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安全データシート
ペンタクロロフェノール
作成日2002年12月06日
改定日2006年03月14日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: ペンタクロロフェノール
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急連絡電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: 農薬

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 分類対象外
可燃性固体 区分外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 分類対象外
自然発火性固体 区分外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類対象外
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分3
急性毒性(経皮) 区分1
急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん、
ミスト)
分類できない
皮膚腐食性・刺激性 区分2
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A-2B
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 区分外
発がん性 区分2
生殖毒性 区分1B
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露)
区分1(中枢神経系、心臓)、区分3(気道刺激性)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露)
区分1(血液系、神経系、呼吸器、心臓、肝臓、腎臓)
吸引性呼吸器有害性 分類できない 
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分1 
水生環境慢性有害性 区分1 
ラベル要素
絵表示又はシンボル: どくろ 健康有害性 環境
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 飲み込むと有毒(経口)
皮膚に接触すると生命に危険(経皮)
皮膚刺激
強い眼刺激
発がんのおそれの疑い
生殖能又は胎児への悪影響のおそれ
中枢神経系、心臓の障害
呼吸器への刺激のおそれ
長期又は反復ばく露による血液系、神経系、呼吸器、心臓、肝臓、腎臓の障害
水生生物に非常に強い毒性
長期的影響により水生生物に非常に強い毒性
注意書き: 【安全対策】
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
眼、皮膚、又は衣類に付けないこと。
粉じんを吸入しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
環境への放出を避けること。
【応急措置】
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合:水で数分間、注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。
皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。
直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと、取り除くこと。
汚染された保護衣を再使用する場合には洗濯すること。
ばく露又はその懸念がある場合:医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合:直ちに医師の診断、手当てを受けること。口をすすぐこと。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
皮膚に付着した場合:直ちに医師の診断、手当てを受けること。
皮膚刺激があれば、医師の診断、手当てを受けること。
漏出物は回収すること。
【保管】
容器を密閉して換気の良いところで施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国/地域情報

3.組成、成分情報
物質
化学名又は一般名: ペンタクロロフェノール(Pentachlorophenol)
別名: ペンタクロロヒドロキシベンゼン(Pentachlorohydroxybenzene)
化学式: C6HCl5O
化学特性
(化学式又は構造式):
化学式又は構造式
CAS番号: 87-86-5
官報公示整理番号
(化審法・安衛法):
化審法No. (3)-2850安衛法No.4-(10)-585
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: ダイオキシンが含まれることがある。
人は、通常ポリ塩化ジベンゾダイオキシンやポリ塩化ジベンゾフランなどの有毒な微量混合物を含むペンタクロロフェノールナトリウム塩にばく露している。
濃度又は濃度範囲: 情報なし

4.応急措置
吸入した場合: 新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
気分が悪い時は医師を呼ぶこと。
皮膚に付着した場合: 直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぎ取り去ること。
多量の石鹸と水で優しく洗うこと。
直ちに医師を呼ぶこと。
脱いだ衣類を再使用する前に洗濯し汚染除去すること。
目に入った場合: コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。洗浄を続けること。
水で数分間、注意深く洗うこと。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合: 速やかに口をすすぎ、医師の診断を受けること。
予想される急性症状及び遅発性症状: 眼・皮膚・気道の刺激、発赤、水泡、痛み、クシャミ、咳、めまい、咽頭痛、息苦しさ、し眠、頭痛、胃痙攣、下痢、吐き気、嘔吐、意識喪失、脱力感。
遅発性症状:肺水腫、心不全。
最も重要な兆候及び症状:
応急措置をする者の保護: 救助者は、状況に応じて適切な保護具を着用する。
医師に対する特別注意事項: 安静と医学的な経過観察が必要。

5.火災時の措置
消火剤: 小火災:粉末消火剤、二酸化炭素、散水
大火災:粉末消火剤、二酸化炭素、耐アルコール性泡消火剤
使ってはならない消火剤: 情報なし。
特有の危険有害性: 火災によって刺激性、腐食性又は毒性のガス及びヒュームを発生するおそれがある。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
特有の消火方法: 危険でなければ火災区域から容器を移動する。
移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
容器内に水を入れてはいけない。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。
関係者以外の立入りを禁止する。
風上に留まる。
低地から離れる。
密閉された場所に入る前に換気する。
環境に対する注意事項: 環境中に放出してはならない。
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
回収、中和: 乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。後で廃棄処理する。
吸収したものを集めるとき、清潔な帯電防止工具を用いる。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行なう。
安全取扱い注意事項: 粉じんの発散を極力防止する。
接触、吸入又は飲み込んではならない。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
粉じん、ヒューム、ミストを吸入しないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
作業衣、安全靴は導電性のものを用いる。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
意図的な使用でない場合、環境への放出を避けること。
接触回避: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策: 保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
保管条件: 容器を密栓して、冷所、換気の良い場所で保管すること。
強酸化剤、食品や飼料から離して保管する。
着火源から遠ざける。
施錠して保管すること。
混触危険物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
容器包装材料: 国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 0.5mg/m3 (ペンタクロロフェノールとして)
許容濃度(ばく露限界値、生物学的
ばく露指標):
日本産業衛生学会(2005年版) 0.5mg/m3 経皮吸収性あり
ACGIH(2005年版) TLV-TWA 0.5mg/m3 経皮吸収性あり
設備対策: 気中濃度を推奨された管理濃度以下に保つために、工程の密閉化、局所排気その他の設備対策を使用する。
完全密閉系及び完全密閉装置でのみ取り扱うこと
高熱工程で粉じん、ヒューム、ミストが発生するときは、空気汚染物質を管理濃度以下に保つために換気装置を設置する。
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
保護具
呼吸器の保護具: 適切な呼吸器保護具(有機ガス用防毒マスク、高濃度の場合:送気マスク又は空気呼吸器等)を着用すること。
手の保護具: 製造業者又は当局が指定する保護手袋を着用すること。
眼の保護具: 適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具: 適切な顔面用の保護具、衣類及び防護靴等を着用すること。
衛生対策: 取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 白色の固体 5)
臭い: 特異臭
pH: データなし
融点・凝固点: 190-191℃ 1) 191℃ 5) ,6)
沸点、初留点及び沸騰範囲: 309℃(分解) 5) 309-310℃(分解) 1) ,6)
引火点: データなし
爆発範囲: データなし
蒸気圧: 0.02Pa(20℃) 5) 0.015Pa(0.00011mmHg)(25℃) 6)
蒸気密度(空気 = 1): 9.18(空気=1)(計算値)
比重(密度): 1.978(22℃/4℃) 1)
溶解度: 14mg/L水(20℃)  6)8mg/100mL 水 1)   0.001g/100mL(20℃) 5)
アルコール、エーテルと混和、ベンゼンに可溶、冷石油エーテルに微溶。 1) 四塩化炭素に2g/100g(20℃) アセトンに50g/100g(25℃)、ベンゼンに15g/100g(25℃)、メタノールに180g/100g(25℃)、イソプロパノールに85g/100g(25℃)、エチレングリコールに11g/100g(25℃)溶解。 6)
オクタノール/水分配係数: log Kow = 5.12(測定値) 8)
自然発火温度: データなし
分解温度: 309℃ 5) 309-310℃ 1) ,6)
臭いのしき(閾)値: データなし
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): 不揮発性
燃焼性(固体、ガス):  不燃性
粘度: データなし

10.安定性及び反応性
安定性: 加熱すると200℃以上で分解して有害なヒュームやガスを生じる。
危険有害反応可能性: 強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。 
避けるべき条件: 高温、混触危険物質との接触。
混触危険物質: 強還元剤。
危険有害な分解生成物: 燃焼により、一酸化炭素、二酸化炭素、塩化水素、ダイオキシン、塩素化フェノール。

11.有害性情報
急性毒性: 吸入すると肺水腫や心血管系に影響を与えることがある。
経口 ヒト(男性) LDL0 401mg/kg 28)
経口 ラット LD50 27mg/kg 11) 175mg/kg 11) 80mg/kg 14) 120mg/kg 14) 50mg/kg 14) 180mg/kg 14) 220mg/kg 14) 230mg/kg 14) 150mg/kg 12) 200mg/kg 12) 150mg/kg 12) 135mg/kg 12) 205mg/kg 12) 78mg/kg 12) 65mg/kg 12) 27mg/kg 12) 83mg/kg 12) 146mg/kg 12) 175mg/kg 12)
上記データに基づき、計算式を適用し得られたLD50=110mg/kgから、区分3とした。
飲み込むと有毒(区分3)
経皮 ラット LD50 96mg/kg 28)
経皮 ウサギ LD50 60mg/kg 4) 130mg/kg 4) 40mg/kg 4)
皮膚に接触すると生命に危険(区分1)
皮膚腐食性・刺激性: ヒトでの健康影響の記述から、程度は不明だが、明らかに刺激性を有すると考えられた。 4) ,10) ,12) ,13) ,14) ,15)
ウサギ 10mg/24H(開放) 軽度の刺激性 28)
皮膚刺激(区分2)
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: ヒトでの健康影響の記述から、程度は不明だが、明らかに刺激性を有すると考えられ、EUリスク警告で刺激性(Xi)とされている。 4) ,10) ,12) ,13) ,14) ,15)
ウサギ 10μL/24H 軽度の刺激性 28)
強い眼刺激(区分2A) 区分2A-2Bとしたが、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。
呼吸器感作性又は皮膚感作性: データなし
生殖細胞変異原性: 経世代変異原性試験(優性致死試験)で陰性、生殖細胞 in vivo 変異原性試験なし、体細胞in vivo 変異原性試験(小核試験、マウススポット試験)で陰性。 7) ,9) ,10) ,11) ,13) ,15)
発がん性: IARCはグループ2B(ヒト発がん性の可能性がある物質)。ACGIHはグリープA3(動物発がん性が確認され、ヒトとの関連は不明な物質)。EPAはグループB2(動物での十分な証拠があり、かつ疫学的研究でヒトでの発がんの不十分な証拠があるか、又はない物質)。
発がんのおそれの疑い(区分2)
生殖毒性: ラットの生態毒性試験及び催奇形性試験において、母動物毒性の示されない用量で、胎児の致死等が確認されていることに加え、母動物毒性に関する記述はないが、ラットの二世代繁殖試験で受精率の低下、ミンクの生殖毒性試験で二度目の交配率と出生率の低下、ラットの生殖毒性試験で出生児の性比の変化、ラットの催奇形性試験で骨格や軟組織の奇形がみられている。 11) ,14) ,15)
生殖能又は胎児への悪影響のおそれ(区分1B)
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露):
ヒトで、運動失調、倦怠感、頭痛、めまい、見当識障害、食欲不振、悪心、嘔吐、呼吸困難、高熱、頻脈、衰弱、発熱、発汗、7) 結膜の炎症、角膜混濁、角膜の知覚麻痺、わずかな散瞳、頻脈、頻呼吸、気道刺激性、肝肥大、代謝性アシドーシス.及び多量に吸入すると筋肉弛緩、循環系の衰弱をおこし、死亡することがある。17) 心臓障害、心不全を起こす。5) 中枢神経系、心臓を標的臓器とし、気道刺激性をもつと考えられた。
中枢神経系、心臓の障害(区分1)
呼吸器への刺激のおそれ(区分3)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露):
ヒトで、再生不良性貧血、17) 皮膚、鼻粘膜、気道への刺激性、塩素座瘡、憂鬱、頭痛、晩発性皮膚ポルフィリン症、肝臓、腎臓の機能変化、不眠、めまい、7) 体液性及び細胞性免疫の低下、胃粘膜の炎症、肺のうっ血、脳水腫、心臓の拡張、肝小葉性中心性変性、軽度の腎細管変性 4) が認められる。 実験動物で、肝臓及び腎臓に褐色の色素沈着が認められた。17) 血液系、神経系、呼吸器、心臓、肝臓、腎臓が標的臓器と考えられた。
長期又は反復ばく露による血液系、神経系、呼吸器、心臓、肝臓、腎臓の障害(区分1)
吸引性呼吸器有害性: データなし

12.環境影響情報
生態毒性:
ゼブラフィッシュ LC50 15-30μg/L/36H 17)
水生生物に非常に強い毒性(区分1)
甲殻類 ミジンコ EC50 0.11mg/L/48H (急性遊泳阻害試験) 28)
ミジンコ EC50 >0.10mg/L /28D(繁殖阻害試験) 28)
ミジンコ NOEC 0.046mg/L/28D(繁殖阻害試験) 28)
残留性・分解性: 難分解性であるが、生物濃縮性は低いと推定される。(BOD分解度 = 1%) 18)
生体蓄積性: 高濃縮性でないと判断される物質である。 18)
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF=224 18) )、 急速分解性がない(BODによる分解度:1% 18) )ことから区分1とした。
長期的影響により水生生物に非常に強い毒性(区分1)

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装: 容器は、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 IMOの規定に従う。
UN No.: 3155
Proper Shipping Name: PENTACHLOROPHENOL
Class: 6.1
Sub Risk:
Packing Group: II
Marine Pollutant: PP
UN No.: 2567
Proper Shipping Name: SODIUM PENTACHLOROPHENATE
Class: 6.1
Sub Risk:
Packing Group: II
Marine Pollutant: PP
UN No.: 2761
Proper Shipping Name: ORGANOCHLORINE PESTICIDE, SOLID, TOXIC
Class: 6.1
Sub Risk:
Packing Group: I〜III
Marine Pollutant: Not applicable
UN No.: 2995
Proper Shipping Name: ORGANOCHLORINE PESTICIDE, LIQUID, TOXIC, FLAMMABLE
Class: 6.1
Sub Risk: 3
Packing Group: I〜III
Marine Pollutant: Not applicable
航空規制情報 ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.: 3155
Proper Shipping Name: Pentachlorophenol
Class: 6.1
Sub Risk:
Packing Group: II
UN No.: 2567
Proper Shipping Name: Sodium pentachlorophenate
Class: 6.1
Sub Risk:
Packing Group: II
UN No.: 2761
Proper Shipping Name: Organochlorine pesticide, solid, toxic
Class: 6.1
Sub Risk:
Packing Group: I〜III
UN No.: 2995
Proper Shipping Name: Orgnochlorine pesticide, liquid, toxic, flammable
Class: 6.1
Sub Risk: 3
Packing Group: I〜III
国内規制
陸上規制情報 毒物劇物取締法の規定に従う。
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
国連番号: 3155
品名: ペンタクロロフェノール(殺虫殺菌剤類を除く。)
クラス: 6.1
副次危険
容器等級: II
海洋汚染物質: PP
国連番号: 2567
品名: ペンタクロロフェノールナトリウム塩
クラス: 6.1
副次危険
容器等級: I〜III
海洋汚染物質: PP
国連番号: 2761
品名: 有機塩素系殺虫殺菌剤類(固体)(毒性のもの)(他に品名が明示されているものを除く。)
クラス: 6.1
副次危険
容器等級: I〜III
海洋汚染物質: 非該当
国連番号: 2995
品名: 有機塩素系殺虫殺菌剤類 (液体)(毒性かつ引火性のもの)
クラス: 6.1
副次危険 3
容器等級: I〜III
海洋汚染物質: 非該当
航空規制情報 航空法の規定に従う。
国連番号: 3155
品名: ペンタクロロフェノール
クラス: 6.1
副次危険
容器等級: II
国連番号: 2567
品名: ペンタクロロフェノールナトリウム塩
クラス: 6.1
副次危険
容器等級: II
国連番号: 2761
品名: 殺虫殺菌剤(有機塩素系)(固体)(毒性のもの)(他に品名が明示されているものを除く。)
クラス: 6.1
副次危険
容器等級: I〜III
国連番号: 2995
品名: 殺虫殺菌剤(有機塩素系)(液体)(毒性かつ引火性のもの)
クラス: 6.1
副次危険 3
容器等級: I〜III
特別の安全対策 毒劇法の規定に従う。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
重量物を上積みしない。
移送時にイエローカードの保持が必要。

15.適用法令
労働安全衛生法: 名称等を表示すべき危険有害物(法第57条、施行令第18条別表第9)
名称等を通知すべき危険有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)
リスクアセスメントを実施すべき危険有害物(法第57条の3)
特定化学物質第2類物質、管理第2類物質
(特定化学物質障害予防規則第2条第1項第2,5号)
化学物質排出把握管理促進法
(PRTR法)
第1種指定化学物質
(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)
(政令番号 第303号)
化審法 第2種監視化学物質
(法第2条第5項)
毒物劇物取締法 劇物
(法第2条別表第2)
船舶安全法: 毒物類
(危規則第2,3条危険物告示別表第1)
航空法 : 毒物類・毒物
(施行規則第194条危険物告示別表第1)

16.その他の情報
参考文献
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4) PATTY 4th (1999)
5) ICSC (2003)
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7) EHC 71 (1997)
8) SRC:HenryWin (2005)
9) DFGOTvol.3 (1992)
10) NTP TR483 (1999)
11) IARC 53 (1991)
12) ACGIH (7th, 2001)
13) NTP DB (Access on Sep 2005)
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15) CERI ハザードデータ集 2000-32 (2001)
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19) 発がん性物質の分類とその基準第6版 日本化学物質安全・情報センター (2004)
20) GHS分類結果 (NITE)
21) 日化協「緊急時応急措置指針、容器イエローカード(ラベル方式)」
22) 日化協「化学物質法規制検索システム」(CD-ROM) (2005)
23) 日本ケミカルデータベース(株)「化学品総合データベース」 (2005)
24) 環境省生態毒性試験報告 (2002)
25) Amoore,J.E.and Haulate,E.(1983) Journal of Applied Toxicology,3(6) 272
26) Handbook of Environmental Data on Organic Chemicals
27) NIOSH:Pocket Guide to CHEMICAL HAZARDS (1997)
28) RTECS (CD-ROM)
災害事例
(1) 水稲除草剤(PCPとMCP合剤)の散布作業3日目の午後、疲労感を訴え休息したが、まもなく昏睡状態に陥り、当日の夜死亡した。
(2) 家具製造工場において、白アリ予防のため、ペンタクロルフェノールナトリウム塩溶液をハゲで家具製材に塗布していた作業者が下痢、嘔吐、胸部圧迫感、顔貌苦悶状などの症状を起こし死亡した。
(3) ペンタクロルフェノールナトリウム塩を3.5%含むゴムのりをブラシでゴム長靴の内布に塗布する作業に従事していた者が、指先の肥厚、きれつ、刺激間などの症状を起こした。
(4) ペンタクロルフェノールの原体製造作業に従事していた者が、その粉じんを吸入し、下肢倦怠感、脱力感、意識混濁、発汗、瞳孔縮少、心悸亢進などの症状を起こし死亡した。
(5) ペンタクロルフェノールの造粒作業に従事していた者が、肝臓障害、発汗、皮膚炎、食欲不振などの症状を起こした。
(6) 木材の防ばいに使用するペンタクロルフェノールナトリウム塩溶液を作るため、原料袋を開封した時、誤って飛散した粉末をかぶり、抜髪、発熱、皮膚炎などの症状を起こし20日間休業した。