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安全データシート
ベンゾトリクロリド
作成日2003年05月06日
改定日2006年03月16日
改定日2006年03月27日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: ベンゾトリクロリド
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急連絡電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: 医薬品、紫外線吸収剤、農薬、染料

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分外
可燃性固体 分類対象外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 区分外
自然発火性固体 分類対象外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類対象外
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分4
急性毒性(経皮) 区分5
急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 区分1
急性毒性(吸入:粉じん、
ミスト)
分類できない
皮膚腐食性・刺激性 区分2
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 区分2
発がん性 区分1B
生殖毒性 区分2
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露)
区分3(麻酔作用、気道刺激性)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露)
区分1(肝臓、腎臓、甲状腺、血液、呼吸器(吸入ばく露))
吸引性呼吸器有害性 区分2
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分2
水生環境慢性有害性 区分外
ラベル要素
絵表示又はシンボル: どくろ 健康有害性
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 飲み込むと有害(経口)
皮膚に接触すると有害のおそれ(経皮)
吸入すると生命に危険(蒸気)
皮膚刺激
強い眼刺激
遺伝性疾患のおそれの疑い
発がんのおそれ
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
眠気又はめまいのおそれ
呼吸器への刺激のおそれ
長期又は反復ばく露による肝臓、腎臓、甲状腺、血液、呼吸器の障害(吸入ばく露)(区分1)
飲み込み、気道に侵入すると有害のおそれ
水生生物に有害
注意書き: 【安全対策】
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。
呼吸用保護具を着用すること。
保護眼鏡、保護面を着用すること。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
環境への放出を避けること。
【応急措置】
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
吐かせないこと。
眼に入った場合:水で数分間、注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。
皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。
汚染された保護衣を再使用する場合には洗濯すること。
ばく露又はその懸念がある場合:医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合:気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。口をすすぐこと。
飲み込んだ場合:直ちに医師の診断、手当てを受けること。
【保管】
容器を密閉して換気の良いところで施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国/地域情報

3.組成、成分情報
物質
化学名又は一般名: ベンゾトリクロリド(Benzotrichlride)
別名: ベンジリジン=トリクロリド(Benzylidene trichloride)
三塩化ベンジリジン(Trichlorobenzylidene)
三塩化メチルベンゼン(Trichloromethylbenzene)
化学式: C7H5CI3
化学特性
(化学式又は構造式):
化学式又は構造式
CAS番号: 98-07-7
官報公示整理番号
(化審法・安衛法):
(3)-87
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報なし
濃度又は濃度範囲: 情報なし

4.応急措置
吸入した場合: 新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
気分が悪い時は医師を呼ぶこと。
皮膚に付着した場合: 汚染された衣類を取り去り、再使用する前に洗濯すること。
皮膚を速やかに洗浄すること。
多量の石鹸と水で洗うこと。
皮膚刺激があれば、医師の診断、手当てを求めること。
脱いだ衣類を再使用する前に洗濯し汚染除去すること。
目に入った場合: コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。洗浄を続けること。
水で数分間、注意深く洗うこと。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合: 直ちに医師を呼ぶこと。
口をすすぐこと。
予想される急性症状及び遅発性症状 眼、皮膚の発赤、痛み、眼のかすみ、視力喪失、咳、息切れ、吐き気、嘔吐、意識喪失、化学肺炎、下痢を伴う腹痛、中枢神経系機能障害。遅発性症状:肺水腫。
最も重要な兆候及び症状:
応急措置をする者の保護: 救助者は、状況に応じて適切な保護具を着用する。
医師に対する特別注意事項: 肺水腫の症状は2時間以上経過するまで現れない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。

5.火災時の措置
消火剤: 粉末消火剤、耐アルコール性泡消火剤、二酸化炭素、砂、噴霧水
使ってはならない消火剤: 棒状注水
特有の危険有害性: 火災によって刺激性、毒性、又は腐食性のガスを発生するおそれがある。
泡消火剤と反応して腐食性/毒性のガスを発生する。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
特有の消火方法: 危険でなければ火災区域から容器を移動する。
移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
風上に留まる。
低地から離れる。
密閉された場所に入る前に換気する。
環境に対する注意事項: 河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
回収、中和: 乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。後で廃棄処理する。
吸収したものを集めるとき、清潔な帯電防止工具を用いる。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。
蒸気抑制泡は蒸発濃度を低下させるために用いる。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。
容器内に水を入れてはいけない。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の局所排気、全体換気を行なう。
安全取扱い注意事項: 火気注意。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
接触、吸入又は飲み込んではならない。
取扱い後はよく手を洗うこと。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
眼に入れないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
接触回避: 「10.安定性及び反応性」を参照。
保管
技術的対策: 保管場所は延焼のおそれのない外壁、柱、床を不燃材料で作ること。
保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。
保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。
保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
保管条件: 酸化剤から離して保管する。
炎及び熱表面から離して保管すること。
冷所、換気の良い場所で保管すること。
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
施錠して保管すること。
混触危険物質: 「10.安定性及び反応性」を参照。
容器包装材料: 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 設定されていない。
許容濃度(ばく露限界値、生物学的
ばく露指標):
日本産業衛生学会(2005年版) 設定されていない。
ACGIH(2005年版) TLV-TWA 0.1ppm C 皮膚吸収性あり
設備対策: 工程の密閉化、局所排気その他の設備対策を使用する。
高熱工程で粉じん、ヒューム、ミストが発生するときは、空気汚染物質を管理濃度以下に保つために換気装置を設置する。
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
密閉された装置、機器又は局所排気を使用しなければ取扱ってはならない。
気中濃度を推奨された管理濃度以下に保つために、工程の密閉化、局所排気その他の設備対策を使用する。
保護具
呼吸器の保護具: 適切な呼吸用保護具を着用すること。
ばく露の可能性のあるときは、送気マスク、空気呼吸器、又は酸素呼吸器を着用する。
手の保護具: 製造業者又は当局が指定する保護手袋を着用すること。
眼の保護具: 適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具: 適切な保護手袋及び眼、顔面用の保護具、化学用防護服、耐油性長靴を着用すること。
衛生対策: この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 無色-黄茶色の粘ちょう発煙性液体 9) ,14)
臭い: 刺激臭 14)
pH: データなし
融点・凝固点: -4.5℃ 11) -4.75℃ 4) -5℃ 14)
沸点、初留点及び沸騰範囲: 220.8℃(沸点) 9) 221℃(沸点) 14)
引火点: 108℃ 14) 127℃ (密閉式) 15)
爆発範囲: 下限 2.1vol%、上限 6.5vol% (160℃) 14)
蒸気圧: 20Pa (20℃) 14) 55.2Pa (0.414mmHg(25℃))
蒸気密度(空気 = 1): 6.77 (air=1) 14)
比重(密度): 1.38 14) 1.3756(20/4℃) 9)
溶解度: 0.25g/L 水 (39℃) 11)  53.0mg/L 水 (5℃) 16)
エタノール、エーテルに易溶。26) アルコール、ベンゼン、エーテル等多くの溶剤に可溶。9)
オクタノール/水分配係数: log Pow = 2.92 14)   log Pow = 3.90 (推定値) 16) log Pow = 4.1 (推定値) 25)
自然発火温度: 211℃ 14)
分解温度: データなし
臭いのしきい(閾)値: データなし
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): データなし
燃焼性(固体、ガス):  該当しない。
粘度: 2.40mPa・s (20℃) (粘性率) 11) 3.07mPa・s (10℃) (粘性率)19)

10.安定性及び反応性
安定性: 通常の取扱温度、圧力の下で安定。
酸や水との接触により分解し、塩化水素や安息香酸などのガスを生ずる。
空気に触れると、有毒で腐食性の塩化水素を発生する。
危険有害反応可能性: 強酸化剤、金属(特に鉄)、強酸、強塩基、アルカリ、アルカリ土類金属、アルコール、アミン、有機物と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。
避けるべき条件: 裸火、火花、混触危険物質との接触。
混触危険物質: 強酸化剤、金属(特に鉄)、強酸、強塩基、アルカリ、アルカリ土類金属、アルコール、アミン、有機物
危険有害な分解生成物: 安息香酸、塩化水素。

11.有害性情報
急性毒性: 経口 ラット LD50 736mg/kg 3) ,16) ,17)
経口 ラット LD50 702mg/kg 1249mg/kg 1590mg/kg 8)
経皮 ウサギ LD50 >5000mg/kg 8)
経皮 ウサギ LD50 4000mg/kg 18) ,16) ,17)
吸入 ウサギ LC50 0.53mg/L/4H 8)
吸入 ウサギ LC50 8.39mg/L/1H(4時間換算値4.2mg/L) 8) ,17)
飲み込むと有害(区分4)
皮膚に接触すると有害のおそれ(区分5)
吸入すると生命に危険(区分1)
皮膚腐食性・刺激性: ウサギの皮膚で刺激性が認められる。8) ,15)
ヒトに皮膚刺激性がある。 6) ,16)
皮膚刺激(区分2)
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: ウサギの眼に強度の刺激性が認められた、認められた変化が14日以内に回復した。 8) ,16) ヒトで眼又は粘膜刺激性の報告がある。5) ,16)
強い眼刺激(区分2A)
呼吸器感作性又は皮膚感作性: データなし
生殖細胞変異原性: 体細胞を用いる in vivo 変異原性試験であるラット骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陽性。8) ,16) ,17) 生殖細胞を用いる in vivo 遺伝子毒性試験で陽性。遺伝性疾患のおそれの疑い(区分2)
発がん性: EUはカテゴリー2(ヒトに発がん性とみなされるべき物質)。 IARCは グループ2A(恐らくヒト発がん性がある物質)。ACGIHはグループA2(ヒト発がん性が疑われる物質)。日本産業衛生学会は、グループ1(人間に対して発がん性がある物質)。NTPはグループR(合理的にヒト発がん性が予測される物質)。発がんのおそれ(区分1B)
生殖毒性: ラットの器官形成期に経口投与した催奇形性試験で、母動物に一般毒性が示されない用量で胎児に骨格奇形が認められる。ウサギでの3週間経皮投与試験で雄精巣の精細管に多核巨細胞の出現を伴う変性がみられている。8) ,16)
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い(区分2)
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露):
ラット及びマウスの吸入ばく露で中枢神経系の興奮が区分1のガイダンス値範囲の低濃度で認められた。3) ,5) ,16) ,17) ラット及びマウスの吸入ばく露で気道粘膜刺激が認められた。3) ,5) ,16) ,17)  ヒトで呼吸器及び粘膜刺激性の報告がある。5) ,16)
呼吸器への刺激のおそれ(区分3)、眠気又はめまいのおそれ(区分3)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露):
ラットを用いた混餌経口投与試験で肝臓、腎臓及び甲状腺に組織学的変化が認められた。8) ,16) ,17) ラットを用いた吸入ばく露試験で白血球減少、軽度の貧血、腎機能低下、気管支炎、肺炎又は肝臓の脂肪変化が認められた。3) ,5) ,8) ,16) ,17) これらの影響はいずれも区分1のガイダンス値範囲のばく露で認められている。
長期又は反復ばく露による肝臓、腎臓、甲状腺、血液、呼吸器の障害(吸入ばく露)(区分1)
吸引性呼吸器有害性: 液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある。14)
飲み込み、気道に侵入すると有害のおそれ(区分2)

12.環境影響情報
生態毒性  
甲殻類 オオミジンコ EC50 50mg/L/24H 27)
  水生生物に有害(区分3)
残留性・分解性 易分解性と判断される物質である。27)
生体蓄積性 高濃縮性でないと判断される物質である。 log Pow = 3.90 (推定値)16)

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。
燃焼法 アフターバーナ及びスクラバ付き焼却炉の中で焼却する。
活性汚泥法 低濃度の廃水は活性汚泥処理設備で処理する。
汚染容器及び包装: 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 IMOの規定に従う。
UN No.: 2226
Proper Shipping Name: BENZOTRICHLORIDE
Class: 8
Sub Risk:
Packing Group: II
Marine Pollutant:
航空規制情報 ICAO・IATAの規定に従う。
UN No.: 2226
Proper Shipping Name: Benzotrichloride
Class: 8
Sub Risk:
Packing Group: II
国内規制
陸上規制情報 消防法の規定に従う。
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
国連番号: 2226
品名: 三塩化ベンジリジン
クラス: 8
副次危険
容器等級: II
海洋汚染物質: 非該当
航空規制情報 航空法の規定に従う。
国連番号: 2226
品名: 三塩化ベンジリジン
クラス: 8
副次危険
容器等級: II
特別の安全対策 消防法の規定に従う。
危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
危険物の運搬中、危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
移送時にイエローカードの保持が必要。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
重量物を上積みしない。

15.適用法令
労働安全衛生法: 特定化学物質第1類物質
(製造許可物質)
(特定化学物質障害予防規則第2条1項第1号)
名称等を表示すべき有害物
(施行令第18条)
名称等を通知すべき有害物
(表示)(法第57条の2、第56条第1項のもの)
(政令番号 特1-7号)
化学物質排出把握管理促進法
(PRTR法)
第1種指定化学物質特定第1種指定化学物質
(法第2条第2項、施行令第1条別表第1、施行令第4条)
(政令番号第295号)
消防法: 第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体
(法第2条第7項危険物別表第1)
船舶安全法: 毒物類・毒物
(危規則第2,3条危険物告示別表第1)
航空法 : 毒物類・毒物
(施行規則第194条危険物告示別表第1)

16.その他の情報
参考文献
1) NIOSH : Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (2003)
2) 後藤稠 他編:産業中毒便覧、医歯薬出版(株)p 1128-1129 (1977)
3) ACGIH : Documentation of Threshold Limit Values (7th, 2001) (2004)
4) ホンメル (1991) Card No.159
5) IARC Monographs Supp 7 (1987)
6) 溶剤ポケットブック (1994)
7) Patty's Industrial Hygiene and Toxicology (4th, 1994)
8) SIDS (1999)
9) Merck (Access on Jul 2005)
10) NFPA (12th, 1997)
11) Ullmanns (E) (5th, 1995)   
12) Sax (8th, 1992)
13) SRC (Access on Dec 2005)
14) ICSC (J) (1989)
15) HSDB (Access on Jun 2005)
16) Howard (1997)
18) DFGOT (2003)
19) Lange (14th, 1992)
20) Lide (85th, 2004-2005)
21) GHS分類結果 (住化技術情報センター)
22) 日化協「緊急時応急措置指針、容器イエローカード(ラベル方式)」
23) 日化協「化学物質法規制検索システム」(CD-ROM) (2005)
24) 日本ケミカルデータベース(株)「化学品総合データベース」 (2005)
25) Verschueren (4th, 2001)
26) 有機化合物辞典 (1985)
27) CERIハザードデータ集 (2002)
災害事例
情報なし