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塗装作業におけるリスクアセスメントのすすめ方

4.リスクアセスメントの実施手順


8.リスク低減措置の検討及び実施

別表3
塗装作業におけるリスクとその低減措置
  1. 前処理液、薬剤が飛散、付着するリスク
    • 被処理物やバスケットなどに触れる作業は素手で行わない
    • 薬剤飛散に対し保護メガネ、保護手袋、保護前掛けおよび安全靴を着用する
    • 装置からの飛散区域にはカバーを設置する
  2. 塗装準備で溶剤、塗料を吸引、付着するリスク
    • 作業時には保護メガネ、保護マスクを必ず着用する
    • 作業は局所排気装置のある場所で行う
  3. 塗装機の洗浄作業等での高圧による液飛散のリスク
    • 塗装機、ホースを外す時は空気残圧がゼロになった後に行う
    • 継ぎ手のパッキン、ホースなどの老朽化、漏れなどをチェックする
    • 作業はエアモーターなどの電源を切ってから行う
  4. 塗装作業で、自動機、ロボットなどに接触、負傷するリスク
    • 自動機やロボットを取り扱う場合、定期点検整備を実施し、暴走運転が起きないよう、作業前に稼動確認をする
    • 自動機やロボットの機械の可動領域を調べておき柵等を設置する
  5. 乾燥炉近辺の作業で火傷を負うリスク
    • 乾燥炉の扉の開閉時は扉、炉内の温度を確認して行う
    • 湿ハンガーから製品を外す際に加熱部への接触に注意する
  6. 槽内のメンテナンス作業で酸欠になるリスク
    • フォークリフトやホイストの日常点検の実施および安全な積載方法の実施を行う
    • 作業に対し手袋や安全靴を着用
    • 治具には、許容数量や許容重量を守り過剰な取り付けはしない
  7. 静電気等による火災、火傷のリスク
    • ダクト内や処理槽内の清掃時には換気を行う
    • 槽内に入る前に酸素濃度を測る
  8. 静電気等による火災、火傷のリスク
    • 作業者、静電塗装機、被塗物の接地(アース)を取る
    • 静電気が蓄積しない作業服、静電靴を着用する
    • 溶剤などを扱う区域の電気設備は防爆仕様とする
    • 作業場所の換気、排気を行い、有機溶剤の蒸気等を排出する

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