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安全データシート
ジニトロベンゼン
作成日2003年1月22日
改定日2006年10月15日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: ジニトロベンゼン
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急時の電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: 有機合成及び染料の原料

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 分類対象外
可燃性固体 分類できない
自己反応性化学品 分類できない
自然発火性液体 分類対象外
自然発火性固体 区分外
自己発熱性化学品 分類できない
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 区分外
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
人健康有害性 急性毒性(経口) 区分2
急性毒性(経皮) 分類できない
急性毒性(吸入:気体) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん) 分類できない
急性毒性(吸入:ミスト) 分類対象外
皮膚腐食性・刺激性 区分3
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2B
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 分類できない
発がん性 分類できない
生殖毒性 区分2
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露)
区分1(血液)
区分3(気道刺激性)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露)
区分1(神経系、肝臓、血液)
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境有害性 水生環境急性有害性 区分3
水生環境慢性有害性 区分3
GHSラベル要素
絵表示又はシンボル: どくろ 健康有害性
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 飲み込むと生命に危険(経口)
軽度の皮膚刺激
眼刺激
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
血液の障害
呼吸器への刺激のおそれ
長期又は反復ばく露による神経系、肝臓、血液の障害
水生生物に有害
長期的影響により水生生物に有害
注意書き: 【安全対策】
使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
必要に応じて個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。
粉じん、ヒュームを吸入しないこと。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
環境への放出を避けること。
【応急措置】
取り扱い後はよく手を洗うこと。
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。
吸入した場合、被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
飲み込んだ場合、直ちに医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合、皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを求めること。
眼に入った場合、眼の刺激が持続する場合は医師の診断、手当てを受けること。
ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
【保管】
施錠して保管すること。
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
【廃棄】
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報:

3.組成、成分情報
化学物質
化学名又は一般名: ジニトロベンゼン(Dinitrobenzene)
化学式: C6H4N2O4
化学特性(化学式又は構造式): 化学式又は構造式
CAS番号: 25154-54-5
官報公示整理番号
(化審法・安衛法):
(3)-445
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 混合異性体
濃度又は濃度範囲: 情報なし

4.応急措置
吸入した場合: 被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
皮膚に付着した場合: 皮膚を速やかに洗浄すること。
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
目に入った場合: 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
飲み込んだ場合: 直ちに医師に連絡すること。
口をすすぐこと。
医師の手当、診断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
予想される急性症状及び遅発性症状: 吸入した場合 :紫色(チアノーゼ)の唇や爪、紫色(チアノーゼ)の皮膚、口内の灼熱感、 のどの乾燥感、口渇、めまい、頭痛、息苦しさ、脱力感、視力障害。
皮膚に触れた場合:吸収される可能性あり。(「吸入した場合」参照)。
眼に入った場合:発赤、痛み。
飲み込んだ場合:腹痛、紫色(チアノーゼ)の皮膚、下痢、めまい,頭痛、息苦しさ、吐き気、嘔吐。
最も重要な兆候及び症状:

5.火災時の措置
消火剤: 小火災:粉末消火剤、二酸化炭素、散水
大火災:散水、噴霧水、通常の泡消火剤
使ってはならない消火剤: 棒状注水
特有の危険有害性: 火災によって刺激性、腐食性又は毒性のガスを発生するおそれがある。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
特有の消火方法: 危険でなければ火災区域から容器を移動する。
容器内に水を入れてはいけない。
消火活動は、有効に行える最も遠い距離から、無人ホース保持具やモニター付きノズルを用いて消火する。
大火災の場合、無人ホース保持具やモニター付きノズルを用いて消火する。これが不可能な場合には、その場所から避難し、燃焼させておく。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。
風上に留まる。
低地から離れる。
漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。
密閉された場所に立入る前に換気する。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や吸入を避ける。
環境に対する注意事項: 環境中に放出してはならない。
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
回収、中和: 乾燥した土、砂あるいは不燃性物質で吸収し、あるいは覆って容器に移す。
漏洩物を掃き集めて空容器に回収する。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
容器内に水を入れてはいけない。
プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。
床面に残るとすべる危険性があるため、こまめに処理する。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項: 使用前に使用説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
空気中の濃度をばく露限度以下に保つために排気用の換気を行うこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
環境への放出を避けること。
接触回避: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策: 保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
混触危険物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管条件: 酸化剤から離して保管する。
施錠して保管すること。
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
容器包装材料: 国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 設定されていない。
許容濃度(ばく露限界値、生物学的
ばく露指標):
日本産業衛生学会(2006年版) 0.15ppm 1mg/m3 すべての異性体混合物
ACGIH (2006年版) TLV-TWA 0.15ppm Skin すべての異性体混合物
設備対策: この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
高熱工程で粉じん、ヒューム、ミスト、ガスが発生するときは、空気汚染物質を管理濃度・許容濃度以下に保つために換気装置を設置する。
保護具
呼吸器の保護具: 必要に応じて適切な呼吸器保護具を使用すること。
手の保護具: 必要に応じて適切な保護手袋を使用すること。
眼の保護具: 適切な眼の保護具を着用すること。
保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
皮膚及び身体の保護具: 必要に応じて適切な保護衣、保護面を使用すること。
衛生対策: この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 白色−淡黄色結晶 1)
臭い: データなし
pH: 中性(懸濁水) 2)
融点・凝固点: 89-174℃(融点) 3)
沸点、初留点及び沸騰範囲: 約300℃(沸点) 1)
引火点: 150℃ (密閉式) 1)
爆発範囲: データなし
蒸気圧: 0.1 kPa (20℃) 1)
蒸気密度(空気 = 1): 5.8 (20℃) 4)
比重(密度): 1.6 g/cm3 1)
溶解度: 溶けにくい 1)
オクタノール/水分配係数: log Pow = 1.46-1.58 1)
自然発火温度: 470℃ 1)
分解温度: データなし
臭いのしきい(閾)値 データなし
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): 該当しない
燃焼性(固体、ガス):  データなし
粘度: 該当しない

10.安定性及び反応性
安定性: 常の条件では安定である。空気がなくても密閉した状態で加熱すると爆発することがある。加熱すると分解し、有毒なガスやヒューム(一酸化炭素、窒素酸化物)を発生する。
危険有害反応可能性: 金属粉末、強酸化剤、強塩基、還元剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。 硝酸との混合物は爆発性が高い。
避けるべき条件: 加熱。粉じんの発生。裸火禁止、火花禁止、禁煙。
混触危険物質: 金属粉末、強酸化剤、強塩基、還元剤、硝酸との接触。
危険有害な分解生成物: 加熱、燃焼した時、有毒なガスやヒューム(一酸化炭素、窒素酸化物)を発生する。

11.有害性情報
急性毒性: 経口:ジニトロベンゼンのラット、LD50 :5-60mg/kgの報告 5) があり、区分2とした。
飲み込むと生命に危険(経口)
経皮:データなし
吸入(蒸気):データなし(蒸気圧が低く吸入ばく露はミスト又は粉じんとなる)
吸入(粉じん):データなし
皮膚腐食性・刺激性: ウサギの試験でわずかな刺激がある 2) 、ヒトに皮膚刺激性 3) の記載より区分3とした。
軽度の皮膚刺激
眼に対する重篤な損傷・刺激性: ウサギの試験で軽度 2) 、ヒトへのばく露で眼を刺激する 6) の記載より区分2Bとした。
眼刺激
呼吸器感作性又は皮膚感作性: いずれも情報がなく分類できない。
生殖細胞変異原性: 混合物のデータはない。異性体について、in vitro で陽性のデータ 2) , 7) はあるが、in vivo のデータはないため分類できないとした。
発がん性: 情報がなく、IARC等の評価機関の報告も無いため分類できない。
生殖毒性: 8週間の飲水投与によって精巣の萎縮、それに伴う精子の減少が認められた 7) 、主な影響は精巣毒性、生殖への影響であるとの記載 8) より区分2とした。
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露):
ばく露(経皮ばく露も含む)するとメトヘモグロビン血症を起こし、頭痛、チアノーゼ、脱力、錯乱、動悸、吐き気、嘔吐、昏睡等を伴うとの記載 1) , 3) , 5) より区分1(血液)に、気道を刺激するとの記載 3) , 6) より区分3(気道刺激性)に分類した。
血液の障害
呼吸器への刺激のおそれ
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露):
反復ばく露により肝臓障害、貧血、メトヘモグロビン血症を生じるとの記載 1) , 3) , 5) より区分1(肝臓、血液)に、神経系に影響を与え視力障害を生じる 1) , 5) 、及び末梢神経の障害による手足等の感覚異常を生じるとの記載 3) より区分1(神経系)に分類した。
吸引性呼吸器有害性: データなし

12.環境影響情報
水生環境急性有害性 魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50 =12.7mg/L 2) から、区分3とした。
水生生物に有害
水生環境慢性有害性 急性毒性が区分3、生物蓄積性が低いものの(BCF=37.4 9) )、急速分解性がない(BODによる分解度:0% 9) )ことから、区分3とした。
長期的影響により水生生物に有害

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を依託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装: 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 IMOの規定に従う。
UN No.: 3443
Proper Shipping Name: DINITROBENZENES, SOLID
Class: 6.1
Packing Group: II
Marine Pollutant: Not applicable
航空規制情報 ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.: 3443
Proper Shipping Name: Dinitrobenzenes, solid
Class: 6.1
Packing Group: II
国内規制
陸上規制情報 非該当
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
国連番号: 3443
品名: ジニトロベンゼン(固体)
クラス: 6.1
容器等級: II
海洋汚染物質: 非該当
航空規制情報 航空法の規定に従う。
国連番号: 3443
品名: ジニトロベンゼン(固体)
クラス: 6.1
等級: II
特別の安全対策 輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
重量物を上積みしない。

15.適用法令
労働安全衛生法: 名称等を表示すべき危険有害物(法第57条、施行令第18条別表第9)
名称等を通知すべき危険有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)
リスクアセスメントを実施すべき危険有害物(法第57条の3)
労働安全衛生法: 危険物・爆発性の物
(施行令別表第1第1号)
船舶安全法: 危規則第2,3条危険物告示別表第1毒物類
航空法 : 施行規則第194条危険物告示別表第1毒物類・毒物
労働基準法: 疾病化学物質
(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号)

16.その他の情報
参考文献
1) ICSC (J) (2001)
2) IUCLID (2000)
3) HSDB (2005)
4) ホンメル (1991)
5) ACGIH (2001)
6) ICSC (J) (2002)
7) IRIS (2006)
8) PATTY (5th, 2001)
9) 既存化学物質安全性点検データ
災害事例
情報なし