安全データシート
イソシアン酸メチル
作成日2002年11月26日
改定日2006年 2月15日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: イソシアン酸メチル
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急連絡電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: 殺菌剤、防かび剤、防汚剤 殺虫剤、防虫剤

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性: 火薬類 分類対象外
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分2
可燃性固体 分類対象外
自己反応性化学品 区分外
自然発火性液体 区分外
自然発火性固体 分類対象外
自己発熱性化学品 分類できない
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類対象外
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性: 急性毒性(経口) 区分3
急性毒性(経皮) 区分1
急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 区分1
急性毒性(吸入:粉じん) 分類対象外(粉じん)
急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない(ミスト)
皮膚腐食性・刺激性 区分2
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分1
呼吸器感作性 区分1
皮膚感作性 区分1
生殖細胞変異原性 区分2
発がん性 分類できない
生殖毒性 区分2
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露)
区分1 (呼吸器系)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露)
分類できない
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性: 水生環境急性有害性 分類できない
水生環境慢性有害性 分類できない
ラベル要素
絵表示又はシンボル: 炎 どくろ 腐食性 健康有害性
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 引火性の高い液体及び蒸気
飲み込むと有毒(経口)
皮膚に接触すると生命に危険(経皮)
吸入すると生命に危険(蒸気)
皮膚刺激
重篤な眼の損傷
吸入するとアレルギー、喘息又は呼吸困難を起こすおそれ
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
遺伝性疾患のおそれの疑い
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
呼吸器系の障害
注意書き: 【安全対策】
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。-禁煙。
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。静電気放電や火花による引火を防止すること。
換気が十分でない場合には呼吸用保護具を着用すること。
個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。
呼吸用保護具を着用すること。
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
眼、皮膚又は衣類に付けないこと。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
汚染された作業衣を作業場から出さないこと。
【応急措置】
火災の場合には適切な消火方法をとること。
吸入した場合、空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。
衣類にかかった場合、直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと、取り除くこと。
汚染された保護衣を再使用する場合には洗濯すること。
ばく露又はその懸念がある場合、医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合:直ちに医師の診断、手当てを受けること。口をすすぐこと。
眼に入った場合、直ちに医師の診断、手当てを受けること。
吸入した場合、直ちに医師の診断、手当てを受けること。
呼吸に関する症状が出た場合には、医師の診断、手当てを受けること。
皮膚に付着した場合、直ちに医師の診断、手当てを受けること。
皮膚刺激又は発疹がおきた場合は、医師の診断、手当てを受けること。
【保管】
容器を密閉して涼しく換気の良いところで施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国・地域情報:

3.組成、成分情報
化学物質
化学名又は一般名: イソシアン酸メチル(Methyl Isocyanate)
別名: Isocyanic acid methyl ester
Methane isocyanato
化学式: C2H3NO
化学特性(化学式又は構造式): 化学式又は構造式
CAS番号: 624-83-9
官報公示整理番号
(化審法・安衛法):
2-(7)-18(安衛法)
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報なし
濃度又は濃度範囲: 情報なし

4.応急措置
吸入した場合: 被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
直ちに医師に連絡すること。
皮膚に付着した場合: 直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、又は取り去ること。
皮膚を速やかに洗浄すること。
皮膚を流水又はシャワーで洗うこと。
多量の水と石鹸で洗うこと。
直ちに医師に連絡すること。
汚染された衣類を再使用する前に洗濯すること。
目に入った場合: 水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
直ちに医師に連絡すること。
飲み込んだ場合: 口をすすぐこと。
直ちに医師に連絡すること。
予想される急性症状及び遅発性症状: 吸入: 咽頭痛、咳、息切れ、息苦しさ、喉頭炎、胸痛、流涙、めまい、嘔吐、意識喪失。
経口摂取: 腐食性、咽頭痛、嘔吐、胃痙攣、腹痛。
皮膚に触れた場合: 腐食性、吸収される可能性あり。発赤、痛み、皮膚熱傷。
液体に触れた場合:凍傷。
眼に入った場合: 腐食性、発赤、痛み、眼のかすみ、視力喪失。
最も重要な兆候及び症状:

5.火災時の措置
消火剤: 小火災:二酸化炭素、粉末消火剤、散水、耐アルコール性泡消火剤
大火災:散水、噴霧水、耐アルコール性泡消火剤
使ってはならない消火剤: 棒状注水
特有の危険有害性: 極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
火災によって刺激性、毒性又は腐食性のガスを発生するおそれがある。
引火性の高い液体及び蒸気
特有の消火方法: 散水によって逆に火災が広がるおそれがある場合には、上記に示す消火剤のうち、散水以外の適切な消火剤を利用すること。
引火点が極めて低い:消火の効果がないおそれがある場合は散水する。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
風上に留まる。
低地から離れる。
密閉された場所に入る前に換気する。
環境に対する注意事項: 河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
回収、中和: 少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。
少量の場合、吸収したものを集めるとき、清潔な帯電防止工具を用いる。
大量の場合、盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いて回収する。
大量の場合、散水は、蒸気濃度を低下させる。しかし、密閉された場所では燃焼を抑えることが出来ないおそれがある。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。
蒸気抑制泡は蒸発濃度を低下させるために用いる。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気・全体換気を行う。
安全取扱い注意事項: 周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。
容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの取扱いをしてはならない。
使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
眼、皮膚又は衣類に付けないこと。
ヒュームを吸入しないこと。
ミストを吸入しないこと。
蒸気を吸入しないこと。
スプレーを吸入しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
接触回避: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策: 保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。
保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。
保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。
保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
混触危険物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管条件: 熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。-禁煙。
冷所、換気の良い場所で保管すること。
酸化剤から離して保管する。
容器は直射日光や火気を避けること。
容器を密閉して保管すること。
施錠して保管すること。
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
容器包装材料: 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 設定されていない
許容濃度(ばく露限界値、生物学的
ばく露指標):
日本産業衛生学会(2005年版) 設定されていない
ACGIH (2005年版) TLV-TWA 0.02ppm Skin  
設備対策: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
防爆の電気・換気・照明機器を使用すること。
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
完全密閉系及び完全密閉装置でのみ取り扱うこと
空気中の濃度をばく露限度以下に保つために排気用の換気を行なうこと。
気中濃度を推奨された管理濃度以下に保つために、工程の密閉化、局所排気その他の設備対策を使用する。
密閉された装置、局所排気装置又は管理濃度以下に保つためのその他の設備を使用しなければ取扱ってはならない。
保護具
呼吸器の保護具: 呼吸用保護具を着用すること。
ばく露の可能性のあるときは、送気マスク、空気呼吸器、又は酸素呼吸器を着用する。
手の保護具: 適切な保護手袋を着用すること。
二トリルゴム及び塩ビは適切な保護材料ではない。ネオプレンが推奨される。
飛沫を浴びる可能性のある時は、全身の化学用保護衣(耐酸スーツ等)を着用する。
眼の保護具: 眼の保護具を着用すること。
化学飛沫用のゴーグル及び適切な顔面保護具を着用すること。
安全眼鏡を着用すること。撥ね飛び又は噴霧によって眼及び顔面接触が起こりうる時は、包括的な化学スプラッシュゴーグル、及び顔面シールドを着用すること。
皮膚及び身体の保護具: 顔面用の保護具を着用すること。
しぶきの可能性がある場合は、全面耐薬品性防護服(例えば、酸スーツ)及びブーツが必要である。
衛生対策: この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 揮発性、無色の液体 1)
臭い: 刺激臭 1)
pH:
融点・凝固点: -80℃(融点) 1)
沸点、初留点及び沸騰範囲: 43-45℃(沸点) 38)
引火点: -7℃(密閉式) 1)
爆発範囲: 下限  5.3vol%、上限  26vol% 1)
蒸気圧: 54 kPa (20℃) 1)
蒸気密度(空気 = 1): 1.42 4)
比重(密度): 0.96 1)
溶解度: 10 g/100mL (15℃) 4)
オクタノール/水分配係数: log Pow = 0.79 (推定値) 16)
自然発火温度: 535℃ 38)
分解温度: データなし
臭いのしきい(閾)値: データなし
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): データなし
燃焼性(固体、ガス):  該当しない
粘度: データなし

10.安定性及び反応性
安定性: 加熱や水又は触媒の影響により重合することがある。
加熱したり、水又は触媒と接触すると火災と爆発の危険性。
危険有害反応可能性: 水と反応する。
強酸化剤と反応。
水、酸、アルコール類、塩基、アミン類、鉄、鋼、亜鉛、スズ、銅(又はこれらの金属塩)と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
避けるべき条件: 加熱。水。
混触危険物質: ある形質のプラスチック、ゴム及び被覆材を侵す。
危険有害な分解生成物: 加熱すると分解し、有毒ガス(シアン化水素、窒素酸化物、一酸化炭素)を生成。

11.有害性情報
急性毒性: 経口 ラット LD50 71mg/kg 7)
飲み込むと有毒(区分3)
経皮 ウサギ LD50 0.21mg/kg 7)
皮膚に接触すると生命に危険(区分1)
吸入(蒸気) ラット LC50 7.47ppm/4H 7)
吸入すると生命に危険(区分1)
吸入(ミスト) 情報なし
皮膚腐食性・刺激性: ウサギを用いた ドレイズ試験の結果、Moderate と評価されている。 9)
ヒトにおいて刺激あるいは損傷を起こすことが報告されている。 7)
皮膚刺激(区分2)
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: ウサギを用いた ドレイズ試験の結果、Severe と評価されている。 9)
ヒトにおいて非可逆的損傷 が報告されている。 7)
重篤な眼の損傷(区分1)
呼吸器感作性: ヒトで急性症状として喘息を引き起こすことが報告されている。 7)
EU Risk Phrases(R42)及び他の報告で呼吸器感作性が指摘されている。 38) , 48)
吸入するとアレルギー、喘息又は呼吸困難を起こすおそれ(区分1)
皮膚感作性: モルモットの皮内感作試験で免疫反応を示すという報告がある。 7)
EU Risk Phrases(R43)及び他の報告で呼吸器感作性(R43)が指摘されている。 1) , 48)
アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ(区分1)
生殖細胞変異原性: ばく露されたヒトの末梢血リンパ球 ( in vivo の体細胞データ) で染色体異常の発生頻度が高かったという疫学調査の報告がある。 4)
遺伝性疾患のおそれの疑い(区分2)
発がん性: ラット及びマウスの雌雄において、ラットの雄のみで、副腎に褐色細胞腫、膵臓に腺種の僅かな増加が報告されている 4)
生殖毒性: ラット、マウスの妊娠後にばく露した試験で、胎仔の死亡、吸収胚の増加が報告されている。 9)
反復又は長期の接触により、ヒトで生殖・発生毒性を引き起こすという記載がある。 1)
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い(区分2)
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露):
ヒトで肺水腫や、呼吸困難、又は呼吸窮迫症候群などの報告がある。 4) , 7)
過剰ばく露の症状は、眼の催涙、喉の灼熱感、咳、胸の不快感及びチアノーゼ(血液中の酸素欠乏による耳たぶ、唇、及び爪の青変)等である。
ヒトでの鼻又は喉への刺激性が報告されている。 7)
呼吸器系の障害(区分1)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露):
情報なし
吸引性呼吸器有害性: データなし

12.環境影響情報
水生環境急性有害性: データ不足のため分類できない
水生環境慢性有害性: データ不足のため分類できない

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を依託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装: 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
スプレー缶を廃棄する場合は、自治体により廃棄方法が異なるので該当する自治体の規定に従うこと。

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 IMOの規定に従う。
UN No.: 2480
Proper Shipping Name: METHYL ISOCYANATE
Class: 6.1
Sub Risk: 3
Packing Group: I
Marine Pollutant: Not applicable
航空規制情報 forbidden
国内規制
陸上規制情報 消防法の規定に従う。
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
国連番号: 2480
品名: イソシアン酸メチル又はその溶液
クラス: 6.1
副次危険: 3
容器等級: I
海洋汚染物質: 非該当
航空規制情報 輸送禁止
特別の安全対策 危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
危険物の運搬中危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
移送時にイエローカードの保持が必要。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
重量物を上積みしない。

15.適用法令
労働安全衛生法: 名称等を通知すべき有害物
(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)
(政令番号 第41号)
  危険物・引火性の物
(施行令別表第1第4号)
消防法: 第4類引火性液体、第一石油類非水溶性液体
(法第2条第7項危険物別表第1)
船舶安全法: 毒物類・毒物
(危規則第2,3条危険物告示別表第1)

16.その他の情報
参考文献
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災害事例
情報なし