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安全データシート
四硝酸ペンタエリスリット
(25質量%以上の水で湿性としたもの又は15質量%以上の鈍感剤で鈍性化したものに限る)
作成日 2008年 3月 31日
改定日 年月日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: 四硝酸ペンタエリスリット(25質量%以上の水で湿性としたもの又は15質量%以上の鈍感剤で鈍性化したものに限る)
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急時の電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: 工業雷管、電気雷管の添装薬、導爆線の心薬、せん孔や切断用の火工品の装薬、血管拡張剤

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 等級1.1
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 分類対象外
可燃性固体 分類できない
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 分類対象外
自然発火性固体 分類できない
自己発熱性化学品 分類できない
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類できない
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分4
急性毒性(経皮) 分類できない
急性毒性(吸入) 分類できない
皮膚腐食性・刺激性 分類できない
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 分類できない
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 分類できない
発がん性 区分外
生殖毒性 分類できない
特定標的臓器毒性(単回ばく露) 分類できない
特定標的臓器毒性(反復ばく露) 区分外
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 分類できない
水生環境慢性有害性 分類できない
ラベル要素
絵表示又はシンボル: 爆弾の爆発 感嘆符 
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 爆発物、大量爆発危険物
飲み込むと有害
注意書き: 【安全対策】
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。
粉砕、衝撃、摩擦のような乱暴な取り扱いをしないこと。
保護面を着用すること。
湿らせて保管すること。
容器または受器を接地、結合すること。
使用するときに、飲食または喫煙をしないこと。
取り扱い後はよく手を洗うこと。
【救急処置】
炎が火薬類に届いたら消火活動をしないこと。
火災の場合には区域より退避させること。
火災の場合に爆発する危険性あり。
飲み込んだ場合:気分が悪い場合は、医師に連絡する事。口をすすぐこと。
【保管】
法令、規則に従って保管すること。
施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報:

3.組成、成分情報
化学物質
化学名又は一般名: 四硝酸ペンタエリスリット (Pentaerythrite tetranitrate)
25質量%以上の水で湿性としたもの又は15質量%以上の鈍感剤で鈍性化したものに限る
別名: ペンタエリスリトール テトラニトレート (Pentaerythritol tetranitrate)
2,2‐ビス(ニトロオキシメチル)‐1,3‐プロパンジオールジニトレート (2,2-Bis(nitroxymethyl)-1,3-propanediol dinitrate)
2,2‐ビス(ヒドロキシメチル)プロパン‐1,3‐ジオール テトラニトレート (2,2-Bis(hidroxymethyl)propane-1,3-diol tetranitrate(ester))
化学式(分子量): C5H8N4O12 (316.135)
化学特性(示性式又は構造式): 化学式又は構造式
CAS番号: 78-11-5
官報公示整理番号(化審法・安衛法): (9)-1305、(2)-1579
分類に寄与する不純物及び安定化添加物:
濃度又は濃度範囲:

4.応急措置
吸入した場合: 空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合: 皮膚を速やかに多量の水と石鹸を用いて洗うこと。
皮膚刺激または発疹が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。
目に入った場合: 水で数分間注意深く洗うこと。
コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合: 口をすすぎ、直ちに医師の診断、手当てを受けること。
予想される急性症状及び遅発性症状: データなし
最も重要な兆候及び症状: データなし

5.火災時の措置
消火剤: 多量の水、水の噴霧、粉末消火剤、炭酸ガス消火剤
使ってはならない消火剤: データなし
特有の危険有害性: 火災の場合に爆発する危険性がある。
特有の消火方法: 火災爆発に至ったら消火しないこと。
周辺火災の場合、移動可能な容器は速やかに安全な場所に移す。ただし、熱にさらされている時は、移してはならない。
容器が火災に包まれた場合は、爆発のおそれがあるので近寄らない。
消火を行う者の保護: 炎が火薬類に届いたら消火活動をしないこと。
消火作業の際は、適切な空気呼吸器を含め完全な防護服(耐熱性)を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 作業者は「8.ばく露防止及び保護措置」の項に示した適切な保護具を着用する。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
一般の人を現場が見えなくなる地点まで移動させ、窓から離れさせる。
関係者以外の立入りを禁止する。
区域より退避させること。
環境に対する注意事項: 河川等に排出され、環境への影響をおこさないように注意する。
回収、中和: 少量の場合、多量の水で洗い流す。
多量の場合、盛土で囲って流出を防止し、多量の水で十分に湿らせ、空容器に回収する。回収物の保管、輸送に関しても、十分に水を含んだ状態を保つようにすること。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項: 取扱機器や設備などは防爆型を用いる。
取扱時には、飲食又は喫煙をしないこと。
火災の場合に爆発する危険性があるため、区域により退避させること。
作業衣、安全靴は導電性のものを用いる。
十八歳未満の者又は心身の障害により火薬類の取扱いに伴う危害を予防するための措置を適正に行うことができない者として政令で定めるものに、火薬類の取扱いをさせないこと。
粉砕、衝撃、摩擦のような乱暴な取扱いをしないこと。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
接触回避: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策: 容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
施錠して保管すること。
混触危険物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管条件: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけて保管すること。
湿らせて保管すること。
容器包装材料: 国連輸送規則の規定に従うこと。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 未設定
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標):
日本産衛学会(2007年版) 未設定
ACGIH(2007年版) 未設定
設備対策: 作業場には、全体換気装置、局所排気装置を設置する。
保護具
呼吸器の保護具: 適切な呼吸用保護具を着用すること。
手の保護具: 適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具: 適切な保護眼鏡、保護面を着用すること。
皮膚及び身体の保護具: 適切な保護衣を着用すること。
衛生対策: 取扱い時には、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 無色〜白色の結晶または粉末 1)
臭い: データなし
pH: データなし
融点・凝固点: 138℃ 1)
沸点、初留点及び沸騰範囲: 180℃(50mmHg) 3)
引火点: データなし
爆発範囲: データなし
蒸気圧: 1.035E-10mmHg(25℃) [換算値 0.00000001379655Pa(25℃)] 3)
蒸気密度(空気=1): データなし
比重(密度): 1.77 g/cm3 1)
溶解度: 水に不溶。1)  酢酸エチルやベンゼンに可溶。 2)
オクタノール/水分配係数: log Pow = 1.61 3)
自然発火温度: データなし
分解温度: データなし
臭いのしきい(閾)値: データなし
蒸発速度(酢酸ブチル=1): データなし
燃焼性(固体、ガス):  データなし
粘度: データなし

10.安定性及び反応性
安定性:
危険有害反応可能性:
避けるべき条件: 熱、火花、裸火、高温のもののような着火源との接触。
混触危険物質:
危険有害な分解生成物:

11.有害性情報
急性毒性: 経口:ラットでのLD50値:1660mg/kg に基づき区分4とした。4)
経皮:データなし
吸入:データなし
皮膚腐食性・刺激性: データ不足のため分類できない
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: データなし
呼吸器感作性又は皮膚感作性: データなし
生殖細胞変異原性: in vitro での Ames試験および培養細胞を用いた染色体異常試験では陰性である 5) が、in vivo での試験データはなく、データ不足のため分類できない。
発がん性: NTPで、ラットでの2年間混餌投与試験では、雌雄ともPETN,NF(本化合物とD‐ラクトースの1対4混合物)投与群にZymbal腺腫瘍のわずかな発生増加が認められたが、本試験の結果からは発がん性の証拠は不充分であると評価されている。また、マウスでの2年間混餌投与試験(最高用量:50000ppm)では、発がん性の証拠はないと評価されている 5)。評価機関による評価はないが、2種のげっ歯類による発がん性試験において明確な発がん性が認められていないことから、専門家により「区分外」に分類された。
生殖毒性: データなし
特定標的臓器毒性(単回ばく露): データ不足
特定標的臓器毒性(反復ばく露): ラット(14週間)およびマウス(13週間)での混餌投与試験では、区分2のガイダンス値範囲の上限を上回る用量においても明らかな毒性は発現しなかった、との記述から区分外とした。 5)
吸引性呼吸器有害性: データなし

12.環境影響情報
生態毒性: 水生環境急性有害性:甲殻類(オオミジンコ)の48時間 LC50 = 292 mg/L 6) との報告が得られているが、水溶解度(43 mg/L)7) を超えており、その他に信頼できるデータが得られていないことから、分類できない。
水生環境慢性有害性:データなし
魚類:
甲殻類: オオミジンコの48時間 LC50 = 292 mg/L 6)
藻類:
その他の生物:
残留性・分解性: データなし
生体蓄積性: データなし
土壌中の移動性: データなし

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装: 容器は、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
国際規則
IMDG(国際海上危険物規則)コード 1.1
国連番号: 0150
品名(国連輸送名): 四硝酸ペンタエリスリット(25質量%以上の水で湿性としたもの又は15質量%以上の鈍感剤で鈍性化したものに限る)
国連分類: 1.1
容器等級:
海洋汚染物質:
ICAO-TI(国際民間航空機関技術指針) 積載禁止
国連番号: 0150
品名(国連輸送名): 四硝酸ペンタエリスリット(25質量%以上の水で湿性としたもの又は15質量%以上の鈍感剤で鈍性化したものに限る)
国連分類: 1.1
包装等級:
国内規制
海上規制情報 船舶安全法の規制に従うこと。
航空規制情報 航空法の規制に従うこと。
陸上規制情報
特別の安全対策 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れ、移動、転倒、衝撃、摩擦、圧壊、漏洩などの防止を確実に行う。
火薬類の積載には電灯以外の照明を用いてはならない。
引火性液体類、可燃性物質類、酸化性物質類との混載を避ける。
火薬類の積載場所では喫煙してはならない。
重量物を上積みしない。
危険物を入れた容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
運搬中、危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、最寄の消防機関その他の関係機関に通報すること。
移送時にイエローカードの保持が必要。

15.適用法令
労働安全衛生法: 危険物、爆発性の物
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法): 指定なし
毒物及び劇物取締法: 指定なし
消防法:
船舶安全法: 運送禁止(危規則第7条、危険物告示第5条) 1−ネ 火薬、水分含有率が25質量%未満又は安定剤含有率が15質量%未満のものに限る
航空法 : 輸送禁止(施行規則第194条) 【国連番号】0150 25質量%以上の水で湿性としたもの、又は15質量%以上の鈍感剤で鈍性化したもの

16.その他の情報
参考文献
1) ICSC(J) (2005)
2) 有機化合物辞典 (1985)
3) HSDB (2003)
4) RTECS Access on Aug 2007
5) NTP TR 365 (1989)
6) AQUIRE (2007)
7) HSDB (2007)
災害事例