
|
|
|
|
ACGIH (2005年版) |
TLV-TWA |
5ppm |
skin;A3 |
|
設備対策: |
防爆の電気・換気・照明機器を使用すること。 |
|
|
静電気放電に対する予防措置を講ずること。 |
|
|
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 |
|
|
高熱工程でミストが発生するときは、空気汚染物質を管理濃度・許容濃度以下に保つために換気装置を設置する。 |
|
保護具 |
|
|
|
呼吸器の保護具: |
適切な呼吸器保護具を着用すること。 |
|
|
手の保護具: |
適切な保護手袋を着用すること。 |
|
|
眼の保護具: |
適切な眼の保護具を着用すること。 |
|
|
|
保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型) |
|
|
皮膚及び身体の保護具: |
適切な保護衣、顔面用の保護具を着用すること。 |
|
衛生対策: |
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
|
|
取扱い後はよく手を洗うこと。 |
|
9.物理的及び化学的性質 |
|
|
|
|
|
|
物理的状態、形状、色など: |
無色の液体 14) |
|
|
臭い: |
特徴的な臭気 14) |
|
|
pH: |
データなし |
|
|
融点・凝固点: |
-119℃(融点) 1) |
|
|
沸点、初留点及び沸騰範囲: |
38.4℃(沸点) 1) |
|
|
引火点: |
-20℃ 1) |
|
|
爆発範囲: |
下限 6.8vol% 、上限 11vol% 1) |
|
|
蒸気圧: |
51kPa (20℃) 1) |
|
|
蒸気密度(空気 = 1): |
3.76 1) |
|
|
比重(密度): |
1.4 1) |
|
|
溶解度: |
0.91 g/100mL (20℃)(水) 1) |
|
|
|
アルコール、エーテル、、クロロホルムに可溶 2) |
|
|
オクタノール/水分配係数: |
log Pow = 1.61 1) |
|
|
自然発火温度: |
511℃ 1) |
|
|
分解温度: |
データなし |
|
|
臭いのしきい(閾)値 |
データなし |
|
|
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): |
データなし |
|
|
燃焼性(固体、ガス): |
該当しない |
|
|
粘度: |
粘度 0.379 cP (25℃) 6) |
|
10.安定性及び反応性 |
|
|
|
|
|
安定性: |
高温面又は炎に触れると分解し、臭化水素、臭素などの毒性で腐食性のあるヒュームを生成する。 |
|
危険有害反応可能性: |
化学的に活性な金属類(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)、粉末状のアルミニウムや亜鉛、マグネシウム、と反応して、火災と爆発の危険性をもたらす。 |
|
避けるべき条件: |
高温。 |
|
混触危険物質: |
金属類(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)、粉末状のアルミニウムや亜鉛、マグネシウム。 |
|
|
ある種のプラスチック、ゴムを侵す。 |
|
危険有害な分解生成物: |
臭化水素、臭素、一酸化炭素等の有害ガスが発生。 |
|
11.有害性情報 |
|
|
|
|
|
|
急性毒性: |
経皮:ラット、LD50:1350mg/kg 29) というデータから「区分4」とした。 |
|
|
|
飲み込むと有害(経口)(区分4) |
|
|
|
経皮:定量的な実験データがなく、分類できない。ウサギの皮膚に6時間接触させて、毒性影響が見られなかったとの報告があるが 29) 、ACGIHはSkinのNotationを付しており、長期・反復の皮膚ばく露による悪影響は考えられる。 |
|
|
|
吸入(蒸気):ラット、4時間換算8273ppmというデータがあり、他の2データも13500ppm付近と、区分4の上限5000ppmの2.5倍を少し超える程度 29) , 30) なので「区分5」とした。 |
|
|
|
吸入すると有害のおそれ(蒸気)(区分5) |
|
|
|
吸入(ミスト):急性吸入致死データがなく、分類できない。 |
|
|
皮膚腐食性・刺激性: |
ウサギについて、irritant 及び non-irritant の試験結果があるが 29) 、ヒトについて skin irritant の記載がある 8) ので区分3とした。 |
|
|
|
|
軽度の皮膚刺激(区分3) |
|
|
眼に対する重篤な損傷・刺激性: |
定量的な実験報告は得られなかったが、ヒトについて eye irritant の記載がある 1) , 29) , 10) , 8) ので「区分2A-2B」とした。 |
|
|
|
|
強い眼刺激(区分2A-2B) |
|
|
呼吸器感作性又は皮膚感作性: |
皮膚感作性:データなし |
|
|
|
|
呼吸器感作性:データなし |
|
|
生殖細胞変異原性: |
in vivo の試験結果はショウジョウバエの実験 29) しか見つからなかった。in vitro では、Ames試験の1つで強い陽性結果 (0.185 revertants/nmol (祖父尼先生原典調査結果))となっているが、染色体異常試験で陰性であり 30) 、複数の陽性結果とはいえない。専門家コメントに従い「分類できない」とした。 |
|
|
発がん性: |
NTPでラット、マウスを用いて発がん試験を行い 31) 、この結果に基づき ACGIHはA3と評価している。EUは Car.Cat.3に分類している。これらから区分2とした。IARCは複数の試験報告がないので、3に分類したと見られる。 |
|
|
|
|
発がんのおそれの疑い(区分2) |
|
|
生殖毒性: |
牡ラットの睾丸萎縮が報告されており 31) 、これを牡の生殖能への影響と考えている 29) ことから区分2とした。妊娠中の女性労働者への悪影響の疫学報告がある 10) が、他の溶媒との混合ばく露なので、判定根拠から外した。 |
|
|
|
|
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い(区分2) |
|
|
特定標的臓器・全身毒性 (単回ばく露): |
ヒトの症例で、麻酔から末梢神経、中枢神経への影響が報告されている 10) 。また、呼吸器刺激、肺刺激も記述されている 8) ので「区分1(神経系、呼吸器系) 区分3(麻酔)」とした。動物吸入実験でも麻酔が認められている。 |
|
|
|
|
神経系、呼吸器系の障害(区分1) |
|
|
|
|
眠気又はめまいのおそれ(区分3) |
|
|
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露): |
ヒトの中枢神経系への慢性影響を示唆する記述があること 6) 、ACGIH・TVL勧告値に「CNS impair」の記載がある 24) ことから「区分2(中枢神経系)」とした。TLV勧告値には「肝臓傷害」も挙げられているが、根拠となるラット吸入ばく露の試験が583ppm*4時間/日と、区分2のガイダンス値を超えるところで行われているので、分類への採用を保留した。 |
|
|
|
|
長期又は反復ばく露による中枢神経系の障害のおそれ(区分2) |
|
|
吸引性呼吸器有害性: |
データなし |
|
12.環境影響情報 |
|
|
|
|
|
水生環境急性有害性: |
データ不足のため分類できない |
|
水生環境急性有害性: |
データ不足のため分類できない |
|
13.廃棄上の注意: |
|
|
|
|
|
残余廃棄物: |
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。 |
|
|
|
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。 |
|
|
|
廃棄物の処理を依託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。 |
|
汚染容器及び包装: |
容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 |
|
|
|
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
|
14.輸送上の注意 |
|
|
|
|
|
国際規制 |
|
|
|
|
|
|
海上規制情報 |
IMOの規定に従う。 |
|
|
|
|
UN No.: |
1992 |
臭化エチルは1891(6.1/II)が指定されているが、引火点:-20℃、沸点:38.4℃から1992(3(6.1)/II)を採用した。 |
|
|
|
Proper Shipping Name: |
FLAMMABLE LIQUID, TOXIC, N.O.S. |
|
|
|
Class: |
3 |
|
|
|
|
|
|
Sub Risk: |
6.1 |
|
|
|
|
|
|
Packing Group: |
II |
|
|
|
|
|
|
Marine Pollutant: |
Not applicable |
|
|
|
|
航空規制情報 |
ICAO/IATAの規定に従う。 |
|
|
|
|
UN No.: |
1992 |
|
|
|
|
|
|
Proper Shipping Name: |
Flammable liquid, toxic, n.o.s. |
|
|
|
Class: |
3 |
|
|
|
|
|
|
Sub Risk: |
6.1 |
|
|
|
|
|
|
Packing Group: |
II |
|
|
|
|
国内規制 |
|
|
|
|
|
|
陸上規制情報 |
消防法の規定に従う。 |
|
|
|
|
毒劇法の規定に従う。 |
|
|
|
海上規制情報 |
船舶安全法の規定に従う。 |
|
|
|
|
国連番号: |
1992 |
|
|
|
|
|
|
品名: |
その他の引火性液体
(毒性のもの) |
|
|
|
クラス: |
3 |
|
|
|
|
|
|
副次危険: |
6.1 |
|
|
|
|
|
|
容器等級: |
II |
|
|
|
|
|
|
海洋汚染物質: |
非該当 |
|
|
|
|
|
航空規制情報 |
航空法の規定に従う。 |
|
|
|
|
国連番号: |
1992 |
|
|
|
|
|
|
品名: |
その他の引火性液体
(毒性のもの)(他に品名が明示されているものを除く。) |
|
|
|
クラス: |
3 |
|
|
|
|
|
|
副次危険: |
6.1 |
|
|
|
|
|
|
等級: |
II |
|
|
|
|
特別の安全対策 |
危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。 |
|
|
危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。 |
|
|
危険物の運搬中危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。 |
|
|
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 |
|
|
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 |
|
|
重量物を上積みしない。 |
|
|
他の危険物や燃えやすい危険物に上積みしない。 |
|
|
他の危険物のそばに積載しない。 |
|
|
移送時にイエローカードの保持が必要。 |
|
15.適用法令 |
|
|
|
|
|
労働安全衛生法: |
名称等を表示すべき危険有害物(法第57条、施行令第18条別表第9) 名称等を通知すべき危険有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9) リスクアセスメントを実施すべき危険有害物(法第57条の3) |
|
|
危険物・引火性の物
(施行令別表第1第4号) |
|
労働基準法: |
疾病化学物質
(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号) |
|
毒物及び劇物取締法: |
劇物
(法第2条別表第2) |
|
消防法: |
第4類引火性液体、特殊引火物
(法第2条第7項危険物別表第1) |
|
船舶安全法: |
毒物類・毒物
(危規則第2,3条危険物告示別表第1) |
|
航空法 : |
毒物類・毒物
(施行規則第194条危険物告示別表第1) |
|
16.その他の情報 |
|
|
|
|
|
参考文献 |
|
|
|
|
1) ICSC (2001) |
|
|
|
2) Merck (13th, 2001) |
|
|
|
3) IMDG (2004) |
|
|
|
4) ホンメル (1991) |
|
|
|
5) SRC (2006) |
|
|
|
6) HSDB (2005) |
|
|
|
7) Lange (16th, 2005) |
|
|
|
8) Patty (5th, 2001) |
|
|
|
9) IUCLID (2000) |
|
|
|
10) ACGIH (2001) |
|
|
|
11) RTECS (2004) |
|
|
|
12) HSFS (2000) |
|
|
|
13) SITTIG (47th, 2002) |
|
|
|
14) ICSC (J)(2001) |
|
|
|
15) Chapman (2005) |
|
|
|
16) Lange (16th, 2005) |
|
|
|
17) GESTICS (2005) |
|
|
|
18) Howard (1997) |
|
|
|
19) Weiss (2nd, 1985) |
|
|
|
20) DFGOT vol.13 (1999) |
|
|
|
21) Verschueren (4th, 2003) |
|
|
|
22) CERIハザードデータ集 (2002) |
|
|
|
23) IARC Monographs Vol.71(1999) |
|
|
|
24) ACGIH TLV-TWA (ACGIH (2006)) |
|
|
|
25) Ullmanns (E) (5th, 1995) A3: p325-327 |
|
|
|
26) Gangolli vol.1 (1st, 1992 ) p456-459 |
|
|
|
27) SRC (Access on Oct 2005) |
|
|
|
28) IRIS (2005) |
|
|
|
29) CICADS 42 (2002) |
|
|
|
30) IARC 52 (1991) |
|
|
|
31) TR-363 (1989) |
|
災害事例 |
|
|
情報なし |