労働省においては、安全衛生行政を効果的に推進するため、かねてより労働災害についての分析、検討
を行い、これらの災害発生要因をはじめ、種々の問題点を把握し、資料とし活用しているところである。
その一環として、災害発生要因を詳細かつ多角的に検討し、労働災害の防止対策に資するため、昭和44
年に製造業、45年に建設業、46年に陸上貨物運送業、港湾荷役業、林業について、発生した災害の労働者
死傷病報告を一定の方法で分析し、統計的に処理し、以来上記主要業種について一定期間ごとに同様の分
析検討を行っている。
今回は平成2年中に発生した建設業の休業4日以上の死傷者全数について平均1/4の抽出率で抽出し、そ
の災害について災害原因を中心に分析し電算機による集計を実施した。結果はそれぞれ第1表〜第17表の
通りである。
それぞれの分析結果については、抽出調査数に対し、抽出率に応じて母資料に復元した数値であるので、
ごく小さな数値にとらわれることなく、主として数値の分布状態をみるなど大数観察に重点をおいていた
だきたい。
参考資料
以下より選択すると、各々の表が表示されます。
第1表 工事の種類別・事業場の規模別死傷者数、請負別死傷者数
第2表 被災者の経験別・年齢別死傷者数
第3表 被災者の職種別・年齢別死傷者数
第4表 作業の種類別・主な事故の型別死傷者数
第5表 工事の種類別・作業の種類別死傷者数
第6表 作業の種類別死傷者数(建設業における共通作業)
第7表 事故の型別死傷者数
第8表 起因物別死傷者数
第9表 不安全な状態別死傷者数
第10表 不安全な行動別・年齢別死傷者数
第11表 事故の型別・起因物別死傷者数
第12表 道路建設工事における主な事故の型別・主な起因物別死傷者数
第13表 鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋建築工事における主な事故の型別・主な起因物別死傷者数
第14表 木造家屋建築工事における主な事故の型別・起因物別死傷者数
第15表 年齢別・事故の型別死傷者数
第16表 職種別・傷病の性質別死傷者数
第17表 主な事故の型別・傷病の部位別死傷者数
出典:「安全衛生年鑑 平成3年版」(中央労働災害防止協会)