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安全データシート
ビス(N,N‐ジメチルジチオカルバミン酸)N,N’‐エチレンビス(チオカルバモイルチオ亜鉛)
作成日 2008年11月12日
改訂日
1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称ビス(N,N‐ジメチルジチオカルバミン酸)N,N’‐エチレンビス(チオカルバモイルチオ亜鉛) (N,N'-ethylenebis(thiocarbamoylthiozinc) bis(N,N-dimethyldithiocarbamate)) (別名ポリカーバメート) (Polycarbamate)
製品コード20B0464
会社名○○○○株式会社
住所東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号03-1234-5678
緊急時の電話番号03-1234-5678
FAX番号03-1234-5678
メールアドレス    
推奨用途及び使用上の制限殺虫剤、ジチオカーバメート系殺菌剤
 

2.危険有害性の要約
GHS分類
分類実施日2006/12/18 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)、GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)を使用
物理化学的危険性火薬類 分類対象外
 可燃性・引火性ガス 分類対象外
 可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
 支燃性・酸化性ガス類 分類対象外
 高圧ガス 分類対象外
 引火性液体 分類対象外
 可燃性固体 分類できない
 自己反応性化学品 分類対象外
 自然発火性液体 分類対象外
 自然発火性固体 分類できない
 自己発熱性化学品 分類できない
 水反応可燃性化学品 区分外
 酸化性液体 分類対象外
 酸化性固体 分類対象外
 有機過酸化物 分類対象外
 金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性急性毒性(経口) 区分4
 急性毒性(経皮) 区分外
 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
 急性毒性(吸入:粉じん) 区分2
 急性毒性(吸入:ミスト) 分類対象外
 皮膚腐食性・刺激性 区分外
 眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分1
 呼吸器感作性 分類できない
 皮膚感作性 区分外
 生殖細胞変異原性 区分外
 発がん性 区分外
 生殖毒性 区分外
 特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 区分2(中枢神経系 )
 特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 区分3(気道刺激性 )
 特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 分類できない
 吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性水生環境急性有害性 区分1
 水生環境慢性有害性 区分1
ラベル要素
絵表示又はシンボル腐食性環境健康有害性どくろ
注意喚起語危険
危険有害性情報飲み込むと有害
 吸入すると生命に危険
 重篤な眼の損傷
 中枢神経系の障害のおそれ
 呼吸器への刺激のおそれ
 水生生物に非常に強い毒性
 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性
注意書き
 【安全対策】
 この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
 適切な保護眼鏡、保護面を着用すること。
 適切な呼吸用保護具を着用すること。
 環境への放出を避けること。
 粉じん、ヒューム、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
 【応急措置】
 飲み込んだ場合、口をすすぐこと。
 飲み込んだ場合:気分が悪い時は医師に連絡すること。
 ばく露した時、又は気分が悪い時は、医師に連絡すること。
 吸入した場合、被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
 吸入した場合、直ちに医師に連絡すること。
 眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
 眼に入った場合、直ちに医師に連絡すること。
 漏出物は回収すること。
 【保管】
 施錠して保管すること。
 容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
 【廃棄】
 内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報
 

3.組成及び成分情報
化学物質
化学名又は一般名ビス(N,N‐ジメチルジチオカルバミン酸)N,N’‐エチレンビス(チオカルバモイルチオ亜鉛)
別名ビスジメチルジチオカルバモイル-エチレンビスジチオカルバミン酸亜鉛 (Bis(dimethyldithiocarbamoyl-ethylenebis dithiocarbamate zinc)、 ビス(ジメチルカルバモジチオアト‐S,S’)(μ‐{[エチレンビス(カルバモジチオアト)](2‐)}二亜鉛) (Bis(dimethylcarbamojithioate-S,S')(mu-{[ethylenebis(carbamodithioate)](2-)}dizinc)、μ‐(N,N’‐エチレンジカルバモジチオアト‐1κ(2)S:2κ(2)S)ビス[(N,N‐ジメチルカルバモジチオアト‐κ(2)S)亜鉛(II)] mu-(N,N'-Etylenedicarbamodithioato-1kappa(2)S:2kappa(2)S)bis[(N,N-dimethylcarbamodithioato-kappa(2)S)zinc(II)]
分子式(分子量)C10H18N4S8Zn2 (581.58)
化学特性(示性式又は構造式) 示性式又は構造式:20B0464

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CAS番号:64440-88-6
官報公示整理番号(化審法・安衛法)化審法:(2)-1848
安衛法:2-(5)-28
分類に寄与する不純物及び安定化添加物データなし
濃度又は濃度範囲100%
 

4.応急措置
吸入した場合被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
 直ちに医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合水と石鹸で洗うこと。
 皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。
目に入った場合水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
 直ちに医師に連絡すること。
飲み込んだ場合口をすすぐこと。
 気分が悪い時は、医師に連絡すること。
予想される急性症状及び遅発性症状データなし
最も重要な兆候及び症状データなし
応急措置をする者の保護データなし
医師に対する特別注意事項データなし
 

5.火災時の措置
消火剤水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類
使ってはならない消火剤棒状放水
特有の危険有害性火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガスを発生するおそれがある。
 摩擦、熱、火花及び火炎で発火するおそれがある。
 激しく加熱すると燃焼する。
特有の消火方法危険でなければ火災区域から容器を移動する。
 消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。
 

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具および緊急措置漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
 直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
 関係者以外の立入りを禁止する。
 作業者は適切な保護具(『8.ばく露防止措置及び保護措置』の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。
 立ち入る前に、密閉された場所を換気する。
環境に対する注意事項環境中に放出してはならない。
回収・中和漏洩物を掃き集めて密閉できる空容器に回収し、後で廃棄処理する。
封じ込め及び浄化方法・機材水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
 水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
二次災害の防止策すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
 プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。
 

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 飲み込みを避けること。
 眼に入れないこと。
 環境への放出を避けること。
 粉じん、ヒューム、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
接触回避データなし
保管
技術的対策特別に技術的対策は必要としない。
混触危険物質データなし
保管条件熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。−禁煙。
 酸化剤から離して保管する。
 冷所、換気の良い場所で保管すること。
 容器を密閉して保管すること。
 施錠して保管すること。
容器包装材料データなし
 

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度未設定
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標)
日本産衛学会(2007年版)未設定
ACGIH(2007年版)未設定
設備対策この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
 空気中の濃度を制御するには、一般適正換気で十分である。
保護具
呼吸器の保護具適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具適切な保護衣を着用すること。
衛生対策この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
 取扱い後はよく手を洗うこと。
 

9.物理的及び化学的性質
物理的状態
形状固体
データなし
臭いデータなし
pHデータなし
融点・凝固点データなし
沸点、初留点及び沸騰範囲データなし
引火点データなし
自然発火温度データなし
燃焼性(固体、ガス)データなし
爆発範囲データなし
蒸気圧データなし
蒸気密度データなし
蒸発速度(酢酸ブチル=1)データなし
比重(密度)データなし
溶解度水 : 5.05mg/L 農薬登録申請資料
オクタノール・水分配係数データなし
分解温度データなし
粘度データなし
粉じん爆発下限濃度データなし
最小発火エネルギーデータなし
体積抵抗率(導電率)データなし
 

10.安定性及び反応性
安定性法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる
危険有害反応可能性データなし
避けるべき条件データなし
混触危険物質データなし
危険有害な分解生成物データなし
 

11.有害性情報
急性毒性 
経口ラットを用いた経口投与試験でのLD50=1761mg/kg(農薬登録申請資料(1993))に基づき、区分4とした。
経皮ラットを用いた経皮投与試験でのLD50>2,000mg/kgであり、死亡例がないことから(農薬登録申請資料(1993))区分外とした。
吸入吸入(ガス):GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は考えられず、分類対象外とした。
 吸入(蒸気):データなし
 吸入(粉じん):ラットを用いた吸入ばく露試験でのLC50=0.104mg/L(4時間換算)(農薬登録申請資料(1986))に基づき、区分2とした。
皮膚腐食性・刺激性ウサギでの皮膚刺激性試験において、Draize scoreが1.3程度の軽度の刺激性は見られたが、7日以内に回復している(農薬登録申請資料(1986))ことから、区分外とした。
眼に対する重篤な損傷・刺激性ウサギでの眼刺激性試験において、7日間の観察期間に回復しない強度の刺激性が見られた(農薬登録申請資料(1986))ことから、区分1とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性呼吸器感作性:データなし 
皮膚感作性:モルモットを用いたMaximization法での感作性試験で陰性であった(農薬登録申請資料(1986))ことから、区分外とした。
生殖細胞変異原性in vitro復帰変異試験では陽性(農薬登録申請資料(1993))であったが、in vitro染色体異常試験で陰性(農薬登録申請資料(1986))、ラット骨髄細胞でのin vivo小核試験で陰性(農薬登録申請資料(1996))であることから、区分外とした。
発がん性ラット及びマウスを用いた発がん性試験において、試験物質の投与に関連した腫瘍の発生がなかった(農薬登録申請資料(1986))こと及びIARC (1987) で3に分類されていることから、区分外とした。
生殖毒性ラットを用いた繁殖性試験、ラットおよびウサギでの催奇形性試験において、繁殖性や仔動物への影響がない(農薬登録申請資料(1988、1993))ことから、区分外とした。
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)マウスを用いた経口試験より、区分2の用量で軟便、自発運動抑制、うずくまりがみられ、ラットを用いた吸入試験より、区分1の用量で異常な呼吸音、流涙、不活発がみられている。これらの症状より、中枢神経抑制作用と気道に対する刺激性を有すると考え、区分2(中枢神経系)、区分3(気道刺激性)と分類した。
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)血液系への影響がみられているが、区分2のガイダンス値の用量の1.5倍であるため、ここでは分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性データなし
 

12.環境影響情報
水生環境急性有害性魚類(コイ)の96時間LC50=0.91mg/L(農薬登録申請資料、2003)から、区分1とした。
水生環境慢性有害性急性毒性が区分1、急速分解性および生物蓄積性が不明であるため、区分1とした。
 

13.廃棄上の注意
残余廃棄物廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
 廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
汚染容器及び包装容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
 

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報該当しない
航空規制情報該当しない
UNNo.該当しない
国内規制
陸上規制情報該当しない
海上規制情報該当しない
航空規制情報該当しない
 
特別安全対策移送時にイエローカードの保持が必要。
 食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
 重量物を上積みしない。
 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
 

15.適用法令
化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1条別表第1)(政令番号:1-250)
 

16.その他の情報
参考文献各データ毎に記載した。