製品安全データシート |
アクロレイン |
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作成日2002年11月6日 |
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改定日2006年 4月8日 |
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1.化学物質等及び会社情報 |
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化学物質等の名称: |
アクロレイン |
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製品コード: |
○○○ |
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会社名: |
○○○○株式会社 |
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住所: |
東京都△△区△△町△丁目△△番地 |
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電話番号: |
03-1234-5678 |
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緊急時の電話番号: |
03-1234-5678 |
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FAX番号: |
03-1234-5678 |
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メールアドレス: |
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推奨用途及び使用上の制限: |
アクリル酸、アクリル酸低級アルキルエステル、DL-メチオニン、2-ヒドロキンアジプアルデヒド、1,2,6-ヘキサントリオール、リジン、グルタールアルデヒド、アリルアルコールの中間原料 |
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2.危険有害性の要約 |
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GHS分類 |
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物理化学的危険性 |
火薬類 |
分類対象外 |
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可燃性/引火性ガス |
分類対象外 |
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可燃性/引火性エアゾール |
分類対象外 |
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支燃性/酸化性ガス類 |
分類対象外 |
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高圧ガス |
分類対象外 |
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引火性液体 |
区分2 |
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可燃性固体 |
分類対象外 |
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自己反応性化学品 |
分類できない |
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自然発火性液体 |
区分外 |
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自然発火性固体 |
分類対象外 |
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自己発熱性化学品 |
分類できない |
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水反応可燃性化学品 |
分類対象外 |
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酸化性液体 |
分類対象外 |
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酸化性固体 |
分類対象外 |
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有機過酸化物 |
分類対象外 |
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金属腐食性物質 |
分類できない |
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健康に対する有害性 |
急性毒性(経口) |
区分2 |
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急性毒性(経皮) |
区分3 |
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急性毒性(吸入:ガス) |
分類対象外 |
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急性毒性(吸入:蒸気) |
区分1 |
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急性毒性(吸入:粉じん、
ミスト) |
分類対象外(粉じん) |
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急性毒性(吸入:粉じん、
ミスト) |
分類できない(ミスト) |
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皮膚腐食性・刺激性 |
区分1A-1C |
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眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 |
区分1 |
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呼吸器感作性 |
分類できない |
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皮膚感作性 |
区分外 |
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生殖細胞変異原性 |
区分外 |
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発がん性 |
区分外 |
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生殖毒性 |
区分外 |
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特定標的臓器・全身毒性 |
区分1(呼吸器、神経系、肝臓)
区分3(麻酔作用) |
(単回ばく露) |
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特定標的臓器・全身毒性 |
区分1(肝臓、腎臓、呼吸器) |
(反復ばく露) |
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吸引性呼吸器有害性 |
分類できない |
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環境に対する有害性 |
水生環境急性有害性 |
区分1 |
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水生環境慢性有害性 |
区分1 |
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ラベル要素 |
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絵表示又はシンボル: |
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注意喚起語: |
危険 |
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危険有害性情報: |
引火性の高い液体及び蒸気 |
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飲み込むと生命に危険 |
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皮膚に接触すると有毒 |
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吸入すると生命に危険 |
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重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 |
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重篤な眼の損傷 |
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呼吸器、神経系、肝臓の障害 |
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眠気及びめまいのおそれ |
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長期又は反復ばく露による呼吸器、肝臓、腎臓の障害 |
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水生生物に非常に強い毒性 |
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長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 |
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注意書き: |
【安全対策】 |
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すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 |
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使用前に取扱説明書を入手すること。 |
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この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
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炎及び高温のものから遠ざけること。 |
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個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。 |
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呼吸用保護具を着用すること。 |
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保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。 |
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屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。 |
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眼、皮膚又は衣類に付けないこと。 |
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ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 |
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取扱い後はよく手を洗うこと。 |
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環境への放出を避けること。 |
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【応急措置】 |
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火災の場合には適切な消火方法をとること。 |
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吸入した場合、空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 |
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眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。 |
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皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。 |
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衣類にかかった場合、直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと、取り除くこと。 |
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汚染された保護衣を再使用する場合には洗濯すること。 |
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ばく露又はその懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。 |
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飲み込んだ場合:気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。口をすすぐこと。 |
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眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。 |
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気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。 |
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吸入した場合、直ちに医師の診断、手当てを受けること。 |
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皮膚に付着した場合、直ちに医師の診断、手当てを受けること。 |
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皮膚刺激があれば、医師の診断、手当てを受けること。 |
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【保管】 |
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容器を密閉して涼しく換気の良い場所で施錠して保管すること。 |
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【廃棄】 |
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内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。 |
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国/地域情報: |
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3.組成、成分情報 |
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物質 |
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化学名又は一般名: |
アクロレイン(Acrolein) |
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別名: |
2-プロペナール (2-Propenal) |
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2-プロペン-1-オン(2-Propen-1-one) |
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アクリルアルデヒド(Acryl aldehyde) |
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化学式: |
C3H4O |
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化学特性(化学式又は構造式): |
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CAS番号: |
107-02-8 |
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官報公示整理番号 |
(2)-521 |
(化審法・安衛法): |
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分類に寄与する不純物及び安定化添加物: |
情報なし |
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濃度又は濃度範囲: |
情報なし |
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4.応急措置 |
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吸入した場合: |
被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 |
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直ちに医師に連絡すること。 |
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医師の手当、診断を受けること。 |
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気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
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皮膚に付着した場合: |
直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、又は取り去ること。 |
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直ちに医師に連絡すること。 |
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皮膚を速やかに洗浄すること。 |
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多量の水と石鹸で洗うこと。 |
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皮膚を流水又はシャワーで洗うこと。 |
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医師の手当、診断を受けること。 |
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気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
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汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。 |
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目に入った場合: |
直ちに医師に連絡すること。 |
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水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 |
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医師の手当、診断を受けること。 |
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気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
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飲み込んだ場合: |
直ちに医師に連絡すること。 |
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口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 |
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医師の手当、診断を受けること。 |
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気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。 |
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予想される急性症状及び遅発性症状: |
吸入:灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ、咽頭痛、吐き気。症状は遅れて現われることがある。 |
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皮膚に付着:発赤、痛み、水疱、皮膚熱傷。 |
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眼に付着:発赤、痛み、重度の熱傷。 |
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経口摂取:喉と胸部の灼熱感、痙攣、吐き気。 |
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最も重要な兆候及び症状: |
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5.火災時の措置 |
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消火剤: |
小火災:二酸化炭素、粉末消火剤、散水、水溶性液体用泡消火剤 |
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大火災:散水、噴霧水、水溶性液体用泡消火剤 |
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使ってはならない消火剤: |
棒状注水 |
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特有の危険有害性: |
極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。 |
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加熱により容器が爆発するおそれがある。 |
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火災によって刺激性、毒性、又は腐食性のガスを発生するおそれがある。 |
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引火性の高い液体及び蒸気 |
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特有の消火方法: |
引火点が極めて低い:消火の効果がないおそれがある場合は散水する。 |
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危険でなければ火災区域から容器を移動する。 |
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移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。 |
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消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。 |
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消火を行う者の保護: |
消火作業の際は、自給式呼吸器付化学用保護衣を着用する。 |
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6.漏出時の措置 |
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人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: |
漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。 |
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直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。 |
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関係者以外の立入りを禁止する。 |
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作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。 |
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適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。 |
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漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。 |
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風上に留まる。 |
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低地から離れる。 |
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密閉された場所に立入る前に換気する。 |
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環境に対する注意事項: |
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。 |
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環境中に放出してはならない。 |
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回収、中和: |
少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。 |
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少量の場合、吸収したものを集めるとき、清潔な帯電防止工具を用いる。 |
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大量の場合、盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いて回収する。 |
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大量の場合、散水は、蒸気濃度を低下させる。しかし、密閉された場所では燃焼を抑えることが出来ないおそれがある。 |
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封じ込め及び浄化の方法・機材: |
危険でなければ漏れを止める。 |
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漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。 |
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蒸気抑制泡は蒸発濃度を低下させるために用いる。 |
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二次災害の防止策: |
すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。 |
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排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 |
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7.取扱い及び保管上の注意 |
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取扱い |
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技術的対策: |
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。 |
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局所排気装置・全体換気: |
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気装置、全体換気を行なう。 |
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安全取扱い注意事項: |
使用前に使用説明書を入手すること。 |
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すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。 |
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周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。 |
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容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの取扱いをしてはならない。 |
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接触、吸入又は飲み込まないこと。 |
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眼に入れないこと。 |
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ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。 |
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この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
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取扱い後はよく手を洗うこと。 |
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屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。 |
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接触回避: |
「10.安定性及び反応性」を参照。 |
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保管 |
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技術的対策: |
保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。 |
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保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。 |
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保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。 |
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保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。 |
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保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。 |
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混触危険物質: |
「10.安定性及び反応性」を参照。 |
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保管条件: |
熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。-禁煙。 |
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酸化剤から離して保管する。 |
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容器は直射日光や火気を避けること。 |
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容器を密閉して換気の良い冷所で保管すること。 |
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施錠して保管すること。 |
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容器包装材料: |
消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。 |
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8.ばく露防止及び保護措置 |
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管理濃度: |
設定されていない。 |
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許容濃度(ばく露限界値、生物学的 |
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ばく露指標): |
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日本産業衛生学会(2005年版) |
0.1ppm |
0.23mg/m3 |
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ACGIH (2005年版) |
TLV-STEL |
C 0.1ppm |
skin;A4 |
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設備対策: |
防爆の電気・換気・照明機器を使用すること。 |
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静電気放電に対する予防措置を講ずること。 |
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この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 |
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空気中の濃度をばく露限度以下に保つために排気用の換気を行なうこと。 |
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高熱工程でミストが発生するときは、空気汚染物質を許容濃度以下に保つために換気装置を設置する。 |
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密閉された装置、機器又は局所排気装置を使用しなければ取扱ってはならない。 |
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気中濃度を推奨された許容濃度以下に保つために、工程の密閉化、局所排気、その他の設備対策を使用する。 |
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保護具 |
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呼吸器の保護具: |
指定された呼吸用保護具を着用すること。 |
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ばく露の可能性のあるときは、送気マスク、空気呼吸器、又は酸素呼吸器を着用する。 |
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手の保護具: |
指定された保護手袋を着用すること。 |
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二トリルゴム及び塩ビは適切な保護材料ではない。ネオプレンが推奨される。 |
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飛沫を浴びる可能性のある時は、全身の化学用保護衣(耐酸スーツ等)を着用する。 |
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眼の保護具: |
適切な眼の保護具を着用すること。 |
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化学飛沫用のゴーグル及び適切な顔面保護具を着用すること。 |
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安全眼鏡を着用すること。撥ね飛び又は噴霧によって眼及び顔面接触が起こりうる時は、包括的な化学スプラッシュゴーグル、及び顔面シールドを着用すること |
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皮膚及び身体の保護具: |
適切な顔面用の保護具を着用すること。 |
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一切の接触を防止するにはネオプレン製の、手袋、エプロン、ブーツ、又は全体スーツ等の不浸透性の防具を適宜着用すること。 |
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しぶきの可能性がある場合は、全面耐薬品性防護服(例えば、酸スーツ)及びブーツが必要である。 |
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衛生対策: |
取扱い後はよく手を洗うこと。 |
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この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。 |
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汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 |
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9.物理的及び化学的性質 |
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物理的状態、形状、色など: |
無色~黄色の液体 6) |
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臭い: |
刺激臭 14) |
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pH: |
6.0(10%水溶液、25℃) 6) |
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融点・凝固点: |
-88℃(融点) 1) |
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沸点、初留点及び沸騰範囲: |
53℃(沸点) 1) |
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引火点: |
-26℃(密閉式) 1) |
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爆発範囲: |
下限 2.8vol%、 上限 31vol% 1) |
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蒸気圧: |
29kPa(20℃) 1) 274mmHg(25℃) 36.5kPa 6) |
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蒸気密度(空気 = 1): |
1.93(計算値) |
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比重(密度): |
0.8389(20℃) 6) |
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溶解度: |
20g/100mL(20℃)(水) 1) |
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2~3partsのアルコール、エーテルに溶解 2) |
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オクタノール/水分配係数: |
log Pow = -0.01 5) , 54) log Pow = 0.9 1) |
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自然発火温度: |
234℃ 1) |
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分解温度: |
データなし |
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臭いのしきい(閾)値 |
データなし |
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蒸発速度(酢酸ブチル = 1): |
データなし |
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燃焼性(固体、ガス): |
該当しない |
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粘度: |
0.35mPa・s(20℃) 6) |
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10.安定性及び反応性 |
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安定性: |
常温常圧で化学変化を起こす。 |
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爆発性過酸化物を生成することがある。 |
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危険有害反応可能性: |
重合することがあり、火災、爆発の危険を伴う。 |
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強酸、強塩基、強酸化剤と反応し、火災、爆発の危険性をもたらす。 |
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避けるべき条件: |
加熱、酸素。 |
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混触危険物質: |
アンモニア、アミン、苛性ソーダ、強酸、強塩基、強酸化剤。 |
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危険有害な分解生成物: |
燃焼した時、有害ガス(一酸化炭素、二酸化炭素)を発生する。 |
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11.有害性情報 |
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急性毒性: |
経口 |
ラット |
LD50 |
42mg/kg 20) |
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飲み込むと生命に危険(区分2) |
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経皮 |
ウサギ |
LD50 |
560mg/kg 10) |
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LD50 |
164mg/kg 36) |
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LD50 |
238mg/kg 36) |
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LD50 |
335mg/kg 36) |
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LD50 |
562mg/kg 36) |
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LD50 |
1022mg/kg 36) |
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ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値に基づき、計算式を適用して得られたLD50 = 271mg/kgから区分3とした。
皮膚に接触すると有毒(区分3) |
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吸入 |
(蒸気) |
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ラットを用いた吸入ばく露試験 (蒸気) のLC50 0.018mg/L (4時間) 35) 、0.065 mg/L(1時間) 36) 、20.8mg/L(4時間) 35) に基づき、計算式を適用してLC50 (4時間換算値)の7.9ppmが得られた。
飽和蒸気圧が36500Pa(25℃)であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」とした。 |
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吸入すると生命に危険(区分1) |
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皮膚腐食性・刺激性: |
ヒトへの健康影響のデータ 36) 「水疱形成を伴う重篤な浮腫、紅斑、10%液の適用48時間後の生検においては、全被験者で水疱、壊死、炎症性細胞浸潤や乳頭層の浮腫がみられた」、及びウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果 50) , 36) , 43) から、「腐食性を有する」と考えられる。 |
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重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷(区分1A) |
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眼に対する重篤な損傷/刺激性: |
ウサギを用いた眼刺激性試験の結果 50) , 36) から、「眼に対する非可逆的作用を有する」と考えられる。 |
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重篤な眼の損傷(区分1) |
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呼吸器感作性又は皮膚感作性: |
呼吸器感作性:データなし |
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皮膚感作性:モルモットを用いた皮膚感作性試験結果 36) が陰性。
区分外とした。 |
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生殖細胞変異原性: |
経世代変異原性試験(優性致死試験)で陰性、生殖細胞 in vivo 変異原性試験なし、体細胞 in vivo 変異原性試験(染色体異常試験)で陰性 50) 。
区分外とした。 |
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発がん性: |
IARCでグループ3 23) 、ACGIH(2005) 10) でA4に分類されていることから区分外とした。 |
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IARC グループ3(ヒトに対する発がん性については分類できない) |
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生殖毒性: |
経口投与では影響がないことから 50) , 22) , 33) 区分外とする。ウサギ及びラットを用いた催奇形性試験において胎児に奇形が見られているが、それら全ての試験が静脈内投与又は羊水中への投与であるため、このデータは評価には用いない。 |
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特定標的臓器・全身毒性 |
ヒトについては、「右気管支の狭窄や気管上部の水腫や出血斑、慢性気管支炎、肺気腫」 50) 、実験動物については、「歩行異常、痙攣及び死亡」 22) 、「呼吸器刺激性、中等度の麻酔作用、ただし、数時間で回復」 10) 、「肝細胞の微小空胞を伴う好酸性変性」 50) 等の記述から呼吸器、神経系、肝臓が標的臓器と考えられ、麻酔作用がみられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。
以上より、分類は区分1(呼吸器、神経系、肝臓)、区分3(麻酔作用)とした。 |
(単回ばく露): |
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臓器(呼吸器、神経系、肝臓)の障害(区分1) |
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眠気及びめまいのおそれ(区分3) |
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特定標的臓器・全身毒性 |
実験動物について、「慢性肺炎、肺気腫、肺、肝臓及び腎臓の炎症、鼻腔の扁平上皮化生、喉頭の扁平上皮化生あるいは上皮過形成、気管支、細気管支及び肺胞の炎症」 50) の記述があることから、呼吸器、肝臓、腎臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 |
(反復ばく露): |
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長期又は反復ばく露による臓器(呼吸器、肺、肝臓、腎臓)の障害(区分1) |
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吸引性呼吸器有害性: |
データなし |
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12.環境影響情報 |
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水生環境急性有害性: |
魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50 = 14μg/L 33) 他から、区分1とした。 |
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水生生物に非常に強い毒性(区分1) |
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水生環境慢性有害性: |
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Pow = -0.01 54) )、急速分解性がない(TOCによる分解度:0% 51) )ことから、区分1とした。 |
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長期的影響により水生生物に非常に強い毒性(区分1) |
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13.廃棄上の注意: |
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残余廃棄物: |
廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。 |
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都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。 |
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廃棄物の処理を依託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。 |
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本製品を含む廃液及び洗浄排水を直接河川等に排出したり、そのまま埋め立てたり投棄することは避ける。 |
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汚染容器及び包装: |
容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 |
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空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。 |
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14.輸送上の注意 |
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国際規制 |
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海上規制情報 |
IMOの規定に従う。 |
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UN No.: |
1092 |
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Proper Shipping Name: |
ACROLEIN, STABILIZED |
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Class: |
6.1 |
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Sub Risk: |
3 |
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Packing Group: |
I |
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Marine Pollutant: |
P |
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航空規制情報 |
Forbidden |
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国内規制 |
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陸上規制情報 |
消防法の規定に従う。 |
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毒劇法の規定に従う。 |
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海上規制情報 |
船舶安全法の規定に従う。 |
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国連番号: |
1092 |
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品名: |
アクロレイン |
(安定剤入りのもの) |
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クラス: |
6.1 |
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副次危険: |
3 |
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容器等級: |
I |
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海洋汚染物質: |
P |
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航空規制情報 |
運送禁止 |
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特別の安全対策 |
危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。 |
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危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。 |
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危険物の運搬中危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。 |
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輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 |
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重量物を上積みしない。 |
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食品や飼料と一緒に輸送してはならない。 |
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移送時にイエローカードの保持が必要。 |
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15.適用法令 |
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労働安全衛生法: |
名称等を通知すべき有害物
(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9) |
(政令番号 第8号) |
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排ガス処理(特定化学物質障害予防規則第10条) |
危険物・引火性の物 |
(施行令別表第1第4号) |
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労働基準法: |
疾病化学物質 |
(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号) |
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化審法: |
第2種監視化学物質
(法第2条第5項) |
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化学物質排出把握管理促進法
(PRTR法): |
第1種指定化学物質 |
(法第2条第2項、施行令第1条別表第1) |
(政令番号 第3号) |
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毒物及び劇物取締法: |
劇物 |
(法第2条別表第2) |
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消防法: |
第4類引火性液体、第一石油類非水溶性液体 |
(法第2条第7項危険物別表第1) |
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大気汚染防止法: |
特定物質
(施行令第10条) |
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船舶安全法: |
毒物類・毒物
(危規則第2,3条危険物告示別表第1) |
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航空法 : |
運送禁止 |
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16.その他の情報 |
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参考文献 |
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4) ホンメル (1991) |
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7) Lange (16th, 2005) |
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12) HSFS (2000) |
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15) Chapman (2005) |
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16) Lange (16th, 2005) |
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52) CERI・NITE有害性評価書 (2005) |
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53) 環境省リスク評価第2巻 (2003) |
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災害事例 |
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情報なし |